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Go!プリンセスプリキュア 第17話『まぶしすぎる!きらら、夢のランウェイ!』 [Go!プリンセスプリキュア]

 先週の今頃と同じく、世の中は新シリーズ開幕の話題に包まれていることと思いますが、私は引き続き三作平行視聴を続けてまいります。
 我ながらマイペースだと思っていたら、それ以上にマイペースなステラさんがクローズアップされる一編にぶつかりました。あのフリーダムな天才肌のきららを手玉に取る天才トップモデル。その素顔からは、プリキュアの母らしい魅力が滲み出ています。
(注)私はプリキュアの親キャラには基本的に敬称をつけていますが、「ステラ」は作中で固有名詞にもなっているので、以降「ステラ」表記で進めます。
  
 明日はボアンヌコレクション。トップモデル・ステラとその娘・きららの親子競演が話題を呼んでいます。バレエのレッスンを終えた後のはるかが、今頃リハーサルしているのかと思いを巡らせていると、そのきららが平然とダンスレッスン室に入って来ます。ぶっつけ本番で臨むため時間を持て余していると余裕の態度からは緊張など伺えません。
『ずっと憧れてたショーだからとね。むしろ楽しみでしょうがないって感じ』
 そして晴れ舞台を早く観たいというはるかに応えるように、きららは悪戯っぽく笑いながら、今から会場を見に行こうと持ちかけます。

 三人で会場へやって来たところに、丁度ステラもタクシーで乗り付けました。きららの姿を見るや、人目憚らずハグして頬ずりしてくるステラに、娘のきららも苦笑い。続けてきららの友達と聞いて、はるかとみなみにもハグしてくる親しみやすさからは、トップモデルの近寄りがたさなどは伺えません。

 会場ではステージの設営作業が行われています。
『これが・・・私の明日のステージ・・・』
 きららが真顔でステージを見上げているとボアンヌがやってきます。ボアンヌはステラとの挨拶を交わした後、きららにも期待していると声を掛けます。ボアンヌに声を掛けられた時点では、きららの様子はいつもと変わりません。続けて母と一緒にランウェイへ上がり、ステージから会場内を見渡して、きららの期待が高まります。
 ところが、ステラが試し歩きを始めると、余裕めいたきららの態度は一転します。作業していた人たちも手を止めて見とれてしまうほどのトップモデルのオーラを前にして、流石のきららもその空気に飲まれてしまいます。
『会場の空気がガラッと変わった・・・これがトップモデル、ステラの力。この中を私は歩かなきゃいけないんだ』
 きららは拳を握りしめ、母に負けじとランウェイを歩き始めます。こちらもスタッフ達が手を止めて見守りますが、ステラほど場の空気を支配できていません。ランウェイ上で母とすれ違い様、刹那、互いに互いを意識した際にも、余裕を感じさせるステラとは異なり、きららは真剣そのもの。そしてステージの先でポーズを決めますが、バランスを崩してしまう等、普段のきららとは様子が異なります。
『やばい。私、緊張してる』
 ステラは娘の些細な変化を見逃さなかったようですが・・・

 その後ステラはきららだけでなく、はるかとみなみもノーブル学園から会場へ来るよりも近いからと、自宅へ泊まるよう誘います。ノーブル学園OGとして、その場で白金さんに外泊許可を取りつけ、晩御飯の買い出しだと張り切る母のマイペースぶりに、あのきららが完全に振り回されています。
 買い出しに訪れた下町情緒あふれる商店街で、ステラはプリクラに目を留めてみんなで撮ろうと持ちかけました。出来上がったプリクラは、きららだけが証明写真のように固い表情で写っています。先程ステラの実力を目の当たりにしてから、焦りが出ています。これでは明日ヤバいと危機感を募らせていると、ステラがその背後からきららの顔を思いっきり引っ張りました。その変顔が見事にフレームイン。出来上がった写真を見てみんなが和やかに笑うものの、きららはまだ固いままです。

 そんなこんなでやってきたステラの家、きららの実家は豪勢なタワーマンション。しかし室内は見事な汚部屋でした。どうもステラは生活能力が低いようで、きららは見慣れた光景と言わんばかりにため息をつき、片づけを始めます。そんな娘の姿に確信犯のような笑みを浮かべながら、ステラは夕飯の準備を始めました。
 すき焼きを囲む夕食の席で、きららの父は俳優の高天原健だと明らかになります。今もブラジルで撮影中で不在との事。その夕食をきららは早々に切り上げて自室に向かいます。
『もう一押しか・・・』
 ステラは自室に向かうきららを見送り、意味ありげに呟きました。

