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魔法つかいプリキュア! 第5話『氷の島ですれ違い!?魔法がつなぐ友情』 [魔法つかいプリキュア!]

 最近、急に冷えてきました。私は夏よりも冬が好きな方なのですが、それでも秋を通り越して急に冬になったような急激な冷え込みは、身体に堪えます。朝晩の通勤時はかなり寒く、コート出そうか迷っていますが、今出してしまうと2月頃はもっと厳しくなりそうで、まだ我慢しています。
 通勤時だけでなく、こうして原稿に向き合う合間も、確かに寒さで集中力が途切れているような気が・・・。ひとまずコーヒーでも淹れて、のんびりまったりと書き進めるとしますか・・・
  
 書庫の奥で手に入れた本は、リンクルスマホンという書物でした。世界の誕生と共に生まれ、生きとし生けるものを見守り続けたという、希望小売価格10,584円(税込)の随分とたいそうな代物です。しかも、リンクルストーン・ダイヤを使うと、ミルクまで出せます。あの時生まれた赤ちゃんに飲ませることもでき、魔法界でもお世話アイテムのマーケティングには抜かりはありません。
 それはさておき、校長は伝説の書に導かれた出会いは何かの始まりではないかと案じています。

 さて補習二日目の課題は、魔法のヤカンでお茶を淹れること。それは誰でも使えるほど取扱いが簡単で、楽勝かと思いきや、さにあらず。そんなに甘くはありません。補習は雪と氷で覆われた、ひゃっこい島で行われます。
 天は我々を見放した・・・と言いたくなるような厳寒の地で、寒さに震える生徒達。この島で魔法を使うためには寒さを忘れるほど高い集中力が必要だと言いながら、アイザック先生がお手本を見せます。ところが呪文を唱えようとした矢先に入れ歯が外れてフガフガ状態。集中力以前の問題です。だめだこりゃ。

 まずはリコから挑戦。しかし手がかじかんで、杖を持てずに飛ばしてしまいました。お次はエミリーが挑みますが寒さで口が回らず、続くケイも凍った地面で滑って転び、ジュンも寒さに耐えきれず、魔法どころではありません。その一部始終を見て、みらいはアイディアが浮かびました。
『そっか、暖かければ魔法使えるんだよね?』
 お婆ちゃんから教わったと言う、おしくらまんじゅうを提案。魔法界には存在しないのか、みらい以外はどんなものか知りません。まずエミリー、ケイと共に始め、リコとジュンは懐疑的に観守ります。
『あれで魔法が使えるなら苦労しないわ。魔法に必要なのは努力と根性よ』
 リコは再び魔法のヤカンと対峙するも、なかなか結果が出ません。その間におしくらまんじゅう参加組は次第に暖かさを感じ始め、いつしかジュンも加わり、四人+モフルンで仲良くおしくらまんじゅうを続けました。
『集中力の補習なのに、ありえないわ』
 リコはプライドが邪魔して認めようとしませんが、何度魔法をかけてもヤカンは無反応です。それでも、立派な魔法使いになるという決意と共に精神を集中させて、再び挑もうとした時、息を弾ませたみらいが割って入りました。
 キュアップラパパと魔法の言葉で見事成功。みらいが初めて魔法を使う事が出来た瞬間です。複雑そうなリコと対照的に、無邪気に喜ぶみらい。ジュン、ケイ、エミリーもそれぞれ課題をクリアします。
『ただ単に体が温まったから成功したのではありません。みんなで集まることで心まで温まり、集中できたのでしょう』
 アイザック先生は、そう講評を述べて合格印を押しました。みらいとリコは二人一組で、どちらかが成功すれば良いという決まりですが、リコは納得していません。
『どうしちゃったの?合格できたんだから』
 そう言うみらいを睨み付け、リコは背を向けて雪原へと歩き出します。

