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Go!プリンセスプリキュア 第19話『はっけ~ん!寮でみつけたタカラモノ!』 [Go!プリンセスプリキュア]

 「宝探し」という響きには胸が躍ります。私の世代では糸井重里氏による徳川埋蔵金発掘とかありましたし、古文書や暗号を解読して宝を探すという行為にはロマンがありますね。
 梅雨の日々を持て余す生徒達による、ノーブル学園女子寮宝探し大会。どこか往年の視聴者参加番組を思わせながらも、彼女達にとって大切な宝とはなにかを気づかせる一編は、かつての「あかねの宝探し人生」に通じるものがありました。
  
 梅雨に見舞われてせっかくの休日も外に出られず、皆はるかの部屋で少し上達したヴァイオリンの演奏をBGMにくつろいでいます。まだ上手く弾くことができずに止まってしまったはるかに、シャムール先生が模範演奏を聴かせました。シャムール先生によると、この曲はかつてカナタが妹に教えていたとの事。その「妹君」も一生懸命練習していたと、シャムール先生は遠い目で懐かしみます。しかし、それ以上の事は語りません。
 はるかはホープキングダムの王子の妹、すなわちプリンセスに想いを馳せつつ、先日のトワイライト様との戦いを思い返しました。もっと頑張らないといけないと決意を新たにするはるかを、きららは十分頑張っていると評します。
『私、この寮に来たころと少しも変わってない気がする』
『自分の変化には自分ではなかなか気づかないものよ』
 成長の実感が無いはるかに、みなみは優しく言い含めます。その時副会長のせいらがやって来て、宝探しへの誘いを持ちかけました。

 一人テラスに佇むトワイライト様は、先日味合わされた屈辱に苛立ちを隠せません。その無念を晴らすというシャットさんの発言は逆効果で逆鱗に触れてしまいました。
『無念ですって?この私がプリキュアに屈したとでも?』
 そしてトワイライト様は馬に跨り、いずこかへと駆けて行きました。

「第2回宝探し大会!」
 派手な装飾が施された広間に生徒達を集め、せいらはノリノリで進行を始めます。
『よくぞ生き残った我が精鋭たちよ!!』(台詞は多少異なりますがだいたいあってます)
 そして宝探しゲームin女子寮が始まりました。
『みんな!ニューヨークへ行きたいか!!お宝を見つけたいか!!』
 いまひとつの反応の生徒達を、再びせいらが煽ります。
ニューヨークへ行きたいか!!お宝を見つけたいか!!罰ゲームは怖くないかー!!
 生徒達が乗って来たところで、まずはくじ引きでチーム分け。はるかは如月さんと、ゆうきの追っかけをしていた狩野さんと組むことになりました。きららはクラスメイトのひとみ、ようこと。みなみはゆいちゃん、せいらと。それぞれチームが決まります。お題を出すのは白金さんの役割で、問題が入っている袋を各チームへ渡しました。
「入り口がひとつで中で五つに分かれている洞窟」「夏になると勧められる食べ物」「ハズレ(これを何と読む!!!)(嘘)」など、中にはとんちを利かせた問題が入っています。

「夏になると勧められる食べ物」は、きららのチームへの問題です。本日のプリキュアアラモード第3話で取り上げられたジェラートなど夏の食べ物では無いとヒントが記されています。夏にどうぞ→どう、夏→ドーナツ、と想像し、正解を射止めたひとみの事を、きららは「ひとみん」と呼んで褒め、ハイタッチを交わします。
『天ノ川さんってもっと話し辛い人かと思ってた』『放課後はすぐ仕事に行っちゃうし』
 ふたりに前と雰囲気が変わったと言われて、きららは少し意外そうです。
『変わった?私が?』
 それは食堂の向こうから声をかけた、はるかの影響でしょうか。そしてきららは、「天ノ川さん」ではなく「きらら」と呼ぶよう推奨します。

 みなみ達に出されたお題は「玄関で笑っているのは誰?」。みなみはしばし考え、閃いて下駄と靴を手にしました。なぜこの女子寮に「下駄」があるのか・・・謎です(笑)
『ほら、ゲタゲタゲタ、クツクツクツよ!ふふふ♪』(みなみんw)
 これも正解。笑顔を見せるみなみの事を、長い付き合いのせいらが良く笑うようになったと評します。
『前はちょっと先生みたいなところあったし、肩に力が入ってるって言うかさ。でも、何か雰囲気変わったよ』
 みなみを変えたのは、向こうで手を振るはるかの影響でしょうか。

