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Go!プリンセスプリキュア 第15話『大変身ロマ!アロマの執事試験!』 [Go!プリンセスプリキュア]

 プリキュアにおける執事といえば、水無月家の坂本さんと、四葉家のセバスチャンが連想されます。坂本さんも相当レベルが高い仕事ぶりですが、セバスチャンの超人ぶりが記憶に新しいため、やや影に隠れがちになってしまったのが少々残念です。
 とはいえ、執事は本来主を立てて自らは裏方に徹する役割です。立派な執事になるという「夢」を、アロマは叶える事ができるのか。それは執事のあるべき姿を理解するところから始まるのかもしれません。
  
 度重なる練習が実を結び、はるかはついにシャムール先生から紅茶レッスンコンプリートのお墨付きをもらいました。ところが・・・
『まだまだグランプリンセスには程遠いロマ!』
 けたたましく注文をつけるアロマ。しかし彼もまだ執事見習いの立場で、以前テストに落ちたことをシャムール先生に追及されました。ちなみにパフもまだメイド「見習い」ですが、幼いためか、さほど気にしていない様子。
『自分も見習いの癖にあんな上から目線発言してたわけ?』
 きららの突っ込みももっともです(笑)。アロマは自身のプライドにかけ、今なら合格間違い無しだと反論。シャムール先生の再テストを受けることになりました。
 テストの課題は、明日一日はるかの執事を務め、満足させることが出来れば合格です。ついでにパフも家事のテスト受験を希望します。するとシャムール先生はアロマとパフにレッスンフェアリーパワーなる、魔法らしきものをかけました。何が起きるかは、明日の朝までのお楽しみ。
 そして、その夜。アロマは綿密な計画を立てて試験に臨みます。
『朝は紅茶で目覚めを演出。午前中に勉強をこなして優雅なランチ。午後は乗馬の稽古に・・・完璧ロマ!』

 翌朝。プリンセスにあるまじき寝相の悪さで安眠中のはるかを起こす声がします。
『おはようございますロマ、プリンセスはるか』
 そこには紅茶を手にした少年が立っていました。
『男子ぃぃぃいいいいいいっ!!!???』
 彼はアロマで、朝起きたらこの姿になっていたとの事。物を投げつけていたはるかとゆいちゃんが落ち着きを取り戻すも、今度は先程の大声を聞きつけた如月さんが、デッキブラシで武装して飛び込んできます。慌ててアロマをシーツの下へと隠し、変な夢を見たと、なんとか誤魔化しました。女子寮ではアロマが目立ってしまうため、はるかは人目がつかぬように連れ出します。

 ゆいちゃんから事情を聞いたみなみときららが、ひょっとしてパフも?と思っていると、案の定、背後からみなみに抱きついてきた幼女がパフの変身した姿です。
 そこに間髪入れず登場した白金さんに追及され、きららはとっさに「知り合いの子役がメイド見習いの役作りのために掃除を教えようと思った」と誤魔化しました。果たして白金さんの疑念は晴れたのでしょうか・・・?

 朝食も採らずに脱走したため空腹を訴えるはるかですが、今は勉強の時間だと、アロマはスケジュール通りの行動を順守することを優先し、訴えに耳を貸しません。
 その頃パフは白金さんの指導の下、嬉々として掃除をしています。傍から見れば掃除機でじゃれ合っているだけだったり、絞っていない雑巾で窓を拭いたりと、こちらも先が思いやられそうです。

 お腹を鳴らしながら勉強させられていたはるかの方は、ようやく昼食の時間になりました。既にレストランは予約済みで、アロマも意外にやるものです。と思ったらそこはランチで1万円以上する高級レストラン。しかも支払いははるか任せという丸投げっぷりです。
『失礼しましたー!!』
 アロマの手を引いてレストランを飛び出し、改めてマーブルドーナツでお昼にします。その食事内容に呆れているアロマにも一緒に食べようと声を掛けますが、執事が主人と同じテーブルで食事などしないと頑固に断ります。はるかは自分一人が食べていることを子ども達に指摘され、肩身の狭い想いで店を飛び出しました。
『プリンセスなのに行儀悪すぎロマ!』いや、だいたい君の仕業だから

 その後も予定通り進まない事を気にしているアロマに対し、はるかから歩み寄ります。
『アロマ、あとやりたかったことは何?やろう、全部。私も頑張るから!そして立派な執事になろうよ!』
 その言葉にアロマもやる気を取り戻しました。もっとも彼の組んだスケジュールといえば
 乗馬の練習→公園のスプリング遊具に跨らせる
 ガーデンパーティ→ゴザを敷いてお菓子を用意。そのお菓子はモロッコヨーグルや都昆布など駄菓子ばかり
 などなど、微妙なものばかりです(笑)。それでもはるかはアロマのため真剣に取り組んでいます。ガーデンパーティの様子を傍から見ているみなみときららが唖然としている中、次があるから失礼しますと言い残し、卍の構えから走り去りました。
『これ、執事のテストなの?』『・・・さあ?』

