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Go!プリンセスプリキュア 第14話『大好きのカタチ!春野ファミリーの夢!』 [Go!プリンセスプリキュア]

 バーベキュー、潮干狩りに続いて今度はどら焼きとは・・・ここ最近のプリキュアは13~14話近辺に食が絡むエピソードが続くようですが、何かあるのでしょうか(笑)。それはさておき、久々登場の春野夫妻と、初登場となる妹ももかにスポットライトが当たる今回。表情豊かな春野一家の一抹の寂しさと、それを包み込む暖かさは、放映当時の晩春を思わせる清々しさがありました。
  
 もうすぐノーブル学園のファミリーデーがやって来ます。入学以来三か月。家族と離れて寮生活を送る一年生がホストとして、家族をもてなす行事です。春野家からは両親と妹が訪れる予定で、はるかに妹がいる事が初めて明らかになりました。驚くきららとゆいちゃんに、はるかは家族で撮影した写真を見せます。妹のももかは現在小学一年生。ノーブル学園の制服を着ているはるかと、ランドセルを背負ったももかが映っていることから、おそらく入学直前に撮影したポートレートなのでしょう。
『はるかお姉ちゃんだったパフ?』」
『小さい頃からね、お姉ちゃん、お姉ちゃんって私にべったりでさ、私が歩くとチョコチョコ後をついてくるの。もうかわいいのなんのって♥』
 親バカのいぶきパパに負けず劣らず、はるかも姉バカ?全開で、ファミリーデーが待ち遠しそうです。
『はるはるって妹ラブなんだね』
『うん!ラブラブだよ♥』
 
 そしてファミリーデー当日。出迎えるはるかに、第一話以来ながら強烈な親バカを発揮していぶきさんが飛び込んで来ます。もえさんとは普通の親子らしいやり取りを交わした後、傍らのももかに目を留め声を掛けました。
『ももか!久しぶり!』
 しかし、ももかはそれには応えず、ノーブル学園を見回して不機嫌そうに口を開きました。
『ここがお姉ちゃんの学校?』
『うん、そうだよ!素敵でしょ?』
『全然。私、この学校嫌い』
 ももかに睨み付けられたはるかの驚きの声が、周囲に響き渡ります。

 続けてはるかは受付のみなみに家族を紹介。みなみの礼儀正しい応対に、両親はさすが名門ノーブル学園だと感心しますが、ももかは相変わらず素っ気ないまま。みなみの「ごきげんよう」の挨拶に対しても、変なの、とつれない態度です。はるかは妹の非礼を謝り、みなみはももかの態度が気になっていました。
 しかしももかはこのイベントの前には、はるかに会える事を楽しみにしていたり、姉がノーブル学園に入学した事を誇っていたため、両親にも不機嫌の理由はわかりません。
 次に案内した花壇で、はるかはとっておきの顔芸『咲いちゃった♥』を披露しますが、これも盛大にスルーされました。

 やがて軽食とお茶を供する野外パーティが始まります。いぶきさんは娘のはるかがお世話になっていますと、突然どら焼きを周囲に配り始めました。昨晩遅くまで焼いていたと言うそのどら焼きには、はるかの顔と「はるかをよろしくネ」と書かれており、これにははるかも少し恥ずかしそうです。しかし、先陣を切って口にしたゆいちゃんが、あまりの美味しさに普段からは想像できないテンションでその味を褒めはじめると、周りの生徒達もその美味しさを評価しました。 はるかの家は、「はるや」という屋号の和菓子屋さんだということも、この時明らかになります。いつしかはるかの周りに広がる生徒達の笑顔を、ももかは相変わらず憮然と見つめています。どこか寂しそうにも見えますが・・・

 お返しに、今度ははるかが手作りクッキーを両親に振舞います。いぶきさんはらんこパイセンに負けず劣らずの「!!」の後、感動の涙を流しました。見てて飽きないお父さんです(笑)。続けてももかにも勧めますが、どんなに勧めてもそっぽを向かれてしまいます。
『ふられちゃったねぇ』
 きららが軽く声をかけますが、はるかは本気で落ち込んでおり、きららの戸惑いを誘いました。

