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ハピネスチャージプリキュア!第20話 『悲しい過去!!キュアフォーチュンの涙』 [ハピネスチャージプリキュア!]

 自分を卑下し、自信を失うひめ。憎しみに囚われ、目が曇るいおな。この二人が相対し、ひめが犯した過ちが明らかになった時、広がる波紋は波乱となって皆を巻き込みました。
 知らずのうちに人を前向きにさせるめぐみ。常にブレない包容力で優しく包むゆうゆう。この二人が、ひめといおなにどう向き合うのか、中盤の山場に向けて物語が大きく動き始めます。
 
 ・・・もっとも今回と次回のサブタイトルは逆のほうが良い気もしますが(苦笑)
  
 いおなはひめを無視したまま、めぐみとゆうゆうに一緒にチームを組もうと誘いかけます。攻守兼ね備えたゆうゆうの戦いぶりを高く評価し、荒削りながらめぐみの伸びしろを認め、三人で組めばファントムに勝つことも夢では無いと語ります。
『ちょ・・・ちょっと待ったー!!なに勝手な事言ってるの?めぐみとゆうこは私の友達よ!!』
『私はこの子達と話してるの。割り込んでこないで』
『あなたこそ私の友達に勝手に話しかけないでよ!』
 ゆうゆうはハニーキャンディでいきり立つひめをなだめ、めぐみはいおなにみんなで一緒に戦おうと言います。しかしいおなはそれを拒否しました。
『それはできない。私はキュアプリンセス、この子が犯した過ちを絶対に許す事は出来ない』
 この期に及んで誤魔化そうとするひめの態度は、いおなに更に反感を抱かせました。そしてひめが隠してきた事実を打ち明けます。
『この世界に不幸を振り撒き、ブルースカイ王国が滅亡する原因を作ったのは・・・この子なのよ!』
 いおなはひめを追求するように、鋭く指さしました。夕陽に照らされた皆の影が、河川敷に長く伸びています。
『アクシアのことは知っているわよね?』
 冷や汗を流しながら慌てるひめを差し置いて、いおなは淡々と続けます。
『決して開けてはならないその箱を・・・』
 ひめは続く言葉を恐れるように耳を塞ぎますが、それで発言が止まるものではありません。
『開けてしまったのよ!』
 
 ブルースカイ王国が滅亡した日の事。ひめは導かれるようにアクシアへ手を伸ばし、箱を少し開けて覗き込みました。すると中から飛び出した邪悪なる者達によってブルースカイ王国は制圧され、世界中に幻影帝国の侵攻が始まったのでした。
 いおなの姉まりあがキュアテンダーになったのも、戦いの果てに敗れてしまったのも、ひめがアクシアを開けたからこそ起きた悲劇です。いおなは激しい怒りをぶつけます。
『だって・・・だって・・・!私、だって・・・』
 ひめは涙を浮かべて立ち上がり、みんなに合わせる顔が無いように背を向けて走り出しました。
『こんな事になるなんて思わなかったんだもん!!!』
 リボン、誠司、ゆうゆうがすかさずその後を追い、続くめぐみをいおなが引きとめました。
『追いかけてどうするの?何度追いかけたって、あの子はまた逃げるわ。そもそもあの子にプリキュアになる資格なんて無かったのよ』
 そしていおなは足を止めためぐみに静かに言い残して立ち去ります。
『チームの話、考えておいて』

 相変わらずひめの逃げ足だけは一人前。見失ってしまい、みんなで手分けして探します。めぐみはリボンと一緒に探しながら、キュアラインで呼びだそうとしますが応答はありません。リボンはひめがめぐみと向き合えるわけがなく、めぐみはひめのことを高く評価しすぎだと指摘します。
『確かにひめは最近ほんのちょっとだけ自分を出せるようになりましたけど、まだまだ臆病で人見知りなままなのです』
 もっと早く打ち明けておけばよかったと悔やむリボンに、めぐみはいおなの発言の真偽をただします。リボンは否定せず、ひめが今頃不安でいっぱいの筈だと心配しています。

 ひめは先程もらったハニーキャンディを舐めながら、ご丁寧に包み紙を道に捨ててトボトボと町を行きます。鳴り響くキュアラインから逃れるように、公園の遊具の中へと潜り込みました。キュアラインが止まり、ほっとして飴を取り出そうとすると、袋はもう空っぽです。
 夕暮れ。孤独。こらえきれず涙ぐむひめに、慈雨のように飴が差し出されました。無意識に口に入れてから我に返ると、そこには探偵衣装のゆうゆうが居ます。
『ひめちゃんみーっけ♪』
 飴の包み紙を捨てながら歩いていたので、見つかるのも当然です。

