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Go!プリンセスプリキュア 第7話『テニスで再会!いじわるな男の子!?』 [Go!プリンセスプリキュア]

 ちょっと好きな子の気を惹こうとして意地悪しちゃうという話、よく聞きます。とはいっても、私は許しませんよ、ゆうきくん。はるかはお前にはやらん!と、ウエスターさん(違)と共同戦線を張って、頑として阻止させていただきますので、そのつもりで。
  
 もうすぐノーブル学園の恒例行事、球技大会です。今年の種目はサッカー、バスケットボール、そしてテニス。いずれもクラスの親睦を深める目的のため、チームは全て男女混合という伝統があります。三種の競技のうち、はるかは断然テニスを志望。そのココロは・・・
『だって!一番プリンセスっぽいんだもーん♪』
 その傍らで、パフにボール扱いされたアロマが力尽きようとしていました(笑)

 テニス志望者五人によるくじ引きの結果、はるかは見事当たりを引き当てました。同じくゆいちゃんも引き当て、あぶれた三人の女子は八甲田山で遭難したような悲痛な声を上げました。
『天は我らを見放した・・・ッ!』(北大路欣也)
 その結果、はるかはテニス部の藍原君とダブルスを組むことになります。そのはるかの背後には先程落選した三人の殺気が・・・。藍原君は一部女子の憧れの存在でした。

 放課後、藍原君は部活の前にはるかの実力を見るため練習に誘います。
『OK任せて!受けてごらんなさい。私のプリンセスサーブを!』
 自身たっぷりにボールを放る、そこまでは優雅でした。しかしそこは我らがはるはる、期待を裏切らず盛大に空振り。次は大丈夫だと焦りながら、再びサーブを試みるも、空振りを連発。頭を抱えてみていた藍原君、遂に堪忍袋の緒が切れました。そしてはるかがテニス経験無しと知って、声を荒げます。
『初めて?ゼロ?そんでテニス選ぶか普通!』
『だって一番プリンセスっぽかったんだもん・・・』
 プリンセス、と聞いて藍原君は何かを思い出しました。同じくはるかも、その「プリンセス?」と問い返す口調で何かを思い出します。幼稚園の頃、はるかのプリンセスの夢を馬鹿にしていた男子こそが、目の前にいる「藍原ゆうき」でした。幼稚園卒園以来の再会ですが、感動の再会とは程遠いものです。はるかが未だプリンセスを目指していると知り、ゆうきは馬鹿せずとも、かわいそうな子を見るような目を向けました。かえってこっちの方が、馬鹿にするより堪えそうです。案の定、はるかはたちまち涙目になりました。

『みなみさ~ん。ゆうきくんがいじめるよ~~』(嘘)
 はるかはプリンセスプリキュアなのにそれを言えない事が余計に悔しいと、みなみにすがりついて泣きつきます。俺もみなみんにすがりつきたい。はるかにも苦手な人がいることが意外そうなみなみに、幼稚園時代のことを打ち明けます。プリンセスの夢を馬鹿にされただけでは無く、ゆうきには色々意地悪をされていました。そのゆうきとダブルスを組むことになり、テニスを選んだことを悔やむはるかを、みなみは優しく諭しました。
『でもいい機会じゃない。一緒に頑張るうちに、仲良くなれるかもしれないわよ』
 それを聞いてはるかも涙目で頷きます。が・・・

 あくる日の放課後。はるかは思い切ってゆうきに声を掛けました。
『これから放課後テニス教えてくれない?私、ちゃんと練習するから』
 しかしゆうきは、全部自分が拾って勝つので、はるかには立っているだけでいいと素っ気なく告げました。それではダブルスの意味が無いと食い下がるはるかに、下手に動かれると逆に迷惑だと言い放ちます。遊びでも試合でも、テニスでは絶対に負けたくないと言うゆうきには、はるかも少し心動かされたようです。が、暇ならサーブだけ練習しておくようにと言われて、あんまりな物言いに落ち込みました・・・ではなく、逆に闘志に火が付きました。
『何よそれえええええええッ!』