 一人木の下で、綺麗に包装した包みを眺めているももかに、きららが声をかけました。
『ももかちゃん、はじめまして。天ノ川きららでーす★』
 はるかはきららのことをファッションモデルで有名人だと紹介します。その時、ももかが人知れず包みをポシェットに隠したのは誰も気づきませんでした。きららは気を惹こうと、髪型を褒めてリボンをつけてあげようとしますが、ももかはこれも無下に跳ね除けました。続けてみなみがジュースを持ってきますが、それを振り払ったはずみでジュースは地に叩きつけられました。
 妹の非礼をみなみに謝った後、ついにはるかはももかを叱りつけます。
『ももか!お姉ちゃんにはいいよ!?でもお姉ちゃんの大切なお友達に失礼なことしちゃ駄目でしょ!』
 するとももかは目に涙を溜めて、駆け出して行ってしまいました。
『お姉ちゃんなんか・・・お姉ちゃんなんか大嫌い!!』
 その際、先程隠した包みを落した事に、ももかは気づいていません。

 ディスダーク。暗く美しい夜空を彩る、トワイライト様が奏でるヴァイオリンの音を、シャットさんが首を垂れて聞き惚れています。
『輝くような美貌、素晴らしい音色。トワイライト様、貴女を表す言葉は一言のみ。美しいッ!』
 その賛辞を謙遜する事も無く、トワイライト様は当然のように受け止めています。
『私が見目麗しく、優美な音色を奏でられるのは当たり前の事。なぜなら私は生まれながらのプリンセスなのだから』
 そしてトワイライト様は黒いキーが絶望を欲していると、出撃して行きます。シャットさんが頼まれもしないのに(笑)その後につき従います。

 手分けしてももかを探すはるか達。みなみと一緒に探すはるかは、相当気にしています。
『なんか、妹に嫌われるのって結構キツイなって・・・』
『本当に嫌いなのかしら?』
 みなみは「妹」の立場から、ももかの気持ちが分かる気がすると語ります。
『私も幼い頃、お兄様がノーブル学園へ入学した時とても辛かった。寂しくて、でもその気持ちが上手く言えなくて、つい心にも無い事を言ってしまう事もあったわ。でもそれは、決して嫌いだからじゃないのよ』

 その頃ももかは、プレゼントを落した事に気付き、浜辺で一人涙を浮かべています。それを慰めるようにパフが寄り添いました。パフと共に探していたきららが、ももかに声を掛けます。
『その子、パフって言うの。ももかちゃんのこと心配みたい。はるはるも心配してるからさ、戻ろうよ』
『お姉ちゃんに怒られた・・・お姉ちゃんに嫌われちゃった・・・』
 首を横に振って泣きだすももかに、きららは自分のことを語ります。
『私さ、ママと滅多に会えないんだよね。ママはスーパーモデルで世界中を飛び回ってるの。今日もお仕事で来られないって』
 太陽に手をかざし、高い目標であるステラを見上げるようなきららの背に向けて、ももかは寂しくないのと問いかけます。
『寂しくないわけないじゃん。家族なんだからさ』
 そう言って振り返るきららに、ももかははっとしました。
『でも、それがママの夢だし、邪魔したくなじゃない?っていうか、私ママを応援してるから』

