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フレッシュ第33話『美希とせつなのこわいもの!』 [フレッシュプリキュア!]

「仲が悪い」とまではいかないでも、何となくそりが合わない人と一緒に行動するのは
現実の人間関係でも多々あることで、妙な緊張感を持ってしまうものです。
しかし自分が思っているほど相手はそんな事を考えていないかもしれません。
今回は表題通り美希とせつながメインの、初めて二人きりで過ごす時間。
普段接点の少なそうな二人がクローズアップされる展開は過去に
こまち×うらら、こまち×りん(奇しくもどちらもこまちが絡んでいます)などがありますが、
美希×せつなは、せつながイース様だった頃美希が真っ先に不審感を抱き
妙にイース様を倒す気満々だったような(笑)複雑な関係。
二人の間に紡がれるのはどのようなエピソードでしょうか・・・
  
一緒に服を選びに行く約束をしていたブッキーから美希の下に入る一本の電話。
突然急患がたくさん訪ねて来た為に家の手伝いをすることになり
一緒に行けない事を弁明する電話でしたが、それにしてもブッキーの肩に
犬や猫が何匹も乗っかり、病院内を鳥が飛び回る様は異常な混雑ですが・・・
ブッキーが来ないことを承知して待ち合わせ場所、いつもの女神像に向かった美希ですが、
そこにはせつな一人が待っており、ラブの姿はありません。
ラブは微熱を出しており押し留めようとするタルトを振り切って出て行こうとしましたが、
結局自宅で静養することになったようです。ここで美希は初めて
「せつなと二人きりになること」を意識します。

所変わって占いの館では、いつの間にかだいぶ不幸ゲージが溜まっていました。
それなのになぜか空腹のために苦悶するウエスターさん。
管理国家なら配給食などありそうなものですが、空腹に耐えかね
食料を探してくる、と外出。その一部始終を「ぽんたのぼうけん」という
妙に可愛らしい本を読みながら見守っていたサウラー。
おもむろに懐中からポテトチップスを取り出して無言でつまんでいました。
いつの間にかサウラーもギャグセンスを身に着けたようです・・・

『せつなは普段どんなお店に行くの?』『ラブが行く店よ』
『行ってみたいお店とかある?』『別に無いわ』
せつなとの会話が続かず、間を持たせられずに苦労している美希ですが、
ふと魚屋の前を通った時、「何か」の影に怯える素振りを見せるも
気を取り直し、カオルちゃんの店に行くことにしました。

が、現実世界と同様この世界でも連休初日、かつ好天のために
長蛇の列が出来ているのを見て、カオルちゃんの店に寄る事を断念。
ここでもせつなと会話がかみ合わず、服を選びに向かう電車の中でも
会話のきっかけがつかめずに一人泥沼に陥ってしまう美希。
普段社交的なだけに、沈黙が怖いのでしょうか。せつなの性格上合いそうもない
「テレビ番組」「ファッション雑誌」の話題を振ってはそっけない反応に、
「何考えてるか全然わからない」と困り果ててしまいました。

やはり10台中頃の少女なだけあって、109やパルコとおぼしき「RARCO」で
試着を始める美希。青が基調のワンピース。さすがに現役モデルなだけあって、
周囲の視線を一手に集めますが・・・イメチェンの服を選びに来た筈で、
それはいつも美希が着ている服と同じ、とあっさり却下するせつな。
そのストレートな物言いに内心穏やかでない美希は次々と試着をするも
全てせつなによって却下され、挙句の果てには美希のイメージと程遠い
「ドクロがプリントされた黄色いTシャツ」なども着ますが、せつなの首は縦に振られません。
自分の服を選びにきたのに、すっかり疲れてしまった美希は店を出てしまい、
通りを行く二人の距離は妙に離れてしまいました。

ところが、ため息をついた美希がふと子供の声のままにその方向を見ると
そこには「かに道楽」ばりの動く看板を備えたたこ焼き屋台がありました。
たこ焼き屋が自慢げに突きつけた「活きタコ」を前に、みるみる顔面蒼白になる美希。
そして、普段の振る舞いからは想像もつかない悲鳴をあげて一目散に逃げる美希を
追うせつなですが、美希はターボエンジンのような音をたて、凄まじい勢いで逃げていきました。