 ひめは再び逃げようとして、ゆうゆうに引き留められます。
『どうして逃げるの?』
『だって・・・アクシアのことバレちゃったじゃん。私、世界不幸をばらまいた張本人なんだよ?しかもそれをずっと黙ってたりして、最悪じゃん!』
 涙ながらに訴えるうちに、ひめはどんどん自己嫌悪に陥ります。
『ゆうこもめぐみも絶対嫌いになったでしょ?これって絶交モノだよね!?そして私よりもキュアフォーチュンを選ぶんだ!!!』
 溢れる涙が止まらず、声を上げて泣き出すひめを、ゆうゆうは優しく諭します。そして自分もキュアハニーだということを隠していたことを持ち出しました。
『あの時ひめちゃんは私と絶交しようと思った?』
 無論ひめはそんな事を考えていません。きっと今のめぐみも同じだと、ゆうゆうは指摘します。

『ひめに悪気は無かったんでしょ?』
 町を探しながら、めぐみはリボンに尋ねます。もちろん悪気などなく、ひめは自分が招いた事態に責任を感じて、彼女なりに頑張っていました。
『だったらOK!全然逃げたりして無いじゃん。むしろえらいよ。ひめえらい!』
 リボンは感極まり、めぐみに飛びつきます。
『私、めぐみのなんでも前向きになるところが大好きですわ』
『私ってそういう風に見えるんだ?』
 めぐみに出会えたことで、考えすぎだったひめは少し前に踏み出す事が出来ました。たくさんの勇気と幸せを貰いました。だからこそ、それを失うことを恐れるようにもなってしまいました。
 めぐみもひめと出会ったことで得たものがあります。だから何があっても友達だとリボンの手を取り、もちろんリボンも大事な友達だと付け加えました。
『うおおお何だかハピネスが溢れて来たぁッ!!!!』
 めぐみは俄然やる気になり、この気持ちをひめに伝えるべく、ひめ探しの意欲を燃やします。しかし、こんな時にサイアークの気配が現れました。しかも、二体です。

 ギタリストとアイス屋さんが鏡に閉じ込められ、それぞれを素体にしたサイアークが現れています。そしてカビとお菓子に浸食された町中で、ナマケルダさんとホッシーワさんが火花を散らしています。
『ちょっと邪魔する気?めんどくさいですぞとか言って昼寝でもしてればいいじゃない』
『そうしたいのはやまやまですが、私はお菓子では無くカビに囲まれて眠りたいのです。勝手に人の縄張りを荒らすのはやめて頂きたいですな』
 そこに駆けつけためぐみは、ふたりのケンカを止めようと(笑)変身します。
『やめなさい!商店街は誰か一人のものじゃない!みんなのものよ!』
 ホッシーワさんの先制攻撃をかわしながら反撃するラブリーに、ナマケルダさんの攻撃が向けられます。
『頼んでない!邪魔しないでよ!』
『何を言う。あなたこそ邪魔しないでいただこう』
 仲がいいのか悪いのか(笑)。ともかく一時休戦し、互いのサイアークを同時に差し向けて来ます。
『今の私はハピネス満点!早くひめに会わなきゃいけないしね。頑張っちゃうよ!』

 ゆうゆうとひめも公園に人々が逃げて来た事で、サイアーク出現を察しました。それでもひめは膝を抱えたまま動けません。
『言い忘れてたけど、私だってひめちゃんのこと大好きだからね』
 震えるひめの手にゆうゆうが優しく手を重ねます。ようやくひめに笑顔が戻りました。

 ホイップクリームを飛ばすという三世代後輩のプリキュアみたいなサイアークの攻撃を、ラブリーはキュアマーチ先輩のようにビルの壁面を走ってかわし、ラブリー・エクスプロージョン・ボンバーの炎を叩き込みます。その攻撃は、ギタリストサイアークがキュアビート先輩のようなビートバリア(違)で弾かれました。続けてギターで殴り飛ばされても、のぼりに捕まって立て直します。
『まだまだ!ラブリー・ハートディストラクション!』
 キュアハート先輩のマイスイートハートみたいな技でサイアークが怯んだ隙に、チェリーフラメンコからのパッションダイナマイトが炸裂。チョイアークを片付けます。

