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ハートキャッチ第48話『地球のため!夢のため!プリキュア最後の変身です!』 [ハートキャッチプリキュア]

かつて鏡の国のクリスタルから生み出された闇のプリキュア達がいました。
彼女達は生みの親であるシャドウからはプリキュアを倒す事しか習っておらず、
今作のダークプリキュアもまた、ムーンライトを倒すためだけに生み出された存在です。
しかし彼女達は戦いの果てに、大好きな友達の腕の中で、
父と慕った男の腕の中で、微笑を浮かべながら安らかに逝きました。
デューンが嘲笑うように、とんだお涙頂戴かもしれません。でも・・・

”悲しみや憎しみは、誰かが歯を食いしばって断ち切らなくちゃ駄目なんです!"
・・・朝から私の涙腺は決壊しました。
  
荒野の果てに沈む夕陽を眺める番君に、
ななみはこれからどうなってしまうのかと不安を口にします。
目の前に広がる荒涼とした世界と、そこを跳梁跋扈するデザートデビル。
ななみでなくても不安になる、この世の終わりのような光景を前にしても、
番君はプリキュアを信じていれば大丈夫だと励ましました。
その頃、敵地に乗り込んだプリキュア達の戦いの行方は・・・

苦しみ、喘ぎ、くずおれてゆくダーク様を、
ムーンライトは既に敵対心ではなくどこか哀れむような目で見つめます。
遂に倒れるダーク様。その手からはムーンライトの心の種の欠片がこぼれ落ちました。

ムーンライトは改めて父に向き直り、歩み寄り、そして駆け寄り、父に抱きつきます。
しかし父である月影博士は、ゆりを抱きしめる資格は無いと苦渋の表情を浮かべます。
心の大樹の秘密を解き明かせばみんなを幸せに出来ると妄信し、
いつしか周りの忠告にも耳に入らなくなった月影博士は、
研究に行き詰ったところをデューンにつけこまれ、
サバークとして世界を滅ぼす手先と成り果ててしまいした。
月影博士は幸せとはみんなが少しずつ頑張って掴むものだと悟り、
ただ己の心の弱さを省み、悔いを露にします。

その折、ダーク様が最後の力を振り絞って立ち上がりました。
ただただ悲しい目でその姿を見るブロッサムの前で、
辛うじて立ち上がるダーク様の生命を象徴するような胸元のブローチが砕け散ります。
『キュアムーンライト・・・!サバーク博士から離れろッ・・・!』
しかしダーク様のその目はいつもの憎しみに満ちた目ではなく、
懇願するような目でよろめきながら月影親子に迫ります。
父を渡さない、とでも言うようにしがみつくムーンライトを留めて、
月影博士はムーンライトを苦しめるためだけに、
そのためだけに存在する心の無い人形を作ってしまった事を詫びながら、
その「心の無い人形」、いやもう一人の「娘」、ダーク様の許へ向かいました。
『もういいんだ、ダークプリキュア。もう、いいんだ・・・』
ダーク様を慈しむように抱く月影博士を、ダーク様もまた「父」として抱き返します。
そしてムーンライトに、ダークプリキュアとは心の大樹を研究して手に入れた技術と
ゆりの体の一部を使って創った事を、そして「妹」であると説明し、
月影博士は娘同士を戦わせてしまったことを悔いて、最後にダーク様に呼びかけます。
『お前は私の娘だ』
『お父さん・・・』
父の腕の中で、ダーク様は初めて見せる安らかな笑顔を浮かべ、
最後に「姉」ムーンライトに微笑みかけ、光の粒となって消えて逝きました。
その手に握られていた心の種の欠片がこぼれ落ち、
最後に残った光の粒も、名残惜しそうに月影博士の周りを飛び回った後、
星空の彼方へと消えて行きました。