 みらいの呼びかけを無視して、リコは雪原を歩き続けます。なぜリコが不機嫌なのかわからず、
『リコちゃんのために頑張ったのに』
 呟いて肩落とすみらいを、リコは立ち止まって鋭く睨み、声を荒げます。
『私のためにって、ちょっと魔法が使えたからっていい気にならないで!』
『別にいい気になんて・・・』
 間に挟まれたモフルンは戸惑うばかり。そんな時、不意に甘いにおいを嗅ぎ取ったモフルンは雪原を先に進んで行きます。みらいとリコも、互いに無言のまま後を追いました。

 こちらはドクロクシーの御前。ヤモーが怪しげな釜を前にリンクルストーンの在処を占っています。凍てつく大地にあるという結果がでるも、バッティに当てにならないと扱き下ろされて言い合いになりますが、ドクロクシーの目が輝くや否や、激しく地面が揺れました。怒りを鎮めるべく、まるでお白洲にひれ伏すようにご機嫌を取る二人。しかし、この間ドクロクシーは一言も喋っておらず、そのの意をヤモーが代弁しているようにも見えるのは、果たして・・・?

『いい天気で良かったモフ』『ええ』『そうだね』
 みらいはともかく、リコは険悪な態度を崩しません。一応みらいが「雪だるまみたいな岩」や「アイスドラゴンの爪」に興味を示すたびに、それに反応したり解説したりしますが、いずれもモフルンに言ったのだとつれない対応です。海より広いみらいの心も、ここらが我慢の限界を迎えました。
『何か嫌な感じ・・・』
 その言葉に、リコは火がついたように反応します。
『それはこっちの台詞よ!はしゃいじゃって!あなたには魔法界や魔法が珍しくて楽しいかもしれない。けどね、私にとっては違う、魔法は遊びじゃないの!』
『遊びだなんて!』
 あまりの反応に、みらいも思わず大声で応じてしまうと、スマホンの中から妖精の赤ちゃんの泣き声が聞こえてきます。慌てて赤ちゃんに謝ってあやし、何とか鎮めてほっと一息つく二人。ですが・・・
『フン!』
 互いにそっぽをむいて口をききません。様子を伺っていたバッティは、仲間割れだと好機をつかみます。悪いことは続くもので、リコはドラゴンが上空高く飛んでいるのを見つけました。それは暴風雪の前兆です。

 猛吹雪の前に、なんとか岩の裂け目に身を潜ませた二人。相変わらず互いに背を向けたままです。
『魔法のヤカン持ってくれば良かったね』
『そうね、あなたが魔法でお湯を沸かせば、暖かくなるでしょうね』
 この期に及んで、リコの言葉にはまだトゲがあります。しかしみらいは、リコの指がしもやけになっていることに気付き、そしてこの島に来てからずっと指先をさすっていた事を思い出しました。
『ごめん。リコちゃんの気持ち考えなかった』
 みらいは口を開き、謝り始めます。リコが真剣に臨んでいる魔法の事をもっと知って、一緒に勉強したいと思っていたのに、一人で夢中になって、魔法が使えたことが嬉しくてはしゃいでしまった事を謝りました。
『・・・うらやましかった』
 しばしの間を置いて口を開いたリコも、本音を口にします。
『魔法を使えたあなたが。だから、私・・・ごめん』
 リコが非を認めたところで、モフルンが仲良くおしくらまんじゅうをしようと提案。みらいはしもやけで変色したリコの手を取ります。
『・・・仕方ないわね』
 再び二人の手が繋がれました。そしてモフルンを挟みおしくらまんじゅうを始めると、次第に暖かさを感じて来ます。甘いにおいを嗅ぎつけたモフルンに続いて外に出てみると、空にはオーロラが輝いていました。
『こんな景色が見られたのも、リコちゃんと魔法に出会えたからだね』
『魔法は難しくて大変なだけかと思ってたけど、そう悪くないかもね』
 もっとも、リコは魔法には努力と根性も必要だと付け足します。しかし、その口調にはもう棘はありません。