 その後も楽しくショッピング→はるかに荷物を持たせている
 優雅にお散歩と→気性が荒らそうな犬を連れての散歩
 上品にカフェタイム→これだけはそれっぽいですが、おそらくこの代金もはるかが払うのでしょう。
 まだまだアロマが組んだ盛りだくさんのプログラムが続きます。

 ディスダーク。トワイライト様が奏でる音色が響く傍ら、シャットさんが控えています。演奏を中断して出撃するトワイライト様にシャットさんがお供を申し出るより早く、ロックがレッドカーペットを敷いていました。
『この僕がご案内いたしましょう。そのキーが求める絶望のもとへ』
『気が利く家臣は好きよ。お供なさい』
 残されたシャットさんは悔しさを噛みしめました。

 そして執事試験の結果発表です。しかしアロマの期待に反し、シャムール先生は不合格を言い渡します。
『アロマ。ユーは前のテストの時から変わっていません。執事にとって大事なものが抜け落ちたままです』
 何が原因で落第なのか、責めるのではなく問いかけるシャムール先生ですがアロマにはわかりません。手帳を地に叩き付け、涙を浮かべて駆け出して行ってしまいました。

『何でロマ?アクシデントにもめげず、完璧にプリンセスの執事をこなしたロマ。一体何が足りないロマ』
 悔しさを胸に走るアロマには、周りが見えていません。老婦人にぶつかりそうになった事も、そして信号が赤になっている事も気づかず、交差点に飛び出したアロマにトラックが迫ります。それを助けたのは先程の老婦人につき従う執事でした。アロマは我に返ってお礼を言い、そして執事が老婦人の荷物を放り出して自分を助けてくれたことに気が付きます。
『ご主人様の荷物を守る事は執事の大事な使命ロマ』
『執事の使命はそれだけではないでしょう』
 平然と荷物を拾い、老婦人と共に立ち去る執事の後ろ姿を見送りながら、アロマは今の言葉を噛みしめます。
『使命はそれだけじゃない?』

『ありがとうオイカワ。あなたならあの子を助けてくれると信じていたわ』
『お心に添うことができ、何よりです』
『私が何も言わなくても、あなたはいつも私の気持ちを汲んで動いてくれる。本当に助かるわ』
 老婦人と執事のやり取りを聞いて、アロマははるかが空腹を訴えていたことも、一緒に食べようと誘ってくれた事も、一緒に頑張ろうと言ってくれた気持ちも、全て応えられていなかったことに、ようやく気が付きました。

 そこにはるかが手帳を持って追いかけて来ます。
『ありがとうロマ・・・』
『ごめんね?』
 アロマは謝るべきはずなのに逆に謝られて戸惑います。
『私がアロマの足引っ張っちゃったんだよね。アロマがちゃんと頑張ってくれたのに、私がこんなんじゃダメだよね』
 はるかの心遣いが、アロマの心に響きます。

 周囲は夕焼けに照らされています。黄昏時のトワイライトタイム。
 トワイライト様と供に現れたロックは、先ほどの老婦人に狙いを定めます。とっさに執事がロックとの間に割って入り、代わりに彼の一生奥様にお仕えするという「夢」が現出しました。
『優秀な下僕は嫌いじゃないわ。ロック、続けて』
 トワイライト様の意向を受けてそのまま執事の夢を絶望の檻へと閉じ込め、代わりに執事スタイルのゼツボーグを生成。そこに駆けつけたはるかは単身変身します。

『執事のゼツボーグ、まさか・・・?』
 アロマは檻に閉ざされた執事の姿、それにすがりつく老婦人を見て愕然としました。単身ゼツボーグと渡り合うフローラですが、優秀な執事が素体だけにゼツボーグは強く、次第に追い込まれています。フローラの窮地を目の当たりにしても、アロマには戦う力はありません。
『僕じゃフローラの役には立たないロマ・・・フローラのために今僕が出来ることは・・・』
 拳を握りしめ、懸命に考え、アロマは一目散に走り去ります。
『どうやら一緒に居た仲間は逃げたみたいだね。可哀想に。このまま一人で潰れるんだね』
 巨大な手帳に挟まれそうになるのを踏ん張りながら、フローラはアロマが逃げたのではないと察しています。
『アロマは執事だもん。ここにいなくても気持ちは同じ。人を守るために一緒に戦ってる!』

 アロマは全力で走り続けています。足がもつれて転んでも構わず、手帳を拾って走り続けます。その間にも、フローラを挟む力はどんどん強さを増して来ます。
『そのままつぶれれば、押し花くらいにはなれるんじゃないの?』
 耐え続けるフローラ。懸命に走るアロマ。手段は違えど、どちらも必死に戦っています。アロマの行く手にノーブル学園が見えてきます。そして、先ほどのガーデンパーティの後片付けをしているみなみときららに、アロマの必死の叫びが届きました。

