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プリキュア5 第38話『プリキュア5のシンデレラ物語』 [Yes!プリキュア5]

プリキュア5シリーズには「学園祭」「文化祭」にあたるエピソードが無いためか、
今回はある意味初代MHで展開された「劇」のような展開となります。
ミルクがイメージを膨らませて書く作中作のシンデレラの内容を
あくまでミルクの想像上ながら生き生きと演じる5人の姿がインパクト抜群の今回。
『はじけろ、ホイ★』
何と言ってもうらら演ずる魔女の愛らしさが突出していました。
  
こちらの世界の物語を小説として書いてみたいという野心を抱いたミルクは、
こまちからシンデレラの絵本を借りました。
こまちも本を書き写す事は文章表現や物語の構成の勉強になると勧め、
ミルクは早速張り切って部屋に閉じこもり、おやつも食べずに夢中で書き始めます。
ところが、ただ書き写してもつまらないといつもの腹黒い笑みを浮かべ、
ここからミルク脚色による独自のシンデレラが作中作で展開されて行きました。

その頃ナイトメアでは、ブラッディ氏やカワリーノといったうるさ方が居ないのに気を良くして、
管理職の椅子の座り心地を堪能していました。そして手鏡に向い、
『鏡よ鏡よプリキュアに力を鏡さん。ナイトメアで一番優秀なのはだぁれ?』
『それはもちろんブンビーさんですよ』
などと寒い一人芝居に興じるブンビーさんに、
まわりの社員達の無言の視点が痛く突き刺さります。
ブンビーさんは思い描いていたサクセスストーリーは
こんなものではないとのたまいながら、出撃していきました。

『昔々、とある国にシンデレラという女の子(のぞみ)が、いじわるなお母さん(こまち)と、
 ふたりのお姉さん(りんちゃん、かれん)と暮らしていましたミル』
登場人物を置き換えたミルクの作中作で、それぞれが役割を演じています。
作中でも掃除をするたびに物を倒し、美翔可南子ママンのようにかえって散らかしてしまう
のぞみシンデレラを古女房のように突っ込むりんちゃんお姉さんは役柄に会っていますが、
こまちお母さんは普通の良いお母さんで、キャラが違う気が・・・
さて、今夜は王宮での舞踏会ですが、シンデレラという話の都合上、
のぞみシンデレラは行く事ができません。
かれんお姉さまはお話の決まりは守るようたしなめ、
こまちお母さんはお土産を買ってくるとどこまでもマイペースですが、
一人残されたのぞみシンデレラは王宮に打ち上げられる花火に思いを馳せました。

不意に窓をほうきに乗った魔女が横切ります。
しかし妙にドジっ娘ぶりを発揮するうらら魔女、そのままほうきに逆さにぶら下がり、
窓から突っ込んできました。それでも魔女としての役割を演じ、
のぞみシンデレラに魔法をかけて舞踏会へ行ける様に取り計らいますが・・・
『はじけろ、ホイ★』
愛らしい掛け声と共にのぞみシンデレラは変身、したと思いきや、のぞみ桃太郎に。
気を取り直して次はお姫様になりますが、純和風ののぞみかぐや姫に、
次は熊のぬいぐるみ、次はピノキオ?、挙句の果てにはのぞみ怪獣と、
全然ドレスを着ることが出来ません。舞踏会が終わってしまうと焦るのぞみ怪獣は、
次の魔法でようやくドレスとガラスの靴を身にまとうことが出来ました。
そしてシンデレラの話のお約束、12時というタイムリミットの念を押されます。

先に舞踏会に来ていた3人は、慣れない靴で転倒するのぞみに差し伸べられる
ココ王子の姿を目の当たりにしました。そしてココ王子と踊り始めるのぞみシンデレラ。
そういうストーリーらしいとこまちお母さんにはナッツ王子が声を掛け、
取り残されてしまったかれんお姉さまとりんちゃんお姉さんに合流し、
どさくさにドレスアップして舞踏会に乱入するうらら魔女。
華やかな舞踏会が続くかと思われましたが、そこはドジなのぞみの事、期待を裏切りません。
ドレスの裾を踏んで転び、こまち以外の4人を文字通り将棋倒しにしました。