 オーロラが消えると同時に、リンクルストーンが舞い降りてきました。そちらへ向けて雪原に駆け出していくみらい。しかしバッティもリンクルストーンに気付き、先程の雪だるまのような岩とアイスドラゴンの爪を合わせてヨクバールを生成。リンクルストーンを手にした直後のみらいを、激しく跳ね飛ばします。
 良くて重傷、悪ければ・・・というほどの飛ばされ方を見て、リコの顔色が変わりました。思わず「みらいの名」を呟き、そして「みらいの名」を叫び、落下点へと駆け寄りますが・・・
『今、みらいって言いました?』
 みらいは厚い積雪のおかげで無事でした。そして、今リコが口にした「名前」を改めて確認します。
『今、初めて呼んでくれたね、名前』
 真っ赤になって照れを隠しきれず、「呼んでない」というリコと、「呼んだ」というみらいのやりとりを前に、バッティはまだケンカしていると侮ります。しかし・・・
『ケンカなんてしてない!』
 二人声を合わせて反論し、ルビースタイルへと変身します。

 雪原にリンクルストーンが落ちていることに気付いたバッティは、プリキュアの相手をヨクバールに任せてそちらへ向かいます。バッティの命に従い、圧し掛かってくるヨクバール。それでもパワー型のルビーはこれに潰される事無く力いっぱい支え、豪快にジャイアントスイング(だいたいあってる)でお返し。バッティがリンクルストーンを手にしようとしたところへ、派手に投げ飛ばされたヨクバールが降って来ました。その勢いでリンクルストーンはモフルンの下へと飛んで来ます。そして再び向かってくるヨクバールは、リンクルステッキからのフルフルリンクル→ルビー・パッショナーレの流れで撃退しました。

 新たに入手したリンクルストーンはアクアマリン。みらいはモフルンのお蔭で見つけられたと言いますが、
『みらいとリコの気持ちがぴったり合ったおかげモフ』
 そう言うモフルンを挟んで笑いあう二人。その時スマホンの中から、妖精の赤ちゃんが少し大きくなって出てきました。何かねだるような仕草を見て、早速アクアマリンをスマホンに使っていると、空色のスープが出てきました。着色料がいっぱい入ってそうな青空色のスープを含ませると、赤ちゃんの口の周りに、髭のようにスープが残りました。そしてこの子が発する「はー」という声から、はーちゃんと命名します。
 ところで、名前と言えば・・・
『ねえリコちゃん。さっき呼んでくれたよね。私の名前』
『え?だからそれは・・・』
 真っ赤になって口ごもった後、「リコちゃん」ではなく「リコ」と呼ぶようみらいに言います。
『うん、わかったリコちゃん!じゃなくて、リコ』
『それでいいわ・・・みらい』
 互いに名前で呼び合うようになった二人を、先生と補習メイト達が迎えに来てます。
 雨降って、ではなく、雪降って地固まりました。


 初代第8話以来、プリキュアシリーズでは何度となくケンカや、意見の衝突が描かれて来ました。その結果、互いに本音でぶつかり合うことでお互いの理解が高まり、一段と絆を深める結果になっています。
 今回はその「定石」とも言うべき展開ですが、初見時にはリコの沸点が低く感じ、ケンカの原因としては少し疑問を抱いておりました。実力が伴わないのにプライドだけが高く、みらいに妬く形で一方的に怒りを叩きつけるのはいかがなものかと思いましたが、改めて見返すことで、リコの気持ちも少しはわかったように思えます。