 抑えきれない怒りをカバンに叩き付け、物凄い剣幕でシャムール先生を呼び出し、テニスのレッスンを乞います。
『テニスのレッスンお願いします!見返したいんです!どうしても!これ以上馬鹿にされたくないんです!』
 そのパッション(情熱)を受け取ったシャムール先生のレッスンがスタート。気が付いた時、はるかはテニスウェアに身を包んで屋内練習場にいました。
『ここはレッスンステージ。レッスン内容に合わせて変化するフレキシブルな空間よ』
 突然妙齢の美女が登場。どちらさま?と思いきやこれはシャムール先生です。先生もフレキシブルに変身できると知ったところで、レッスンスタート。
 少しずつボールに慣れ、手取り足取りフォームを矯正されます(俺も矯正してください)。レッスンの後も、一人ラケットを夜遅くまで素振りする自主練習をこなし、タイヤを牽いて砂浜を走る等、プリンセスどころかスポ根全開の猛特訓をこなしていきます。体力の限界ッ、と膝をついたところに、みなみときららも加勢してみんなで練習を続けて行きます。夜もテニスの教本を読み、ベッドの横には「打倒ゆうきくん」と大書して気合も十分。はるかはどんどん腕を上げて行きます。
『打倒・・・ゆうきくん!!』
 鋭いサーブはもうお手の物です。
『このまま行けばゆうきくんを倒せるかも!』
 あの、倒す相手が変わってますけど(笑)。練習の合間に、きららはバスケを選択したと聞きました。特に得意というわけではなく、日焼けできないモデル故に屋内競技のバスケを選んだと聞いて、はるかはきららのこだわりを知りました。同時にゆうきも、テニスに対して強いこだわりを持っていた事を思い出します。

 部活が終わった後も、ゆうきはコーチに個人特訓を受けていました。激しい練習の末、ボールを受け損ねて転倒。コーチが案じて駆け寄りますが、このくらいなんてことないと立ち上がり、再度練習を続けます。夕陽の中、はるかはゆうきのテニスに賭ける情熱を目の当たりにしました。

 そして球技大会の当日。招かれざる観客、シャットさんがノーブル学園に現れます。

 バスケットボールの会場では、きららが「置いてくる」レイアップシュートを見事に決め、喝采を浴びます。小々田先生にでも習ったのでしょうか。
 サッカーの会場でも、カッコよくシュートを決めるみなみに、女子生徒達の黄色い声が飛びます。
 そしてテニスコートでは、どうも険悪な空気の春野藍原ペアの試合が始まりました。ところが、はるかが見事にサーブを決めたことで空気が変わり、その後ゆうきがスマッシュを叩き込んで先制。楽しいゲームになりそうだと思った矢先、シャットさんがコートに乱入します。ゆうきはテニスの邪魔をされるのが一番許せないといきり立ち、シャットさんに物申しますが、悲しいかな彼は戦う力を持たぬ中学生。全英・全仏・全米・全豪すべてを制するグランドスラム達成というゆうきの「夢」は絶望の檻へと閉じ込められ、代わりにテニスボールのゼツボーグが出現します。生徒達が逃げ去ったテニスコートに一人残ったはるかは、単身変身して立ち向かいました。

 みなみときららは異変に気付きますが、逃げる生徒達の波に阻まれ、さらに先生や生徒達にそっちは危ないと制止され、現場へ向かう事ができません。その間、フローラの孤独な戦いが続いています。テニスボール攻撃を避けるものの、ネットに縛られて動きを封じられました。シャットさんの勝ち誇った声が投げかけられます。
『あなた方のこんなくだらない遊びに付き合うのも、これで終わりにするのみ』
 ・・・いや、ですからそんなこと言うと負けフラグですって(笑)
『くだらなくなんてない・・・』
 フローラの視線の先には、檻に閉ざされたゆうきが居ます。
『私、わかるから。夢を踏みにじられる痛み、わかるから。あなたの夢、絶対助けて見せる!』
 本気でプリンセスを目指していた自分の夢を踏みにじった相手が、テニスに本気で挑んでいた姿を思い出し、気合一閃、緊縛を断ち切ります。同時にサッカーとバスケットのボールが飛んで来て、怯むゼツボーグ。ようやくみなみときららが合流します。
 ラケットを手に取ったフローラはゼツボーグのサーブ攻撃を打ち返して反撃。ネットを飛ばす攻撃はマーメイドとトゥインクルが封じ、それを逆手にとってゼツボーグを転倒させます。その隙にフローラルトルビヨンで決め、ゆうきの夢も無事に開放しました。

 朦朧とした意識の中に、ゆうきは微かに花のプリンセスの姿を認め、再び意識を失います。
『あなたの夢、かなうといいね!』
 去り際に花のプリンセスが掛けてくれた言葉と笑顔は、夢か現か。