 はるか達のお題「外にいるのにお家の中にいるもの」は、中々見つかりません。わからないと頭を抱えながら思わず廊下を駆け出そうとして思い留まるはるかを、如月さんが廊下を走らなくなったと評価しました。そこにパフがやって来て、風紀を取り締まる如月さんが思わず駆け寄ろうとする等、微笑ましいやりとりが繰り広げます。如月さんもかつては犬が苦手だったのに、今ではすっかりパフにメロメロ。彼女もまた、はるかの影響で変わった一人です。
『寮の規則を買えたなんて人、あなたが初めてよ。どこからそんなパワーが出てくるのかしら』
 狩野さんも、球技大会の時にゆうきのテニスについて行った事を評価しました。
『なんでそんなに頑張れるの?』
『そんな・・私そんな事別に・・・』
 実感が無く戸惑いながら窓を外を見て、はるかは閃きました。

 カナタは一人ゼツボーグと戦っています。プリキュア達が新たなキーを手に入れた事を察し、彼女達の頑張りに負けじと王国開放を誓い、馬に跨り駆け出しました。
 同じ頃、トワイライト様は何かに導かれるように、ある建物の前までやって来ます。
『私は、なぜこんなところに・・・』

 傘を差し、雨が降る花壇へと出てきたはるか達は、あじさいの花の傍らでカタツムリを見つけました。「外にいるのにお家の中にいるもの」とはカタツムリのことで、正解を告げる白金さんも裏庭を素敵な花壇に仕上げたはるかの事を評価します。
『(私、少しは頑張って来られたのかな)』
 そして次のお題が出されます。「観る人によって違うものになり、毎日少しずつ変わって行くものは何でしょう」。

 その時シャットさんがノーブル学園に来襲します。トワイライト様の笑顔を取り戻すためにプリキュアを倒すとやる気を燃やし、食堂のおばさんに目を付けました。生徒達を料理で健やかに育てたいという「夢」を絶望の檻へ閉じ込め、炊飯器のゼツボーグを生成します。

 新たなお題を考えながら校内を行くはるかは、窓ガラスを見て気が付きました。
『それは・・・鏡に映る私』
 いつしか鏡張りのレッスン室に参加者みんなが揃っています。
『みなさん宝物を見つけましたね。人は自分でも気づかないうちに少しずつ変わっていくものです。みなさん。鏡に映る自分はどうでしたか?』
 白金さんの言葉に、はるかは再び鏡に向き直ります。鏡に映る姿は心持ち入学当時より一回り成長したようで、自信が感じられます。

 突如地響きと共にゼツボーグの声が聞こえてきます。みなみは生徒達をせいらに任せ、はるかときららを連れて様子を見に行くと場を収めました。そしてゼツボーグとシャットさんに対峙し、変身します。

 ゼツボーグが持つしゃもじが巻き起こす風に翻弄される三人。あまりの暴風に寮のガラスがひび割れ、花壇の花が揺さぶられます。このままでは寮が壊れてしまうと危惧し、マーメイドが足を抑え、トゥインクルが腕を絡め取り、フローラがしゃもじ飛びつきます。しかし今回のゼツボーグは怪力で止め切れず、三人とも投げ飛ばされてしまいました。それでも寮を守るべく、三人は再び立ち上がります。
『守って見せる』『私たちのこの寮を・・・』
『私たちが一歩一歩成長できる大切な場所だから!』
 リリイのキーからリーストルビヨンを放ち、体勢を崩したところにモードエレガントからのトリニティエクスプロージョンで決めました。
『いつもおいしいご飯をありがとうございます』
 食堂のおばさんも無事に救出します。

 雨が上がり、はるかはアジサイの前でヴァイオリンを弾きます。少しずつ上達しています。
『大丈夫。少しずつ、少しずつ、プリンセスに近づいている』
 はるかと同じ曲を、遥か彼方の地でカナタも奏でていました。妹と共に弾いた時の事を想いながら。