『いつもどおりのステージをイメージするんだ・・・』
 以前立ったステージの映像を見ながらきららが練習に励んでいると、はるかとみなみを引きつれてステラが乱入。みんなでアルバムを見ようとはしゃぐ母に、海より広いきららの心もここらが我慢の限界を迎えました。
『もう!いい加減にしてよ!!今日は何なの?何でそんなに構うの!明日は初めての大舞台なの!やっとつかんだ世界的なステージなの!失敗できないの!集中したいの!ママならわかるでしょ!?』
 一気にまくしたてるきららに、ステラは間髪入れず即答します。
『わからないわね。だって私、天才だもの』
 嫌味を感じさせず、さらっと言い放つその物言いに遂にきららの堪忍袋の緒が切れました。ステラを追い出し、ドア越しに憤りをぶつけます。
『分かってるよ!ママが天才なのは私が一番バシバシ感じてるっての!でも、それわざわざ今言う事!?』
 いつしかステラに向けた発言は、はるかとみなみに愚痴をぶつける展開になりました。小さい頃、自信のコーディネートをダサいと却下されたり、小学校の学芸会でもひと悶着あったようで、相当溜まっていたきららの愚痴は止まる気配がありません。
『まあ、聞いてあげようよ』『そうね。きららの気が晴れるなら』『ってちょっと!聞いてる!?』
 その後も延々続く愚痴に部屋の外から耳を澄ませ、狙い通りといった表情でステラはそっと退散しました。

 ディスダーク。キーの反応を感じてヴァイオリンを弾く手を止めたトワイライト様に、シャットさんが付き従います。
『沢山の強い夢と、プリンセスプリキュアが一度に集まる場所を見つけたのみ』
 自信たっぷりに、ボアンヌコレクションが掲載されたファッション誌を取り出しました。

『昨日ははるはるたちに愚痴って終わってしまった。結局ろくに準備できなかったなぁ』
 会場へ向かう車の中、きららは心の中でため息をつきました。しかし愚痴を吐いたことで吹っ切れた様子。
『ここまで来たら焦ってもしょうがないや。急にステラみたいにはなれないもん。私は私でやるしかない』
 楽屋で衣装合わせをしながらそう腹を括ると、やってきたボアンヌが(女性モデルが着替えてる楽屋に入って来るなんてけしからんw)、昨日と違って良い笑顔になりましたと指摘します。きららは昨日の母の行動は、きららの緊張を解くためだったのではないかと気付き始めます。

 はるかとみなみはゆいちゃんと一緒に客席にスタンバイ。そして開演、と思いきや、ステージにシャットさんを従えてトワイライト様が現れました。突然の闖入者にざわめく場内。しかしトワイライト様の美しさは観客を魅了します。さも当然のように振る舞うトワイライト様を咎めたステラが、今回の標的にされました。きららと一緒に同じステージに立ちたいという母の「夢」。それを目の当たりにしたきららの前で、母の夢は絶望の檻に閉じ込められ、モデルゼツボーグが二体現れました。ゆいちゃんが適切に避難誘導します。(仕事しろ係員w)
『強い夢ほど絶望も深い・・・さすがプリキュアの親というところかしら』
 檻に閉ざされた母を見上げ、きららは母の意図を理解しました。
『ママ・・・やっぱりそうだったんだ。昨日のアレは無駄に気負った私の力を抜こうとして・・・』
 そして強い目で、いつものきららの目で、はるかとみなみを促し変身します。
『待っててママ!今度は私がママを助ける!』

 三対二。とはいえ、さすがに敵が二体では分が悪く、トゥインクルはゼツボーグの攻撃を避けたものの、それがブーメランのように戻ってきて、不意を突かれ転倒。そこに圧し掛かるゼツボーグの足を辛うじて受け止めます。
『母親の夢から生まれた絶望に倒されるがいいわ』
 冷たく言い放つトワイライト様。しかし母の夢を知ったトゥインクルは負けていません。
『だって知っちゃったもん。ママの夢が私と共演する事だって。私、ずっと夢見てた。ママみたいなモデルになりたい!ママと同じステージに立ちたいって』
 ゼツボーグの足を懸命に押し留め、そして力いっぱい押し返します。
『だから、こんなところで負けてる場合じゃない。あんた達なんかパパッと倒して・・・私とママ、一緒に夢を叶えるの!!』
 その勢いで跳ね飛ばされたゼツボーグが、フローラとマーメイドを追いつめていたもう一体のゼツボーグに直撃。トゥインクルの熱い想い、檻に閉じ込められたステラとの親子の絆が、新しいドレスアップキー・シューティングスターを引き寄せました。
 新たなキーで繰り出す新たな技、ミーティアハミングの無数の流れ星がゼツボーグに降り注ぎ、傍らではトワイライト様を守ろうとして完全に空回りしているシャットさんという微笑ましい光景(笑)が繰り広げられています。ゼツボーグが怯んだ隙に、トリニティリュミエールで二体まとめて撃退。それでもキーを奪おうとするシャットさんはトワイライト様に制され、共に引き上げて行きました。