 騒ぎも収まり、間もなく試合再会です。その前にゆうきは、はるかにプリンセスを見た事を告げました。当然、はるかは焦りますが、ゆうきは空を見上げながらはるかの夢を肯定します。
『プリンセスになるってお前の夢、あれも無しじゃないのかもなって』
 そしてはるかに向き直り、初めてはるかの根性と、その賜物のサーブを認めます。
『じゃあ、私素敵なプリンセスになれるかな?』
『そうだな、ま、500年くらい努力すれば』
 思わずさっきのプリンセスは・・・と言いかけるはるかを、パフとアロマが慌てて圧し留めます。
 そして試合再会。どうもはるかは面白くない様子。キュアフローラは私なんだからとほっぺを膨らませるも、当然それを言えるわけがありません。モヤモヤを抱えたまま放ったサーブは、見事ゆうきの背中に命中。言い争いになる藍原・春野ペアを、きららとみなみが見守っています。
『あーあ。あれじゃ勝てそうにないね』
『仲良くなるにはもっと時間が必要ね』


 これまでバレエのレッスンで少し触れられた、はるかの努力家ぶりが全面に出た一編でした。後のヴァイオリンもそうですが、はるかは選ぶ動機はミーハーでも、その後の努力の鬼っぷりはなかなか凄まじいものがあります。今回のテニスも、単に「プリンセスっぽい」という理由だけで選んでいますが、仮にサッカーやバスケになったとしても、それぞれの球技で活躍する結果を残したと思います。プリンセスのように水面を優雅に滑る白鳥達も、見えないところでバタ足するんですから。
 ところで、ゆいちゃんもせっかくテニス引き当てたのですから、彼女のテニスウェア姿も見てみたかったものです。あと、なんとなく運動音痴っぽい印象なのですが、実際の腕前はいかほどなのか、ちょっと気になりました。実はすごく強かったりして・・・

 打倒ゆうきという誤った目標(笑)はともかく、目標や到達点があるからこそ人は頑張れるもの。バレエはみなみ、後のヴァイオリンはトワイライト様という目標があったからこそ、短期間で上達を果たしました。そうすると「花のプリンセス」という抽象的な目標には明確なゴールはありません。そのモチベーションを維持し続ける存在は、やはりカナタにあると思うと、また話が難しくなってしまうので、ひとまずこの辺で止めておきます。
 ただあの時幼いゆうきにプリンセスの夢を馬鹿にされなければ、果たしてはるかとカナタは出会ったのかと考えると、この過程も必然だったのかもしれません。夢を否定され、落ち込んでも、なお失わない僅かな輝きにキーが導かれたのだとすれば、まず最初の「夢の挫折」をもたらしたゆうきの存在は、はるかにとって重要なものだと思います。

 はるかにとって、ゆうきは夢を馬鹿にした天敵とも言うべき存在でしたが、見方を変えればはるかもゆうきの本気を見誤っていたところがありました。はるかにはゆうきを傷つける意図は無く、ゆうきもド素人のはるかに呆れるものの落ち込んだりはしていませんが、本気で挑んでいる事をナメられたという苛立ちはあった事でしょう。
 そのことに誰の指摘もなく気づけるところが、はるかの優れたところです。きららが日焼けできないという事情
を聞いてそれに気く場面で、表情の変化でそれを悟らせる作りが見事でした。わかりやすさを追求すれば、ここで『私、ゆうきくんの夢を云々』といった独白を挟むのが一般的です。あえてそれを用いなかったことで、下手に語らせるよりも効果的にはるかの心境が伝わって来ました。
 その場面の後、居残り特訓に精を出すゆうきを見るはるかは、画面中央ではなく左に寄っています。テニスに対して正面を行くゆうきとは異なり、正面ははるかの居場所ではありません。ゆうきの夢を邪魔しないという意味で、あえて脇に寄せているのではないかと感じました。しかし、はるかは真っ直ぐ立っています。邪魔をしないだけでなく、必要に応じて横から支えることも出来る、という意味合いがあるように思えます。現に27話で、道に迷ったゆうきを矯正していますので、互いに本気で目指すものがある同士のシンパシーがあった事でしょう。

『このくらいなんてことないですよ。まだまだ!』
 多少痛い思いをしようとも、自分で選んだ道を真っ直ぐ行ける彼の強さは私も見習いたいものです。復活して以降、何度か触れた話題ですが、私は昨年末に自分で希望した部署への異動が叶い、この作品風に言えば「夢を叶えた」とも言える境遇にあります。しかし現実は甘くなく、問題は山積みで、逃げたくなる事がしょっちゅうです。夢は叶えるよりも、叶えた後に叶え続ける方がずっと難しいと、以前にも書いた気がしますが、それを実感している毎日です。私がプリキュアを観続け、感銘を受けるのは、こういう力を作品から貰って現実でも頑張りたいと思うからです。冒頭であんな書き出しをしていますが(笑)今回のゆうきからは、大いに力を貰ったような気がします。言うまでも無くはるかからもですが・・・

 とはいっても、「500年くらい努力すれば」という切り返しは、どうみても照れ隠しだよね、ゆうきくん。あとでテニスコート脇ではなく、体育館裏へ来るように。
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