『とんだお涙頂戴だね。とても面白かったよ』
やりきれない想いを抱く月影博士を嘲笑うように、
いつの間にか高みの見物をしていたデューンの拍手が響き渡ります。
不気味なほどの笑顔を浮かべ、3人の前に降り立つデューンを
怒りに満ちた顔で睨みつけ、歩み寄る月影博士。
デューンははぐらかすように、月影博士の自業自得だと説きました。
かつて夕陽に照らされたモン・サン・ミッシェルの前で、
研究に行き詰まり、力が欲しいとデューンに願い出た月影博士は、
悩んだ末に自ら仮面を被り、自らサバーク博士へとなったのでした。

その研究成果は心の大樹の守りを破り、その結果地球を砂漠化する事になり、
苦々しげな月影博士に慇懃無礼に礼を言うデューン。
そして最後の希望であるプリキュアに、絶望を味あわせるべく襲い掛かるデューンを、
罪滅ぼしとばかりに生身の月影博士が迎え撃ちました。
生身なのに異様に強いものの、しかしデューンに叶う筈も無く劣勢に追い込まれ、
我に返ったムーンライトが、そしてダーク様の形見とも言える
割れた心の種を拾い上げたブロッサムが意を決して立ち向かいます。
『君も僕が憎いのかな?』
嘲笑うように軽々と攻撃をかわし続けるデューン。
ムーンライトが、ブロッサムが、月影博士が3人がかりで立ち向かうも、
攻撃を当てる事すら敵いません。
デューンの腕の一振りで巻き起こる衝撃波に動きを止められ、
続く一撃はブロッサムとムーンライトを強制変身解除、月影博士もまた倒れ伏しました。

『強い者が弱いものを喰らう。何か問題あるかな?』
デューンはまたも不気味に優しい笑顔を浮かべ、一転に凝縮した凄まじい力を集めます。
変身を解かれた今、これを喰らってはひとたまりもありません。
そんな中、月影博士は単身その力に向かっていきました。
『ゆり!お母さんを、頼む・・・ッ!』
最後に悲しい笑顔で娘を振り返り、身を挺してその力を押さえ込む月影博士。
ゆりの懸命の呼びかけも空しく、目の前で炸裂する衝撃波が巻き起こす砂煙が消えると、
コロンのときと同様、無残に黒い灰が散って逝きました。
あまりに救いの無い光景を目の当たりにしたゆりは膝をつき、涙し、
そして再び顔を上げた時、その目は憎しみに満ち溢れています。

『君も、僕に憎しみをぶつけてくれるのかい?』
これまでのダーク様のように憎しみに満ちた目で、憎しみの涙を流しながら
デューンに歩み寄るゆりの手を、つぼみが引き止めました。
ゆりに離すよう言われても、つぼみは手を離しません。
『自分の憎しみや怒りを晴らすために、戦うなんてやめて下さい』
『でも私は、あいつが憎いのよ・・・』
ゆりはかけがえの無いもの、コロンや父を奪ったデューンを前に拳を固く握り締め、
憎しみを胸に戦う決意を変えません。
『憎しみが力になるのなら、私はそれでも構わないわッ!』

『情け無い事、言わないで下さい!私が好きなゆりさんは、そんな事言いません!』
思いも寄らないつぼみの叱咤に、驚き振り返るゆり。
つぼみは溢れる涙と共に訴え続けます。
『悲しみや憎しみは、誰かが歯を食いしばって断ち切らなくちゃ駄目なんです!』
何のために今までプリキュアを続けてきたのか、
コロンや月影博士はゆりに何を託したのか。
それでもゆりは歯を食いしばり、肩を震わせ、言葉に詰まりますが・・・

『月影ゆりッ!!』
呼び捨てで叱咤するつぼみに、ゆりは息を飲みました。
そしてつぼみはダーク様の形見とも言える、あの心の種の欠片を差し出して、
憧れの存在であるムーンライトを再び立ち上がらせます。
『あなたが何をしたいのか、何をするべきなのか。そして、何のために戦うのか・・・
 自分で考えてください!!』

目を閉じてつぼみの手を取り、心の種の欠片を受け取ると、
迷いを捨てたゆりの心のように、欠片は完全な心の種となりました。
そして憎しみではなく、愛で戦おうと告げて
2人は共に完全な心の種で変身します。