 応援しているという気持ちは、ノーブル学園に入るため必死に受験勉強をしていたはるかの姿を知るももかも同じです。
『でも、学校で楽しそうに笑ってるお姉ちゃんを見てたら、お姉ちゃんは寂しくないのかなって。私もお母さんもお父さんも凄く寂しいのに、お姉ちゃんは平気なのかなって。そう思ったら・・・』
 ももかの目に溢れる涙を拭きながら、きららは優しく言いました。
『はるはるはね、ももかに会えるって今日を凄く楽しみにしてたんだよ。でね、写真を見せてくれたの。ももかちゃんが可愛く笑ってる写真。きっと寂しい気持ちは一緒だよ。ね、お姉ちゃんとこ戻ろう』
『でも、お土産失くしちゃった・・・』
『お土産ってこれかな?』
 少し前からそこに居て、ももかの言葉をそっと聞いていたはるかが、先ほど拾った包みを差し出しました。大好きなお姉ちゃんの姿を見て、ももかは泣いて飛びつき、謝ります。
『お姉ちゃんの方こそごめん。ももかの気持ちに気付けなくて、本当にごめんね』
 春野夫妻も合流し、ようやく春野ファミリーに笑顔が戻りました。ももかは改めてはるかへプレゼントを渡します。「お姉ちゃんの夢が叶いますように」という願いを込めてももかが作ったもの。その中身は・・・

『夢の香りがする』
 春野姉妹のやり取りは唐突に中断されました。トワイライト様はシャットさんにキーを差し、春野夫妻とももかに狙いを定めます。プリンセスになりたいというはるかを応援する「夢」は絶望の檻へと閉じ込められ、どら焼きゼツボーグが現れました。
『娘の夢が叶うのが夢だと言うのか。今まで多くの夢を見て来たが、これほど下らぬ夢は無い』
 シャットさんの物言いに反論するみなみ、きららの隣で、はるかは無言で拳を握りしめています。そして、馬鹿馬鹿しいと言うシャットさんの言葉を途中で遮り、変身を促します。顔に出さずとも、相当怒っていることが伺えます。
『みんな!行きます!!!』

 トワイライト様が見ている前で、シャットさんは張り切ってゼツボーグに指示を出します。ゼツボーグの攻撃の余波でももかのプレゼントの封が破れ、中からビーズで編んだティアラが零れ落ちます。それが地に落ちる前に、フローラは飛び込んで受け止めました。
『手も足も出まい。お前達にできるのは逃げることのみ!そして倒されるのみ!』
 ティアラを拾った際にうずくまったままのフローラの背後に、ゼツボーグが迫りますが・・・。フローラは振り向きざまにゼツボーグを海へと蹴り飛ばしました。
『夢は自分の力で頑張って叶えるものだと思ってた。でも、支えてくれる人がいるから頑張れる。応援してくれる家族がいるから、私は夢を思いっきり追えるの!』
 フローラはティアラをアロマに託し、反撃開始。ゼツボーグを圧倒します。マーメイドとトゥインクルも負けじと加わり、ローズトルビヨンで怯んだところにダメ押しのトリニティリュミエールで決めました。
『シャット、あなたの負けよ。お下がりなさい。私は無様で見苦しいものは嫌いよ。負け惜しみほど見苦しいものは無いわ』
 負けを認めないシャットさんをたしなめ、トワイライト様はプリキュア達と無言で向き合います。そしてフローラと目を合わせた後、興を削がれたと引き上げて行きました。

 春野一家の夢も無事に解放。そしてファミリーデーのラストを飾るバレエ公演が催されます。
『お父さん、お母さん、ももか。きっといつも心配かけたり、苦労を掛けたりしてるよね、ごめん。ももか、そばにいてあげられなくてごめんね。それから、応援してくれて、ありがとう』
 ステージの上で、家族への感謝を胸に舞うはるかの頭には、ももかが作ったティアラが載っています。それを見たももかは満面の笑顔を浮かべました。
 その後に撮影したと思しきポートレートが、はるかの机の上で、ティアラと共に輝いています。