『さようなら。自称プリンセス』
 遂に力及ばず、手帳に挟み込まれるフローラ。その時マーメイドとトゥインクルが駆けつけ、フローラを救出します。アロマは力を使い果たし、学園でパフに介抱されています。
 強敵相手でも三人ならば戦えます。最初はてこずったものの、トゥインクルのフルムーンハミングでフォーク攻撃を受け止め、相手の素早い動きはマーメイドがフローズンリップルで氷漬けにして封じ、仕上げは三人揃ってのトリニティリュミエール。執事の夢も無事に解放しました。
『さあ、奥様がお待ちです』

 その夜、はるかは元の姿に戻ったアロマにお礼を言います。
『今日はありがとうアロマ。アロマのお蔭で助かったよ』
 アロマも今日一日の事を反省していました。
『僕はテストの間、出来る自分を見せたくて、それで頭がいっぱいだったロマ。はるかの事なんて全然考えてなかったロマ。でも、はるかは僕のために一生懸命やってくれたロマ。僕に足りなかったのは、そういう相手を想う気持ちロマ』
 それこそ、シャムール先生が言いたかったことでした。まだ合格はもらえませんが、アロマも一から修行し直すつもりで決意を新たにします。
『じゃあ私がグランプリンセスになるのとどっちが早いか競争だね』
 負ける気がしないといつもの調子で返すアロマ、張り合うはるか、どちらの道のりも、先はまだ長そうです。


 「夢」を追うことがテーマの今作ですから、はっきりと語られてはいないものの、執事になるというのはアロマの「夢」そのものです。しかしアロマははるか達より年下のような印象を与え、まだまだ子供。その仕事がどんな意味を持っているのかを考える以前の段階の、憧れだったと思います。おそらくホープキングダムにも、アロマが目標とするような執事がいたのでしょう。アロマはまだ、プロスポーツ選手に憧れる子どものように、その立ち居振る舞いを真似ただけの、「執事ごっこ」レベルです。

 その点、はるかはプリンセスごっこではありません。確かにミーハーな理由でバレエやテニス、ヴァイオリンに挑戦するものの、始めたものは真剣に取り組みます。モデルという仕事に対するきららは言わずもがな。ただ一人みなみだけはこの時点で明確な将来が定まっていませんが、海藤グループで働くことを念頭に置いている現状では、生徒会長という役職が将来に繋がる筈です。
 この点、アロマが視聴者の子ども達よりちょっと年上のアロマがまだまだ子供で、そのアロマよりちょっと年上のお姉さんであるはるか達が、子ども達の目標として捉えやすいように思います。

 もっとも「お姉さん」というよりは、幼女のパフを連れているみなみが「お母さん」にしか見えなかったり(笑)。白金さんに追及されて、きららと口裏を合わせる時の高速うなずき等、「根性ドーナツくん」の時以来、みなみならではのギャグ描写に磨きがかかって来ました。

 さて話をアロマに戻すと、「ごっこ」と厳しく評してしまいましたが、何がマズかったのか自分で気づくことができたのは立派です。
『私がアロマの足引っ張っちゃったんだよね。アロマがちゃんと頑張ってくれたのに、私がこんなんじゃダメだよね』
 追って来たはるかに言われたこの言葉は、アロマにとって何よりも辛い言葉になってもおかしくないものです。しかし、それで心折れなかったのは、ただ漫然と執事を目指しているのではない証だと思います。そして、明らかに目標となる執事の行動を目の当りにしたからこそ、今後の進むべき道が見えたのでしょう。
 以降のアロマは実に見事な働きぶりを見せています。走れメロスもかくやという全力走も見応えがありますが、それより前に、はるかから老夫人の保護を頼まれた時の
『アロマ、あの人をお願い』『わかったロマ』
 というやり取りで成長が見て取れました。この時点で既にフローラ(=仕えるべき主)の意向に添うという、執事の責務を見事に果たしています。

 この主従関係というものは、トワイライト様とシャットさん、ロックの間にも見え隠れするのが興味深いです。シャットさんは今回、ロックにお株を奪われて悔しがるだけでしたが、彼の場合は仕えるというよりも媚びへつらっているように見えます。一方のロックは、老婦人の夢を閉じ込めようとした狙いが外れたものの、己の意向よりもトワイライト様の希望を優先しています。ロックも仕える者の心得というものを持っていると感じさせました。もっとも、中盤の下克上を想うと、これも演技だったのかもしれませんが・・・
 まあ、シャットさんの気持ちも分からなくはありません。私もトワイライト様の麗しさの虜になった一人ですから。今回は開戦早々、執事ゼツボーグに一撃を喰らわせたフローラを見下ろすトワイライト様が美しすぎました・・・

 ところで、日本には実際にこのような「執事」という職業の方はいらっしゃるのでしょうか???。私もサービス業の端くれとして、一度はお目にかかって指南を仰ぎたいものです。
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