 そしてトワイライト様は何かに呼び寄せられるように建物の中へと入って行きます。その先にはパヒュームが安置されていました。
『なぜ、こんなところに・・・』
 戸惑いながらも、トワイライト様はパフュームを前に冷たい笑みを浮かべました。
『このパフュームがあればプリキュアと同じ・・・いえ、それ以上の力が・・・』


 今回ははるかに成長と変化を認識させる展開が秀逸な一編でした。
 冒頭時点でのはるかは自分が成長しているのかイマイチ自身無さげで、現に演奏をトチったりしています。しかし上手く弾ける弾けないは二の次です。様々な事に挑戦し、継続し続けている姿勢こそが彼女の凄いところです。私もここを再開したとはいえ、気が向かない時は筆の進みも遅く、他の事に気を取られて集中できなくなったりします。また仕事を終えてからの視聴・まとめ・執筆はかなり負担に感じることもあり、それを言い訳にしてしまう自分がいます。このシリーズを観返すにつれ、つくづくはるかのバイタリティには敬服し、見習いたくなります。

 何より彼女の素晴らしいところは、如月さんや狩野さん、白金さんに成長をほのめかされてもそれを自慢せず、あくまで謙虚な姿勢だと思います。謙虚すぎるのではなく、自分が成長したことを自覚し、それを自分の中で誇り、更なる成長を目指して行く。はるかにとってプリンセスを目指すことは、己を磨き己を鍛え、己を見つめることと同義です。その信念があるからこそ、人を知らずのうちに惹きつけていくのでしょう。

 今作中ではみなみときららも、はるかに影響されて変わったと言われています。『自分の変化には自分ではなかなか気づかないものよ』とみなみははるかに言っていますが、そのみなみ自身も自分の変化にはこの時点で気づいていません。同じくきららもクラスメイト二人が指摘する通り、初変身時にはかなり冷めてとっつきにくい印象を与えていました。
 みなみときららは、はるかより秀でたものを持っています。そしてはるかは2人を追いかけるように歩んできました。周囲を指導・管理することで人を巻き込めるみなみと、周囲の力を借りず自分だけで何でもこなせるきらら。以前の二人を知る者は作中でこのように評していました。以前スマイルプリキュアの感想で、私はみゆきの事を劉邦のようだと評した事があります。その時は「賢者を中に放り込んで使う事ができる袋」という意味合いで比喩しましたが、今回のエピソードを観て、はるかを劉邦の「将の将たる器」のように呼ばれる存在だと感じました。それはみなみときららだけでなく、如月さんやゆいちゃんにも影響を及ぼしています。また、狩野さんもはるかに一目置いているように見受けられます。

 はるかに限らず、このシリーズに登場する人々は皆「夢」があります。夢を追い、夢を叶えるために成長していくもの。では、その夢を叶えた先はどうなるのか。今回の食堂のおばさんの「夢」は、その一つの答えだと思います。自分の料理で生徒を健やかに育てたいという夢は、既に叶っています。それを叶え続けることがおばさんの「夢」なのでしょう。
 例えばきららの実力をもってすれば、トップモデルになる夢は叶うことでしょう。しかしその地位を維持し続ける方が難しい筈です。これもどこかで書いた気がしますが、夢は叶えるよりも叶え続けることの方が難しいものです。そのためには目標達成後も変化成長が必要であり、物質的な宝物とは違う、本当に必要なものを鏡を見せることで気づかせる白金さんの手法は見事でした。

 私も再見した後、試しに鏡を見てみましたが・・・いい歳のおじさんがどの程度成長しているのかは気づけませんでした。先週や昨日の自分とは違うなにかを見出せるようになりたいと、明日からの一週間が始まる前に、私自身も喝を入れられた気になりました。また、この年になると自分自身の成長もさることながら、若い人たちの成長を見守り、導く事も考えなければなりません。私に子どもがいれば成長を見守ることもできるのですが(苦笑)。まずは部下達の成長、働きぶりを改めて見つめ直してみようと思います。

 今回初めて明らかになったカナタの妹の存在、そしてトワイライト様が手にしたパフュームについては、既に先の展開を知った身ですので今回は触れません。リアルタイムで感想を書いていれば、妙な憶測を描いたと思いますが・・・(笑)。
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