ブロッサムとムーンライト、2人手を取り合いデューンとぶつかり合い、
手を繋いだ二人が描くハートから放たれる光に、流石のデューンも劣勢に追い込まれます。
間髪を入れずマントを纏い、激しい空中戦を繰り広げてデューンを叩きつけ、
デューンの反撃からブロッサムが身をかわす隙にムーンライトが畳み掛ける見事な連携。
苦し紛れにデューンが放つ光弾は直撃したと思いきや、
ようやく合流したサンシャインがサンフラワーイージスで弾き返しました。
同じく合流したマリンと共に、次々と息もつかせぬ猛攻撃、
まさに4人一丸となってデューンを攻め続けます。
マリンとサンシャインが、そしてムーンライトとブロッサムが、
都合2波のフォルテッシモがデューンを貫き、そして・・・
『今、万感の想いを込めて!』
スーパーシルエット。続く牛久大仏ハートキャッチオーケストラの巨大な拳が
デューンを叩き潰し、これ以上無い程の追い打ちの連続に、さらにタクトを向けるブロッサム。
これで長い戦いは結着するのでしょうか・・・?


冒頭触れたとおり、今回は不覚にも朝から本気で涙しました。
ダーク様の悲しくも美しい最期しかり、目の前で父を喪うゆりの悲しみもしかりですが、
内気で引っ込み思案だったつぼみ=ブロッサムが
ゆり=ムーンライトを叱咤する一連の場面に心から感銘を受けました。
シリーズ序盤の、あの頼りなかったブロッサムが、
常にゆりから冷たくあしらわれ、叱咤され続けたつぼみが、
「最弱」のレッテルを貼られた彼女が「最強」と称されるムーンライトを叱り付ける。
それも年上かつ先輩を名前で呼び捨て、かつてムーンライトが自身の影に向けて言った
「悲しみの連鎖は誰かが歯を食いしばって断ち切らなければいけない」
を髣髴とさせる言葉は、あの時のムーンライトと同じものをブロッサムも感じとっており、
そしてこのシリーズで何を訴えたいのかが伝わってきた気がしました。
今この現在でも、世界各地で紛争は絶えません。
憎しみの連鎖、悲しみの連鎖。
これを歯を食いしばって断ち切るのは本当に苦しく、難しいものです。
理想論でしかないと解っていても、
それでもこうした憎しみを、悲しみを断ち切る心があれば、いつか紛争は終結するのではないか。
憎しみだけで戦っても何も得られないのではないか。
そう願うような作り手のメッセージを感じ取りました。

サバークと化す前、月影博士は世界を幸せにするという大志を抱いたものの、
その手段として人の心を信じるのではなく、神頼みのように心の大樹の力を追い求め、
その挙句にデューンにつけこまれてその手先と化しました。
この一連の事情も、幸せを掴むには、何かに頼るのではなく
人それぞれの小さな頑張りを信じることが大切であり、
それはコツコツと心の種を集め、少しずつ人を前向きにしてきた
この一年のプリキュア達の活躍を肯定するものだと思います。

さて、前回案じたダーク様の最期は、
悲しい展開だったものの個人的には満足の行く展開でした。
ダーク様の性格からしてプリキュア達と共闘するとは考えにくく、
このまま寝返ってしまえば昨年のウエスターさんとサウラーの二番煎じになってしまいます。
最愛の父の腕に抱かれ、これまで憎しみ抜いてきた「姉」ムーンライトに微笑みかける
安らかな表情は、形は違えど彼女は「憎しみの連鎖」を断ち切って逝ったのでしょう。
そんなダーク様を月影博士は「心の無い人形」と言いながらも、
そのように生み出してしまった自分の罪のように受け入れ、
最後に「お前は私の娘だ」と呼び掛けました。
この月影博士の言葉に「お父さん」と返すダーク様は儚く切ない生涯でしたが、
最後の最後に娘だと認められ、救われたと思いたいです。
ダーク様の製造過程が少しだけ描かれていましたが、
羊水に浸かる胎児のように、培養液に浸かる幼いダーク様を見上げるサバークにとって、
実の娘のような感情があっても不思議ではありません。
くずおれるダーク様を、再び立ち上がるダーク様を、消えて行くダーク様を見るムーンライトも、
これまでのように憎むべき相手ではなく、妹を憐れむような眼差しで見続けます。
形は違っても同じ父を想い続けた相手に対し、
ムーンライトが「憎しみの連鎖」を断ち切ったように思えました。