 伝説の魔法使いといえども、素はまだ14歳の少女。嫉妬という負の感情を溜めこんだり、爆発させても不思議では無く、むしろ自然です。中にはゆうゆうのように確固たる哲学を持ち負の感情を表す事がほとんど無い子もいますが、このように人格的に完成されている方が珍しいです。今回のリコの振る舞いは人間だれしもが持ち得るもので、あえて険悪に描くことで教訓をもたらす意図があったのかもしれません。
 とは言っても、自分で連れてきたみらいに対し、「はしゃいじゃって」や「遊びじゃない」はちょっと言い過ぎのようにも思えます。この記事を書くために何度か観返しましたが、みらいに非があるようには思えませんでした。
 それでも自分が考えもしない理由で人を怒らせることは現実にも多々あります。その逆もしかり。傍から見れば、何でそんな事で・・・?という些細な理由で、私も良く腹を立てたりするので、客観的に観ればリコと変わらないと思いました。

 反面、みらいの行いには好感が持てます。本当はみらいが謝る理由は無いと思いますが、自分から先に折れることで、少々意固地になっているリコの心を溶かしていました。なにが原因だったのか、些細なことでも理由を見つけて改善のために動けるところは、みらいの良いところだと思います。
 後にリコがナシマホウ界で生活することになると、常識の違いによって様々なポンコツぶりを披露することになります。かつてのエレン真琴のように、異世界人が軒並み通る道ですが、その立場が逆になっているはずのみらいは魔法界でポンコツぶりを曝け出すことはほとんどありません。今回提案した「おしくらまんじゅう」は、魔法界の住人から見れば「常識にとらわれない柔軟な発想力」というように受け止められているようですが、どんな状況でも考えるより行動に移せるからこそ、異世界においても奇妙な振る舞いをせずに合わせられるのだと思います。

 そして伝統と言える「名前呼び」。リコはこれまでみらいのことを「あなた」と、他のシリーズでは見られない他人行儀な呼び方をしていました。だからこそ、途中までの険悪な空気を経て、思わず口をついて名前が出てしまったという場面は、名前呼びのきっかけとしてカタルシスを覚えるほど効果的でした。同時にリコ「ちゃん」が取れ、「はーちゃん」の命名など、名前を呼ぶことでその人の存在を自分の中に認識するという、関係性の深まりが描き出されています。

 名前呼びの照れ隠しだった「呼んでない」「呼んだ」のやりとりに口を挟んだバッティに「ケンカなんてしてない!」と口をそろえて言い返すは、初代8話における「いま大事なお話し中!」のオマージュのようにも思えました。今回のバッティ、あの時のゲキドラーゴと、敵幹部がどちらも相手にされていないところも共通しています。

 ところでアイザック先生。ポンコツかと思いきや、みんなが震えるほどの寒さの中で平然としているあたり、只者では無いのかも・・・?
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急行・快特本八幡

プリキュアシリーズでの喧嘩回は無印8話でのなぎさとほのかに代表され、和解後にお互いを呼び捨てで呼びあうところがこの5話と共通しています。喧嘩といえばなぎさとほのかに限らず、同じ無印でのメップルとミップル、志穂と莉奈、映画SSでの咲と舞、ハートキャッチでのえりかとコフレ、スイートでの響と奏などがありました。ハピネスではかなりの数で、ひめがリボンやいおなと喧嘩したり、オリナとオハナ(アロ~ハプリキュア)が嫌悪ムードだったなどでした。
前話で登場した妖精のはーちゃんは、今後の魔法つかいプリキュアの物語のカギを握るキャラクターとなりますが、ここでは敢えて書きません。

プリキュアにちなんだ駅ですが、練馬区に「氷川台」という駅が、東京メトロ有楽町線・副都心線に存在しています。
by 急行・快特本八幡 (2016-11-13 18:16) 

スティクス

>急行・快特本八幡さん
>ハピネスではかなりの数
いやいや、スイート初期と比べれば(笑)。私はあの流れも嫌いでは無いんですが。

>ここでは敢えて書きません
そうしていただけると助かります。私も極力触れないようにしているので。あと、ハピネスの方でも今はまだ「ハニー」と「フォーチュン」の素性に触れていないので、こちらもご了承ください。

>氷川台
ええ、当然存じております。
by スティクス (2016-11-13 23:37) 

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