美希はビルの階段にうずくまって震え、心配したせつなが近づこうとするのを
「完璧」であることを心がける自分が醜態を晒していることに恥じ、拒絶します。
そんな美希に近づき、怯える顔を見ないよう気遣ってか、背中合わせに座るせつな。
拒んでも問い詰めても動こうとしないせつなに苛立つ美希でしたが、
『ごめんね。私、役に立てなくて・・・』
謝り始めたせつなに戸惑い、そしてせつなが真剣に服を探していた事、自分の事を
案じていることを察したのか、ありがとう、と自然に口にします。
背中を合わせてしばし無言で佇む二人。
まるで言葉は無くとも気持ちが通ずる事を象徴しているようです。

沈黙を破り、タコが苦手だと告白する美希。
それは幼少の頃、砂浜で遊んでいる時に打ち上げられていたタコが腕にからみつき、
そして怯える美希の腕を伝って迫ってくるタコの頭・・・
美希でなくともトラウマになりそうな体験です。
そんな美希をバカにするでもなく、誰だって怖いものはあると言うせつなの怖いものとは
『あなたたちが、いなくなる事』
再び背中を突き合わせ、静かに座る二人。
二人の距離は少しずつ、縮んでいるように見受けられます。

一方、空腹のためにやつれ果て、うわ言のように「メシ・・・」と繰り返す西さん。
とうとう落ちるところまで落ちてしまった観がありますが、その鼻を突くたこ焼きの香りに誘われ
屋台に並ぶたこ焼きを我慢できずに一気に平らげ、その美味さに感動。
そしてその美味さは危険すぎる。こんなものを食べたらこの世界の人々が幸せになるという
相変わらず常人では考え付かないような理由でスイッチオーバーし
屋台の上の動くタコ看板をナケワメーケ化。
騒ぎに気づく美希とせつなでしたが、町を襲っているのがタコのナケワメーケであると気づき・・・

その頃ブッキーの動物病院も一段落し、安静にしていたラブも熱が下がったようです。
おもむろにラブの部屋ではクローバーボックスが光を放ち始め、
そこには暴れまわるナケワメーケ、そして美希とせつなの姿が映し出されていました。

『今日からたこ焼きは恐怖の食べ物になるのだ。
 そんでもって残ったたこ焼きは全部俺が食べる~♪』
町を荒らすばかりか、無銭飲食までしようとするウエスターさんを
子供の教育上懲らしめなくてはなりませんが、美希はタコに怯んでとても戦えそうにありません。
そんな美希を案じ、美希の制止を振り切って一人で立ち向かうことを決意して変身するせつな。
『ようイース。お前一人か』
久々に作中で「イース」の名を耳にしましたが、一人で大丈夫なのでしょうか・・・

当然一人で大丈夫なわけ無い、と動けない自分の代わりに
ラブやブッキーを呼ぼうとする美希ですが、二人の事情
(既に解決していますが、知る由もありません)を思い出し、
今パッションと共に戦えるのは自分だけとばかりに決心を固めるも
やはりタコのナケワメーケを見ると腰が抜けてしまいます。
『どうしたイースよ。その程度か』嘲笑うウエスターさんに、
無言で挑戦的な視線で応えるパッションは、やがてタコの足に絡め取られてしまいました。
(晩年のイース様同様、触手に縁があるせつなですが、日曜の朝なのに・・・)

先ほどのせつなと過ごした背中合わせの時間。そして脳裏に浮かぶ『私が一番怖いのは・・・』
一念発起、震える膝を持ち上げるように立ち上がろうとする美希には
既にクールな面影は無く、眉間に「M」の字の皺を寄せて必死の形相でした。
そして今まさにパッションに留めの一撃が加えられるというタイミングで
『次は私が相手よ!』
ようやく加勢に駆けつけることができたベリーは苦手なタコの足を蹴ってパッションを救出。
『こらタコ!しっかりしないか!』『・・・タコです』
そんな寸劇を繰り広げているウエスターさんとナケワメーケですが、
珍しく悪役らしくパッションの、ベリーの心理に揺さぶりをかけてきました。
『そいつは裏切り者だ。また裏切るかもしれんぞ?』
かつてコケにしていた同僚に痛いところを突かれた為顔を曇らせるパッション。