デューンの攻撃を文字通り身を挺して防ぐ月影博士、憎しみに囚われたゆりを叱咤するつぼみ。
古い引用で恐縮ですが、この場面で「ダイの大冒険」での「黒の核晶」を押さえ込むバラン、
暗黒闘気で反撃しようとしたヒュンケルを諌めたマァムを連想した
私と同世代の方は他にもいらっしゃるのではないでしょうか。
過去に見た事のあるような展開も、舞台を変えた作品に置き換え、
違ったキャラクターに演じさせても、同じような感動があります。
それはデューンが嘲笑うように「お涙頂戴」であっても、
製作側が入魂して作りこんだものは感動を呼ぶものです。

話の展開もさることながら、アクションの激しさと
演出(特に表情の変化)の素晴らしさも目を惹きました。
生身の筈なのにやたらと強い月影博士(笑)はさておき、
デューンに2人で反撃を開始し、マリンとサンシャインが加わってからの大立ち回りは、
これまでのシリーズのクライマックスを上回る凄まじいものでした。
そして畳み掛ける大技の連続。
フォルテッシモを2発叩き込んだその上にハートキャッチオーケストラ攻撃と、
これを上回る攻撃方法が考えられませんが、
果たして次回の最終決戦ではどのようにしてデューンを倒すのでしょうか・・・?

前述の「表情の変化」は、まずは父に駆け寄る際のムーンライトの仕草が印象的です。
ダーク様を倒して振り返り、涙を浮かべて歩み始め、
歩くのがもどかしくなって駆け足になる。この一連の動作と相俟って、
父との対面を果たしたゆりの心境が見事に表されていました。

次に立ち直ったゆりに最後の変身を促されたつぼみの表情も印象的です。
最初呆然とゆりの声を聞いて、感極まって涙が浮かび、
歯を食いしばって涙をこらえようとしても涙が溢れ、
そして涙を撒き散らして万感の思いと共に「はい」と頷く一連の流れ。
次のカットではゆりとつぼみ、2人とも涙が無く、
最後の変身に向けての意志の強さを感じさせます。
また、フォルテッシモを持ちかける際のムーンライトと、
持ちかけられたブロッサムの無言の目のやりとりからも、
変身前のやりとりで2人が心底分かりあったような印象を感じさせました。

ただ、私のように劇場版を見ていない者にとって
映画との関連性が張られているのが少々難点でもありました。
3月のBD到着まで劇場版の内容を知らないので、
劇場版を見た折には、サバークがモン・サン・ミッシェルの前で何を思ったのか、
改めて見返してみたいものです。

基本的にプリキュアシリーズは、最終決戦で何かに頼ることはありません。
手を貸す者は居ても、一年間(二年間)を通して築き上げた物、
学び取った物を貫き、自分達の力で立ち向かってきました。
今作もコッペ様やキュアフラワーの助力はありましたが、
最終的には自分達の力で乗り越えてきました。
次回、どのように完結するのか楽しみでもあり、
そして昨年この時期にも抱いた気持ちですが、このシリーズの終了が寂しくもあります。
「みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!」
最弱で始まったブロッサムが、自ら最強と胸を張れるようになるまでの
一年間の物語の完結を、刮目して見届けたいと思います。
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やまぴょん

スティクスさん、おくればせながら明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

私も今回は涙腺がやばかったです。
娘と一緒に見ているときは意識的に(自己防衛のため)できるだけ話に入り込まないようにしていたので大丈夫でしたが、
再見(家族が寝静まってから)のときは泣く寸前でした。