『シンデレラは思いっきり転びましたミル』
ミルクは腹黒い笑みを浮かべて物語を書き続けていると、
そののぞみ本人が差し入れを持ってきて慌てて原稿を隠しました。
その慌てぶりにもこまちは書きかけの原稿は読まれたくないものだと理解を示し、
ミルクは気分転換に場所を変えると原稿を手に外へ向かいます。
ところがミルクにブンビーさんが目をつけて原稿を奪い取り、
原稿を悪用する事を思いつきました。
小々田先生とナッツは異様な気配を感じ、みんなでナッツハウスの外へ向かうと
外は異形の空間に包まれています。そして気がついた時、そこは宮殿の中でした。
さらに皆がドレスアップしており、のぞみに至ってはガラスの靴を履いています。

かつて海賊ハリケーンの世界に入ったときのように、
ミルクの書いたシンデレラの世界にナイトメアの仕業で入ってしまったと察する皆の背後から、
ブンビーさんもまたドレスアップして登場。
仮面舞踏会にお招きしようと、文字通り仮面をシャンデリアに被せてコワイナー化し、
ドリームコレットを奪うという完璧な物語のためにこの世界を利用するともくろみます。
ブンビーさんから作品内の世界とミルクを救うため、変身する5人。
今回は一人ずつ、ドレスからの変身を見せてくれます。

シャンデリアコワイナーに立ち向かうレモネード、ミント、アクア。
ブンビーさんにはルージュがタックルを決め、
その手からこぼれ落ちるミルクをドリームが救い出します。
パルミエ王国と同じように城を吹き飛ばすと豪語するブンビーさんに、
作中世界を壊される痛みを知るミントは物語の世界をこれ以上壊さないよう訴えます。
この物語は王子が国を失う悲劇だと言い放ち、
パルミエ王国を失った絶望を再び味わせようとするブンビーさんに対して反撃開始。
この物語はそもそもハッピーエンドだと言い返して、
クリスタルシュートでコワイナーを撃退しました。
『次こそ見てろよ!私のサクセスストーリーには続きがあるんだよ!』
そう言い残して引き上げるブンビーさんのサクセスストーリーには、
5GoGo最終回までの長い道のりが待っていますが・・・

12時の鐘が鳴り響き、急いで戻るために走るみんなですが、
途中でのぞみのガラスの靴が脱げてみんなで転倒。
ガラスの靴が月に重なると同時に、ばら撒かれる原稿と共にナッツハウスに戻ってきました。
元に戻ったとはいえ、折角の舞踏会、ドレスも素敵だったのにとちょっと残念そうです。
しかし片方のガラスの靴が、まるで本当のシンデレラの忘れ物のように
ナッツハウスに転がっていました。
これが合えば王子様と結ばれる・・・
妙な期待を抱くのぞみ、妙にウブい小々田先生がちんたらしているうちに、
その靴にミルクが飛び込み、ぴったりだと喜びまわります。
まるでクリボーの靴を履いたマリオのようにのぞみから逃げ回るミルクですが、
のぞみよりもさらに怖いお姉さまたちがミルクの書いた原稿を読んでいました。
『ちょっとミルクさん?』
『ミルク、読んだわよ。どうして私がいじわるなお姉さんの役なのかしら?』
『これは書き写しって言わないわよね』
シンデレラのお姉さんより怖いと逃げ回るミルクを、
のぞみは今は私がシンデレラだと未練たっぷりに追い回しました。

 
「毒にも薬にもならない」
いきなり誤解を招くような言葉で切り出し恐縮ですが、
今回のエピソードはこれを良い意味で使いたいと思います。
個人的な話になってしまいますが、今週の初めから仕事上で大きな問題が発生し、
問題が解けないナミダを心の消しゴムで消すわけにも行かず、
昨日何とか解決に持っていく道筋が見えたものの、正直かなりしんどい3日間でした。
先が見えた折に見返した今回は、作中作の部分での5人が実に愉しく、
その作品世界がブンビーさんに利用された後も小々田先生やナッツ、
さらにブンビーさんまでもがドレスアップして登場し、
登場人物みんなが生き生きと見えました。
「毒」は色々と考えさせられてしまうような、少々納得がいかない展開であったり、
「薬」は教訓などで元気付けられる、励まされる一編だと位置づけているも
やや前向きすぎる姿勢を観るのは、疲れた時には辛く感じられる時もあります。
そんな折に見返した今回は上記2つにはあてはまらず、
仕事や現実に疲れた心で見返すには実にうってつけでした。
何よりも5人の個性が作中作の世界でも見事に噛みあっており、
各キャラクターの魅力が余すところ無く感じられる手腕には敬服しました。