「完璧な私が選んだ服を、イマイチだと言った」
「人が来ないでっていうのに、ずっとそばにいる」
反論するかのようにせつなを、パッションを弁護するベリーの発言を聞き、
『それってすごーく嫌な奴じゃないか』ともっともな感想を漏らすウエスターさん。
ベリーが言わんとしていた事は、せつなは凄く真面目で正直で、不器用だけれど優しい事。
『せつながプリキュアであることを決めたのなら、せつなを信じる』
そして、あなたは一人じゃない、一人ぼっちにはならない、と手を差し伸べるベリー。
二人の距離は一気に縮まりました。

ベリーとパッション、二人で反撃を開始するものの、
『タコさんの足は八本だ』とウエスターさんがおっしゃる通り、二人では手に余りそうです。
そこに駆けつけたピーチとパイン。4人そろって立ち向かうも所詮は4人。
『タコさんの足は八本あるのだ』と余裕たっぷりのウエスターさんでしたが、
タコさんの足の多さを逆手に取り、皆で動き回ってタコさんの足を絡みつかせ
タコさんが身動きできなくなったところをベリーとパッションが仕留めました。
『それでもタコ焼きが好きだぁあ~!』
こうして無銭飲食を企んだウエスターさんは追い返されたのでした。

ラブとブッキーが待つカオルちゃんの店に、遅れてやってきた美希とせつな。
せつなが選んだという、赤を基調とした服を纏う美希に
いつもとは雰囲気が違う、新たな魅力を発見、と絶賛するラブとブッキーの声が飛びます。
改めて美希の姿を上から下まで見回して一言
『完璧よ!』と決めるせつなに『それ私の台詞!』と返す美希。
皆の笑い声で幕となりました。

残念ながら表立ったエピソードの少ない美希ですが、そのかわり美希がメインの話は
良作が多く個人的に今回は素晴らしいエピソードだと思います。
以前にもレビュー中で触れたのですが、美希の「完璧」というのは
かなり背伸びしているように見受けられます。
だからこそ飾らない素直なせつなの心や態度にふれて感銘を受けたのでしょう。
シフォンのお世話をした時も今回も、素直になった美希が出す答えは明快で
普段の少し高飛車なイメージではなく飾らない美希の人柄の方が魅力的だと思います。
もっとも、だからこそその差に視聴者が共感するのですが・・・

そして今までのやや薄い存在感を吹き飛ばすかのように、
久々にフルで描かれる変身(私の記憶が確かならば、初変身の第2話以来?)。
今回のストーリーの性格上パッションもフルバンクの変身ですが、見ごたえがありました。
そのパッションですが、「イース」という名が作中で出るのは
せつながイースから決別し、パッションであることを選んだ第25話以来で
それ以降ウエスターさんと向き合ってもこう呼ばれることはありませんでした。
そう呼ぶウエスターさんに無言で反論するようなパッション、
無言で背中で語り合った美希とのシーン。途中までなんとか間を持たせようと
当たり障りの無い会話を繰り返した美希と対比するかのようなこの2つの描写から、
言葉に出さずとも想いは伝えられるということを描いているのではと感じました。

美希の「真面目」「正直」「不器用」というせつな評は
かつてイース様だったときを思い返してみても意外と当たっています。
確かにラビリンスの者として真面目に仕事をこなし、
メビウスに認められたいという正直な気持ちが募るあまりに苦しみ、
ラブたちと接したことで芽生えた感情を素直に出せない不器用さ。
裏表の使い分けが上手かったという器用さはとりあえず無視するとして(笑)
大きく変わったように見えるせつなの本質は、実は変わっていないのではと気づきました。

ウエスターさんもウエスターさんらしい仕事をしてくれました。
空腹のあまり館を出て町をさまようというのはいささか貶め過ぎな観もありましたが、
戦闘中でもしっかり笑いをとりつつパッションの痛いところを突く発言など、
悪役としてきちんと描かれるからこそ、ベリーとパッションの引き立て役として
ウエスターさんのキャラも立ちます。
そしてサウラーも一言も発していないにもかかわらず妙な存在感で楽しませてくれました。

ところで蛇足ながら、美希の服を選んでいる最中、ひたすら首を横に振り続けるせつなが
妙に可愛いと思ったのは私だけでしょうか・・・?

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