正直なところ、優等生タイプで引っ込み思案という、キャラの弱いつぼみがなぜ主人公なのか、ずっと不思議な感じがありました。
でも、前回、今回と、ゆりさんを叱咤する場面、特に今回ゆりさんを呼び捨てにするところは、他の誰でもない、つぼみにしかできない場面と感じて、ようやく主人公である理由がわかった気がします。あの場面は見ているこちらも息を飲みました。

いよいよ次で最終回ですが、デューンとは何者なのか、つぼみたちが何を語るのか、楽しみに、というと言葉が軽い気がしますが、注目したいと思います。
それともうひとつ。月影一家がどうなるのかも。このままではあまりに救われないので、ご都合主義と言われようと、仕事のできるコッペ様(笑)か、こころの大樹によって月影博士が守られていて欲しいものです。
by やまぴょん (2011-01-24 11:50) 

スティクス

>やまぴょんさん
続けてのコメント本当にありがとうございます。
私も歴代の主人公群と比較して、つぼみはややキャラが弱いと感じておりました。
しかしこの一年つぼみの姿を見続けた今、
この作品の主人公は彼女しかいないと確信した次第です。
本質である優しさ、謙虚さを失わずに芯の強さを身につけた事で、
つぼみは当初の望みどおり本当に変わったと思います。

デューンの素性やつぼみ達の結論も気になりますが、
確かに月影一家の今後も気になりますね。
MHのひかりとひかる、SSの満と薫、
フレッシュのサウラーとウエスターさんなど
ご都合主義には事欠かない伝統がありますので(笑)
(それでも最終回の感動は失われないのですが)
月影一家とダークプリキュアにも幸せな結末を用意して欲しいものです。

最後になりますが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
by スティクス (2011-01-25 06:31) 

ライトニング

父(サバーク博士)をデューンに殺された事で憤慨するゆり。そんな彼女につぼみは「憎しみで戦えば負ける」と食い止め、「月影ゆり!何のために戦うのか考えてください!」と彼女なりにゆりを諭しました。
そしてゆりは「私達は憎しみではなく、慈愛で戦う」と決意を固めた!
by ライトニング (2011-08-26 18:38) 

スティクス

>ライトニングさん
はじめまして。
今この場面を思い返すだけで震えが来るほどの
圧倒的クライマックスでしたね。
あのつぼみがここまで来たという感慨と共に、
ハートキャッチを見続けて本当に良かったと感じた場面でした。
スイートもそうなる事を期待し信じつつ、毎週楽しみながら続けて参ります。
今後とも宜しくお願い致します。
by スティクス (2011-08-27 22:21) 

まるっさ

・・・なんといいますか・・・あまりの作画動画のクオリティに言葉を失った最終2話でしたww まるで『今ま『神作画といってたのは、回る寿司のトロを食べて満足していたレベル』とさえ感じるくらいで・・・とにかく(GOGO18話でも同様のコメント致しましたが)100の言葉以上にキャラクターの表情の機微が全てを語るというか・・・少なくとも『なきむしムーンライトさん』や『差バーク博士から離れろ!』なダークさん、そしてそれらを見守るブロッサムの表情描写は絶対馬越さんにしかできない!と痛感させられましたw

正直この回ばかりは脊髄反射的な
『アニメは作画ばかりが全てじゃない!』
という無粋なアンチ意見は控えてもらいたいものです・・・もちろん終盤回ゆえ・キャラの最期を描く回ゆえの否定的意見はアンチでなくても出てくるのでしょうけど・・・ぶっちゃけ『話だけ』なら小説でもCDドラマやラジオドラマだけでもいいのであって『絵で魅せる』からこその映像作品なのですから・・・その点視聴者も作り手も妥協してはいけない、と思うのです。

ちなみに少なくとも個人的にはつぼみに関してはその『個性』・・・いわゆるこの時間帯のアニメのテンプレ主人公から脱却した魅力に、第一話から魅了され、その時にはえりかも手に負えないくらいのハジケっぷりも含めて『弱い』キャラと感じたことはなかったりします。水樹さんならではのちょっと色っぽさを感じてしまう(笑)ところ・・・いわゆる『エロ可愛い』キャラぶりも含めまして(笑)。