『さあ、本番が待ってるよ、ママ』
 母の夢を無事解放、そしてショーがスタートします。ステラが当然のように歓声を集める中、きららも負けてはいません。良い意味での子どもらしいキュートさを全面に出し、歓声を浴びました。ショーは大成功で幕を下ろします。ステラは娘を褒め、労います。
『ありがとうママ。ママのおかげ。でもどうする?ママの夢かなっちゃったんじゃない?』
 昨日のお返しとばかりに、きららは悪戯っぽく水を向けます。
『私と共演するのが夢だったんでしょ?』
 ステラには新たな夢が生まれました。それは「きららと二人でトップモデルになる事」
『待ってて、すぐに叶えてあげる!』
 きららは嬉しそうに応じます。二人で同じ景色を見る日は、そう遠くないかもしれません。


 きらら自身が十分濃いキャラをしているためか、彼女のメイン回に絡むゲストはらんこパイセン等、それに負けないくらい強烈なインパクトを持つ傾向があります。結果、きららが食われてしまいかねない諸刃の剣になる危険性も内包しており、ステラもその可能性がありました。
 実際、きらら以上にマイペースな天才に振り回される展開が目に付きます。しかしそこはプリキュアの親。しっかりと娘を見て適切な行動を取り、立てるべきところでは娘を立てる描き方には好印象を持ちました。

 もちろんプリキュアの親だからといって、全てが正解という訳ではありません。「私天才だもの」発言は、実際にそう思っているような意味合いも感じられ、天才故に人の痛みに少し鈍感な部分も見受けられます。きららがあれほど愚痴を溜めこんでいたことからも、本人が意図せずとも感情を逆なでした事が多々あったのでしょう。
 また、ステラはきららからすれば高い目標であってほしいと願う気持ちもある筈です。モデルとしてのステラと、母としてのステラのギャップに違和感を覚えて苛立ちを感じていたのかもしれません。

 ところで、話数が進む度にきららがどんどん人間臭くなっていく様は印象的です。当初はそれこそ今回のステラのように天才を前面に押し出したマイペースキャラで、良くも悪くも浮世離れしていました。その天才肌の部分は、ステラのオーラに圧倒されてしまうまでの今回でも十分に発揮されています。
 冒頭、ぶっつけ本番だと言いながら、さらっとバレエをやってのける姿から感じられる余裕の空気は、普段きららが周囲に向けて発している天才オーラに満ちています。続く会場でボアンヌと再会した際も、相手が世界的デザイナーであっても物怖じせず堂々と接しており、彼に「期待している」と言われてもプレッシャーにはなっていませんでした。ここまでできららの天才性と度胸を描いているからこそ、そのきららにプレッシャーを与えるステラの存在感が凄いものなのだと相対的に感じさせます。

 ランウェイを試し歩きする場面では、きりっとした表情のきららと、余裕のステラの対比も際立ちました。きらら初変身の4話で、颯爽とモデル歩きした時もきりっとした表情でしたが、あの時の「プロの目」は厳しさの中にも余裕を感じさせていました。対して今回はあの時のような厳しさの中の余裕が伺えません。4話では天才に見えて実は入念な準備を行っていた姿が描かれていましたが、今回は一転してぶっつけ本番で臨む予定でした。仮にステラの空気に当てられず、当初の通りステージに立ったとしたら、きららは満足行く結果を残せなかったと思います。
 ステラときららは、実によく似ています。それは性格や振る舞いだけでなく、夢や目標に対しても同じでした。きららがステラを目標にして己を高めるだけでなく、ステラもまた娘から刺激を受け、娘と共に高みに立ちたいと願うことで、さらに上を目指す事ができる。親子でありライバルでもある。そのような競争関係だからこそ、互いが互いを高め合い、ドレスアップキーを呼び寄せるほど輝くことができたのでしょう。

 もちろんきららメイン回だけあって、普段見られない彼女の姿も魅力的でした。なんといってもプリクラ撮影時の変顔インパクトは強烈です。また幼い頃の回想時でも、ステラに駄目だしされて涙目になってしまう等、きららが「泣く」姿はあまり想像できないだけに印象に残りました。よっぽど悔しかったんでしょう・・・

 トワイライト様が撤退時に、いつになく無念そうな顔に見えたことが少々気になりました。母と子が同じ夢、同じ目標を見ている様を目の当たりにして、彼女にとって「現時点での」母であるディスピアの望みである、世界を絶望で覆うという目的を、果たして自分は目指しているのだろうか。そのような疑問を抱いたのかもしれません。

 ところで冒頭ではるかが持っていた雑誌の表紙には「天ノ川親子のビッグだけど小規模な生活」という特集がありました。一体どんな内容のか、読んでみたいものです。あのタワーマンションに住んでいる限りはわりと豪勢な生活にも思えるのですが・・・
 あと、きららがパフとアロマを紹介する際「寮で飼ってるパフと、飼ってないけど居ついてるアロマ」というあんまりな内容が、いつもの彼女らしくて印象に残りました。
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