 まず、「はるかが姉」という今回初めて明らかになる設定が興味深かったです。
 ノーブル学園に入学して以来、はるかはどちらかといえば「追う」立場でした。みなみに憧れ、きららにときめき、この二人の背を追い続けて様々な事にチャレンジしてきたはるかですが、今回はそれが逆転しています。プリキュア達の中で唯一、家族を追うのではなく家族に追われる立場としてのはるか。彼女は決して両親を尊敬していない訳ではありません。敬意と愛情を持っていることは明白です。しかし、目標ではありません。
 みなみは兄をはじめとした海藤家の皆を目標として、きららは母ステラを目標として、そしてこの時点で触れるのは難ですが、トワイライト様もまた兄を目標としていたことが後に明らかになります。
 みなみ、きららはいずれも頼りがいがあり大人びて見えることもありますが、家族への依存度を鑑みると、この点で最も自立しているのがはるかだという事実が目を惹きました。はるかがこの境遇へ身を置くことには相当の覚悟があった筈です。改めて、はるかの「本気」を目の当たりにした気がしました。

 その「本気」は今回の戦闘でも見て取れます。今までも、特にクローズ戦など相当の本気を見せたことがありますが、それとは違うベクトルの、大切なものを守るための「本気」を感じました。彼女が目指すのはあくまでプリンセスであり、決して感情を露わに怒りの表情を見せたりすることはありません。強く・優しく・美しく。その原則を守りながらも、変身直前のシーンと、背後に迫るゼツボーグを鋭く蹴り飛ばすシーンからは、家族を閉じ込められたことに対して静かに怒りを燃やす熱さが感じられます。

 絶望の檻から春野一家を解放した時、ももかを介抱するのは当然フローラの役目ですが、父いぶきさんをマーメイドが、母もえさんをトゥインクルがそれぞれ介抱していたことにも目を惹きました。この時点のみなみが目標としているのは父と兄、きららは常に母の背を追っています。家族の中で誰を意識し、誰の近くにいたい(或いは追いつきたい)ということが無意識に現れていたのかもしれません。

 それにしても姉バカ全開のはるかの可愛さにはやられました。いぶきさんの親バカっぷりはしっかり娘に遺伝していたようで、ごく普通のお母さん的なもえさんが妙に冷静に見えてしまうテンションの高さは微笑ましいです。きっと「はるや」の常連客にはいつもの光景なのでしょう。らんこパイセンもかくやという、いぶきさんのリアクション芸は、さすが前世が敵役きっての芸人ウエスターさんだけあります。今回どら焼きではなくドーナツ出して来たら、果たしてどうなっていたことやら(笑)。
 どら焼きを配りまくる場面では、他の生徒のお父さん達は、よく見るとスーツを着ていたりスマートカジュアルだったりするので、トレーナー姿のいぶきさんは庶民的に映ります。もっとも、これが格式張らず、気取らない素の人間的魅力を描いているようにも思いました。

 どら焼きに描かれているはるかの顔を、他の生徒達はみんな「似ている」「可愛い」と評していました。これは既にはるかの存在が学園に周知されている事を意味します。当初、みなみときららに挟まれたつぼみのようだと言われてしまったはるかですが、球技大会やノーブルパーティなどのイベントだけでなく、それ以外でも存在を認められ始めているのでしょう。

 それはももかにとって、ノーブル学園とその生徒達が、「大好きなお姉ちゃんを取っちゃった」という気持ちに拍車をかけたと思われます。実際にプリキュアを見ている小さなお子様の中には、お姉ちゃんやお兄ちゃんが学校へ行き始め、遠い存在になってしまった寂しさを抱えているのかもしれません。ももかは、そんな子ども達の代弁者であると言えます。そして少し意地を張ってしまいましたが、いけない事をしてしまったらきちんと謝れるというところにも、制作側の配慮が伺えました。ももかに自分を重ね合わせた子ども達は、きっと等身大の彼女からいろいろと学んだことでしょう。

『小さい頃からね、お姉ちゃん、お姉ちゃんって私にべったりでさ、私が歩くとチョコチョコ後をついてくるの。もうかわいいのなんのって♥』
 この場面で「チョコチョコ後をついてくる」カルガモの親子が描かれており、三井物産の池みたいなのがノーブル学園にもあるのかもしれません。と思ったら、トワイライト様の出撃にチョコチョコついてきたシャットさんが子ガモみたいで、謎の癒し感がありました。
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