あとDXシリーズを除けばMH1超えのシリーズNo.1興行成績を記録した劇場版ハートキャッチですが・・・ホントに観て思ったのは
『今までのとは明らかに作品としての格が違う!』
といったことでしょうか・・・あまりの感動に5回観に行ってしまいました(笑)。
もちろんそれでも『一番好き』な作品というのは違ってくるのでしょうけど、とにかく『作品としてのクオリティそのもの』は今までのプリキュア作品をぶっちぎっている!ということだけは触れさせていただきます。
by まるっさ (2011-09-14 12:47) 

スティクス

>まるっささん
丁度MX再放送もあり、ハートキャッチ終盤の話題が
ここに来て盛り上がっていますね。
これまでも、これからも語り継いで欲しい作品なだけに、
一地方ローカルの再放送であっても嬉しい限りです。

さて感じ方は人それぞれ、ダークプリキュアやサバークの最期に
納得の行かない方もいらっしゃると思います。
しかしアンチとは、「アンチ民〇党」などとは言わないように、
その対象が優れているからこその反動で、
それを否定したり反対したりする意見が生まれるものだと思います。

そして「絵で魅せる」が故に、ほんの些細な表情などから
行間を読むような見方もあり得るべきかと、
それを感じたいと常々感じているのですが、中々難しいものです。

それにしても一話からこの物語を通して
「花咲つぼみ」の成長を見続けた身にとっては、心底感慨深いものでした。
こと成長度で言ったらつぼみは歴代随一だと思いますね。
だからこそ、これからの響がそうなるよう、切に願っています。

>劇場版ハートキャッチ
これは「プリキュアの映画」ではなく
「映画でプリキュア」を描いた作品だと考えています。
最近平日が忙しく、5GoGoの再見も順調に進むか、
少し不安になってきましたが、
それでも残り僅かの5GoGO、そして「お菓子の国」「おもちゃの国」に続き
ハートキャッチ劇場版も必ずBD視聴感想を書きたいと思っています。
それまでお付き合いいただければ幸いです。
by スティクス (2011-09-14 22:43) 

龍

以前、「なかよし」に掲載されたこの話の未公開シーンについてコメントしたことがありますが、これらをアニメの場面と合わせて、簡潔にまとめてみました。一部でアニメのシーンに対する解釈も混ぜているので、少し分かりづらいかもしれません。

まず、ダークと月影博士の死を知っているのは、アニメではその場に居合わせたつぼみ、ゆり、シプレだけでしたが、「なかよし」ではサバーク、ムーンライト、ダークの関係をはじめとする一連の出来事は、映像通信(?)を通して薫子さんやマリン、サンシャイン達も知ることになります。

安らかな笑顔を浮かべ、光に包まれるダーク。ムーンライトはダークに穏やかな笑顔を向けられ、悲痛な表情を浮かべます。

場面が変わり、それらの出来事を映し出す映像の前に立つマリン達。沈痛な面持ちの薫子が「何ということを…。」と呟く横で、ポプリを抱きながら呆然と立ち尽くすサンシャインと、その場にがっくりと崩れ落ちるマリン。

「そんなのってない! ひどいよ…あんまりだよおおおおお!!」マリンの脳裏には、家族、特に姉・ももかと自分のこれまでの出来事が浮かびます。溢れる涙を抑えきれずに号泣するマリンを、コフレが慰めます。

ここで場面が戻り、ダークの消滅を見届け、やるせなさを募らせる博士。ブロッサムは、両親や祖母、これから生まれてくる新しい家族を思いながら呟くのでした。「悲しすぎます…笑顔や愛情をみんなで分かち合うのが家族なのに…」