 しかしナマケルダさんとホッシーワさんは余裕の態度を崩しません。サイアークを二体同時にけしかけられると、ラブリーはたちまち追い込まれて行きました。
『ハピネス満点だか赤点だか知りませんが、邪魔者はそろそろ退散してもらいますぞ』
『へっちゃらだよ』
 それでもラブリーはブルース・リーみたいなポーズで強気の表情を浮かべ、サイアークと向き合います。サイアークのアイスヘラが叩き込まれようとしたその時、フォーチュンが駆けつけました。
 最初は一人で戦うつもりだったフォーチュンも、ラブリーに共闘を持ちかけられてコンビを組みます。
『私は右を』『じゃあ、私は左ね』
 二体のサイアークを息が合った戦いぶりで翻弄し、背後からバランスを崩します。互いに互いのせいにしてホッシーワさんとナマケルダさんがいがみあっている間に、ピンキーラブシュートとスターダストシュートで一気に決めました。
『あなたと組んだのが間違いでしたぞ』『それはこっちの台詞よ!』
 急造ながら息が合った戦いを繰り広げたラブリー、フォーチュンと異なり、旧知のナマケルダさん、ホッシーワさんは背を向けたまま引き上げて行きました。

『なにあれ。目と目で通じ合っちゃって、なんか息もぴったりで、すっかり仲良しって感じなんですけど』
 二人の戦いぶりを木陰で伺っていたひめは再び自信を失くします。そうとは知らず、フォーチュンは改めてラブリーを誘いました。
『私たちは絶対にチームを組むべきだわ。良かったら返事を聴かせてもらえる?』
『うん!私もあなたと一緒にやって行きたい!』
 笑顔で応えるラブリーに、フォーチュンも笑顔を浮かべますが・・・
『もちろんひめとも!』
 その発言でフォーチュンの顔がこわばりました。
『大丈夫。ひめは私の大切な友達でとってもいい子なんだから。きっとフォーチュンも話せばわかるって』

 ラブリーが戸惑うフォーチュンと一緒にコチョコチョしている姿を見て、ひめは更にネガティブスパイラルに陥りました。
『もう二人はチームなの!!??』
 頭を抱えて大声あげるひめに気付いたラブリーが歩み寄ります。
『私、あなたに伝えたい事があるの』
 ところがひめはそれを捻じ曲げて解釈し、変な想像をしてしまいました。
『ハピネスチャージプリキュアは解散!今日から私はフォーチュンと仲良しチームを結成しまーす♥』
『私・・・クビですかーーー!!!!!?』
 妄想に囚われ、泣きながら逃げ去るひめを、ラブリーは唖然として見送りました。

 そして、倒されたプリキュア達が鏡の中で眠る空間で、また一人、新たな犠牲者が・・・
『そろそろ奴らの始末をつけるとするか。ハピネスチャージプリキュア・・・』
 あの男が再び、動き始めました。


 薄々気づかれていたとはいえ、ひめがアクシアを開けてしまったという事実が初めて明らかになりました。同時にいおながなぜひめを「嫌う」どころか「憎む」ようになったかも白日の下に明かされる今回。描き方によっては、見ていて心がささくれ立つような刺々しい展開になってもおかしくありません。しかし重い話ではあるものの、程よく緩和されて描かれているところに、あくまで女の子向けの作品だという配慮が伺えます。

 例えばひめについて、とことんどん底に突き落とされてもおかしくありません。しかしいおなの発言を遮ろうとする仕草や、包み紙を投げ捨てながら彷徨ったり、シリアスな筈のラストシーンでもどことなくコミカルさが伝わってきたりします。私はこれまでも、プリキュアシリーズにおいては少女達が悩みすぎたり、苦しみすぎたりする描写を見るのは忍び難いと触れてきました。人によっては真面目に向き合っていないと批判する声もあるかもしれませんが、私は人を徹底的に追い詰めるような姿はあまり見たくはありません。今回では解決しないものの、このくらいに留めてくれていて良かったと思います。

 私はひめが他人のような気がしません。私も自分に自信が無く、ネガティブスパイラルに陥りがちで、自己評価が低いという共通点があります。そして、おだてられると調子に乗りやすいところも良く似ています。だからこそ、彼女が逃げ腰であっても、嫌な事から目を背けても、ギリギリのところで踏みとどまれる強さを持っていることを正直に尊敬します。
 ひめはいおなに、プリキュアになる資格が無いとまで言われますが、この言葉は私も管理職の資格が果たしてあるのだろうかと自問させられました。また、ほんのちょとだけ自分を出せるようになったけれども、まだまだ臆病で人見知りという、ひめに対するリボンの評価も、まるで私の事を言われているように感じます。しかし、そこで自分を低く見るようでは意味がありません。めぐみもゆうゆうも、ひめが思っているほど低く見てはおらず、むしろ長所をしっかりと見てくれています。自分が思っているほど、自分の評価は低くないという事を言われたような気がして、私自身も励まされた気分です。