作中作での設定の置き換えによる衣装チェンジなどが作りやすかったのか、
次作の5GoGoではシビレッタさんの一連のエピソードでこの形式を踏襲する事になります。
本放映時はシビレッタさんシリーズをややマンネリ感が否めないと感じていた私ですが、
今回このエピソードを見返す事によって、良い意味での「毒にも薬にもならない」
展開が繰り広げられるシビレッタさん関連のエピソードを、
5GoGoの再視聴で改めて再評価できるかもしれないと手ごたえを感じました。

フレッシュではサウラーとウエスターさんがおもちゃの国を訪れ
ハートキャッチではサラマンダーとオリヴィエがサバークと化す月影博士を見ている等
本編と映画とが一部リンクする展開は後のシリーズに見受けられます。
しかし映画の世界観と近いパラレルワールドが描かれるのは今回が唯一ではないでしょうか。
放映時期的にも「鏡の国」と重なり、
ドレスアップした5人とココ、ナッツの姿は劇場版と同じです。
鏡の国へ行く前に世界観の分岐点があったと思うと、
なかなか深読みさせられる一編でもありました。
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まるっさ

多分リアルタイムで観ていたときもちょうどこの回あたりの時に思ったことですが・・・

このアニメ、どんだけナッツハウスからスタートしとるねん! 確か前回もそうだったしw

と(笑)。某常春の王国もうかうかしておれません。パパンガパン。

一度数えてみても面白いかも知れません。ひょっとしたら案外少ないのかも知れませんが・・・。


あと同じくリアルタイムの時に思ったのは、つくづくうらら、想定外の良キャラに育ったよな、ということでしょうか。天然ボケ系なら他にも該当するかも知れませんが、彼女の場合、どこか計算してやってるようなところが感じられ(笑)、そこが逆に憎めない部分なのかも知れませんし、そうやって普段『計算』で自分を見せない?分、GOGOの新曲発表回の時などは何か『本当のうらら』を見ている感じがして胸にくるものがあります。もちろんその回、話し相手がシロップなので敬語で話していないから、というのもありますが・・・。

そして前回に続いてどんどん可愛くなっていく小々田先生も良いです。(手紙回で完全にのぞみの尻にひかれちゃったのも大きいですが・・・)
プリキュアの男性キャラで今後彼くらい力を入れて描写してもらえるキャラって出てくるのだろうか・・・。
by まるっさ (2012-01-25 19:44) 

スティクス

>まるっささん
言われてみれば(笑)ナッツハウスからの開始の印象が
GoGoも含めると物凄く多いようにも思えますが、果たして・・・?
「鏡の国」も「お菓子の国」も、のぞみ達のスタートはナッツハウスからですし、
ある意味様式美と言えそうな気がします。

計算高さに裏付けされたうららの魅力というのも、解る気がします。
だからこそ時折「素」が見える時にドキッとする事があるんですよね。
ご指摘の新曲発表の回も、冒頭の涙は
見てはいけないものを見てしまったような錯覚すら覚えましたし、
このシリーズでの「歌手デビュー」での悩む姿もそうでした。
こうした計算高さと素の姿を見ると、
男手で育てられたとはいえ、うららの育ちの良さが感じられます。

小々田先生に限らずナッツも、イケメン王子なのに守られる存在という
「ヒロイン」らしき立ち位置でもある事が可愛さに影響していそうですね。
同じベクトルで作ってしまうと彼らの二番煎じになってしまうので
難しいとは思いますが・・・
比重の重さは彼らほどではないとはいえ、
スイートの王子先輩や奏太等は結構キャラ立ちしていて好きな部類でした。
by スティクス (2012-01-25 23:17) 

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