ダークはその生い立ちやゆりの存在のせいで、自分自身を肯定できずにいただけです。要するに、親の愛情に飢えていた。博士がダークの気持ちに気付いて、「(ダークなりに言うなら)片割れ」ではなく、「唯一無二の存在、自分の娘」と認めてあげる、それだけでよかったんです。もしムーンライトに勝利しても、博士の愛情を受けられなければ意味はなかったでしょう。ムーンライトに憎悪を向け、戦う必要などなかったわけで、本当に切ないですが、最後の最後で救われたということなんでしょうね。

デューンとの最初の戦いでは、闘志を燃やす月影親子と、若干二の足を踏むブロッサムの姿が印象的でした。おそらくこの時点で、ブロッサムは「今までの戦いと何かが違う」ことを感じ取っています。デューンに臆しているのではなく、激情に駆られている月影親子に気圧されているような感じでした。

ちなみに、なかよし版ではここから月影博士の死までの描写で少し差異がありますが、細かいところなので割愛します。

博士を殺され、憎悪の眼差しをデューンに向けるゆり。つぼみは「なぜこんなことをするのか? 何を憎み、何を望んでいるのか?」(主旨はこんな感じ)を問います。自分の素性や憎しみの理由(以前書いたので割愛)を一通り説明したデューンは、今度こそ地球に移住できると思ったら、キュアフラワーに阻止され、力を失って退却を余儀なくされた、と淡々とした口調で語ります。

「そして、今度は父を利用して…!」怒りを露わにし、憎悪をむき出しにするゆり。デューンは「一族の存続のためならなんだってするさ。こころの大樹だって、自分や地球を守るために博士の娘である君を戦いに巻き込んだんだ、お互いさまじゃないか」と開き直ります。

これまでも、「君も僕が憎いのかな?」「君も僕に憎しみをぶつけてくれるのかい?」と、不気味なほどの笑顔で、しかし無感情に問いかけていたデューン。望んでいるというより、憎み憎まれることに慣れ過ぎて、逆に自然体だったんでしょう。

デューンの話の最中、つぼみはうなだれ、唇をかみしめていました。これは長い歳月がありながら、お互いに相手のことを理解できなかったばかりに、400年にも渡って続いた不毛な争いと、その犠牲に心を痛めているように見えました。つぼみが描かれたコマは、デューンの話を聞いたゆりが怒りを露わにする1カットだけでしたが、デューンの発言でより一層憎悪に捉われ、復讐鬼になりかけるゆりとの対比が際立ち、より印象的でした。

そして、怒りのままにデューンに向かっていくゆりを諭すつぼみ。もはや説明する必要などありません。呼び捨てはさすがに予想外でしたが、だからこそ「ハートキャッチ」の主人公はつぼみであり、そのために1年間やってきたんですから。「HEART GOES ON」をバックに繰り広げられる戦闘シーンも圧巻そのものでした。

さて、「スイート」もいよいよ終盤、果たして今年はどんな展開になるんでしょうか。毎年、シリーズ毎に受け継がれてきたプリキュアの意志、しっかりと見届けたいと思います。
by 龍 (2011-12-03 19:28) 

スティクス

>龍さん
私が知らなかったなかよし版の補足、そして詳細な考察ありがとうございます。
なかよし版の展開は、アニメではおそらく放映できなかったでしょう。
お子様にとってはさすがに重すぎますし、
もも姉と重ね合わせて泣き崩れるマリン、などは正直見ていて辛そうです。
もちろんそこに何を見出すのか、ブロッサムが感じたような答えを
導き出す事も出来るのですが、もし仮にこの通りに放映されたとしたら、
私はおそらく衝撃の方が強くてこのように回答を出せなかったと思います。

それにしてもこころの大樹とデューンの400年に及ぶ関係であったり、
デューンが戦う理由であったりと、裏設定の多さには本当に驚かされます。
これを知って本放送を見ていたら、
いったいどんな感想を抱いたのか想像もつかず、
また今見返したとしてもどんな感想を抱くのかがわかりません。
正直、この話を見返すのが少し怖くなった程です。
しかし、この設定を知らずにいるよりも知って良かったと思いたい。
それを作品の解釈に活かす事が出来たら幸いです。