 ひめだけでなく、この時期のいおなについても私とよく似ていると感じます。先入観に囚われ、多面的に物を見ることが苦手で、一度悪印象を持ってしまったものについてはずっと引きずりがちなところが共通するようです。
 しかし自分のことは自分で見えないのは長所についても同じことです。めぐみはリボンに何でも前向きになるところが好きだと評価された時、『私ってそういう風に見えるんだ?』と意外そうな反応を見せていました。ひめもいおなも、それぞれが思っている程、盲目ではない筈です。

 いおなはひめがアクシアを開けた事を激しく非難しました。確かに姉を喪った彼女の心境を想えば無理もありません。しかし、ひめがアクシアを開けなければ、ひめがみんなと出会う事はありませんでした。一つの出来事は様々な結果をもたらします。それが良い事でも悪い事でも、あるきっかけが無ければ出会えなかった縁があるならば、必ずしも悪い事だけではない、という多面的な見方について考えさせられました。

 ところで飴の紙はちゃんとゴミ箱に捨てましょうね、という教訓も込められており、ちょっとした遊び心が伺えます。他にもめぐみとリボンが町中でひめを探している最中、後ろの電柱に「五ツ星銀行」なる広告があり、ひょっとして麗奈お嬢様の銀行なのかと想像が膨らみました。深読みすれば、麗奈もありすに対し、ひめといおなの関係に通じる複雑な感情を抱いておりましたので、その縁での友情出演なのかもしれません。

 さて、二人の関係というところではナマケルダさんとホッシーワさんの描写にも目を惹きます。『めんどくさいですぞとか言って昼寝でもしてればいいじゃない』というホッシーワさんの発言は、ナマケルダさんの事を良く知っているからこそのこの発言でしょう。ラブリーを狙ったナマケルダさんの攻撃も、結果的に危なかったホッシーワさんを援護する形になっており、一見仲が悪そうでも、どこかに仲間意識というものが見え隠れしています。引き上げる際の捨て台詞にも、安易な中の善し悪しでは切り捨てられない関係性が感じられました。

 そしてラブリー一人で奮戦するアクションシーンも見応えがあります。キュアマーチやキュアハートを髣髴とさせる戦いぶりや、のぼりに捕まって体勢を立て直すところ、そしてブルース・リーみたいな決めポーズと、キュ荒ブリーここにありです。フォーチュンと組んでからの戦い方もダイナミックで、違う意味での「ふたりはプリキュア」を感じました。
 そのフォーチュン、険しい表情のままで戦闘後に頬を染めていたり、ラブリーと一緒にコチョコチョしたりと、ツンツンしている子が見せるちょっとした隙が本当にかわいくてたまりません。もっとも、そのコチョコチョがひめにいらぬ妄想をさせてしまいましたが・・・

【今回のおめでとうメッセージ/キュアサンシャイン】
 彼女の事を知らない人が見たら変身前のイケメン姿が想像できないような、もともと変身後の可愛さには定評あるサンシャインが女の子らしさ200%増量という感じでにこやかにご挨拶。締めの「よろしくね♥」がたまりません。もともといつきはお嬢様ですからね。
 ひめといおなの間にも、陽の光浴びる一輪の花が咲くといいのですが・・・
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MP

遂に明かされた過去。ひめがアクシアを開いた事で幻影帝国が開放され、そしてキュアテンダーことまりあが幻影に拉致される事に。将来のプリキュアが敵を甦らせるというのも珍しいですが、大切な姉を失った事でいおながひめを嫌うというもの分かります。

せっかくめぐみと出会って成長したひめにとって、いおなに過去を明かされてすっかりどん底となりますが、ゆうこによって何とか回復したものの、ラストであの状態!これでいよいよ最悪(!?)の事に。

今回の挨拶はサンシャイン。「ASDX2」に「フェアリーパーク」観客役で出た時は、まさかプリキュアになるなんて考えられない状態でした(「モブキャラに後のプリキュア」ってのはこれが唯一)。あのボーイッシュぶりから変貌したのはスゴかったです。現在放送されている「キラキラ☆プリキュアアラモード」で、彼女の後継者・あきら(キュアショコラ)が出ます(武道が無いけど)。
by MP (2017-02-25 23:59) 

スティクス

>MPさん
ラストでも解決しない波乱があるからこそ、次回と次々回が引き立ちますね。これについては該当エピソードで述べて行きたいので、ここではこのくらいに留めますが・・・

>彼女の後継者
実は私、キュアショコラはノーマークだったのですが、EDでのイケメンぶりにハートを射抜かれてしまいまして(古い表現)2/26現在、彼女の登場を首を長くして待っている状態です。
by スティクス (2017-02-26 22:03) 

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