そして、スイートの終盤も気になる頃ですね。
このような裏設定があるのかはわかりませんが、
私は本放送を見て、その時感じた事をぶつけたいと思っています。
特に激動の年だった2011年の振り返りとともに、
スイートを1年見続けて得たものを私なりに語る事が出来れば・・・
まだ少し先のことなのでどうなるかわかりませんが、そう心がけたいものです。
by スティクス (2011-12-04 22:00) 

横浜学園都市部

『憎しみでは無く、愛で戦う』…

今となっては名勝負に相当するデューンとの最終決戦。

既に他の人達がストーリーの感想を書いていたので、敢えて触れずに愛で戦う事に歩み寄ってみます。

相手を否定して戦うのではなく、自分が受け取ってきた優しさとか愛情とか友情とかを強さに変えて戦う。

ダークプリキュアとサバーク博士という、敵ながらゆりにとって家族としての繋がりを持つ人物は、無情な最期を迎えてしまいた。

そしてゆりは、デューンに対して激しい憎悪を抱こうとしましたが、それを制止したのは、つぼみでした。

かつてゆりに教えられた言葉を返して諭した姿は、正に成長の証です。

そして最後の変身を行う瞬間に放った『憎しみでは無く、愛で戦う』という台詞と姿勢が、後にスイートでノイズ戦(自分はデューン戦が熱いバトルに対して、この戦いは、華麗なバトルと称しています)やスマイルでのやよいの名前の由来の話で昇華されます。

そしてこれは『プリキュア』とは何なのかを問い掛ける感じに成ります。

伊達に『キュア』なんて付けている訳ではありません。

『キュア』という単語を出している以上、弱い人だけを救済するだけじゃなくて、悪に走る人にさえ、優しく接して改心を果たす事も使命の一環です。

古くは初代10話でほのかが、銀行強盗を諭した時から既に『キュア』をしていたのです。

自作スイートではこの姿勢を維持する事で、マイナーランドを改心させることに成功しました(例外が居ましたけど)。

そして現行のスマイルも、今週のやよいの話で優しさは強さに変わる件等、受け継がれているものは沢山あります。

友情を色濃く描く事の出来るスタッフの愛情が、あの話を傑作に導いたといっても過言じゃありません。

バッドエンド王国は、鬼が島ランドのエリアを陣取って本拠地にしている以上、マイナーランドと同じで、ジョーカーやラスボスのピエーロ共々改心を果たしてメルヘンランドの住民と仲良くなるラストを飾って欲しいって改めて思いましたね。

それにしても、あれだけ猛攻を受けて、後から戦列に加わるマリンやサンシャインと合わせた攻撃、駄目押しでハートキャッチ・オーケストラを受けたにもかかわらずしぶとく生き残ったのは、流石はラスボスでしたね。
by 横浜学園都市部 (2012-06-13 12:15) 

スティクス

>横浜学園都市部さん
今となっては懐かしくなってしまった、このエピソード。
それでも色あせる事は決してなく、今後も印象的なラス前として
残り続ける事でしょう。
やっぱり憎しみではなく愛を持って戦うとはどういう事かを
見事に対比して描いた描写でした。

>キュア
プリティでキュアキュア♪のキュアが「癒し」「救い」を意味していますから
単に殴って終わりじゃない所が良いですね。
初代の強盗事件もそうですし、ドツクゾーン陣営の「ゴメンナー」描写なんかも
この系統に重なるものだと考えています。

>流石はラスボス
あの猛攻を耐えた奴に、何をすればいいのかと思わせておいて
反するような優しい決着、これも見事な展開でした。
憎しみの連鎖を断ち切るという意味でもこれ以上ない結末だったと思います。

>バッドエンド王国は、鬼が島ランドのエリアを陣取って本拠地にしている
な、なんだってー!(笑)
私、その話は初めて聞きました。
先の情報は本当に知らない、と言うよりあまり知ってから臨みたくないので
前にもお願いしましたが、極力ネタバレは避けて頂きたいです。
もう一度、重ねてお願いします。
by スティクス (2012-06-16 17:38) 

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