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Go!プリンセスプリキュア 第20話『カナタと再会!?いざ、ホープキングダムへ!』 [Go!プリンセスプリキュア]

 気高く、尊く、麗しかった、あなたの美しさは忘れません。
 さようなら、トワイライト様・・・
  
 トワイライト様はディスピアに、古城で手にしたパフュームを見せます。ディスピアは一瞬驚いたものの、すぐにいつもの冷徹さを取り戻し、冷たい笑みと共に黒いキーを取り出しました。
『次こそその手で、プリキュアを絶望に突き落としてみせよ』
 キーを受け取ってパフュームに差すと、トワイライト様も恐れをなすほどの絶望のエネルギーが溢れだしました。そして絶望の奔流はトワイライト様を包み込み・・・

 同じ頃、はるか達の9個揃ったキーも輝きを発し、気が付いたらゆいちゃんだけを残してみんなホープキングダムへと飛ばされました。暗い森の中で離れ離れになる、はるか、みなみ、きらら。彼女達の行く手を示すように、キーが光を伸ばします。

 はるか達がホープキングダムにやって来たことを、ディスピアも察知します。そしてトワイライト様は、まるで自我が消えてしまったように、無言で笑みを浮かべました。

 はるかの行く手を遮るように、ウサギゼツボーグが二体出現。変身して応戦するも、素早い動きに翻弄されます。その時、文字通り白馬に乗った王子様が颯爽と現れ、ゼツボーグを跳ね飛ばしました。
『キュアフローラ!』
 王子様=カナタに呼びかけられ、我に返ったフローラのフローラルトルビヨンで二体とも撃退します。

 トルビヨンがもたらした花びらが余韻のように舞う中、ホープキングダムのプリンスと、グランプリンセスを目指す者が再会を果たします。
『ようこそ、ホープキングダムへ』
 かたや異世界のプリンセスを恭しく迎え入れる、プリンス・ホープ・グランド・カナタ。
『またお会いできてうれしいです。カナタ王子』
 こなたドレスの裾をつまんで答礼する、キュアフローラ。
 そしてキーが再び道を指し示すように輝きを発します。カナタもキーが何かを伝えようとしているのかもしれないと考え、共にその方向へ向かいます。
 はるか、みなみ、きらら、それぞれの行く手には古城がありました。はるかが辿りついた城には花のプリンセスの紋章が、みなみは海の紋章、きららは星の紋章が、それぞれ刻まれています。

 はるかが重い扉を開いた先には鍵穴がありました。そこへキーを差すと、二世代後の年上の後輩(違)先代キュアフローラの声が聞こえてきます。
 かつて先代のプリンセスプリキュアは力を合わせ、闇の力を封じた事。しかし再び闇が蘇る事を懸念し、もう一つパフュームを残した事。しかし、そのパフュームに闇が迫りつつある事・・・
 みなみときららも、同じように先代の声を聞いていました。そしてキーから再び光が伸びます。その先は、ホープキングダム城へと続いています。皆それぞれ決意を胸に、キーが示す方向へと向かいました。
 しかし変身して先を急ぐマーメイドの行く手にはシャットさんが、同じくトゥインクルの行く手にはロックが立ちはだかります。
『私たちは必ずもう一つのパフュームを守って見せるわ!世界を絶望に染めさせはしない』
 マーメイドはバブルリップルで水柱を巻き起こし、シャットさんをやり過ごします。
『悪いわね。今はあなたに構っていられないわ』
 トゥインクルも同様に、ミーティアハミングの流星でロックが怯んだ隙に城へと急ぎます。
『こっちはあんたに付き合ってられる程、暇じゃないんだよね』

 はるかはカナタの駆る白馬ウィッシュに乗り、城へと向かっています。その道すがら、はるかは少しでもプリンセスに近づくためにヴァイオリンを始めた事を打ち明けました。それを聞いたカナタが顔を曇らせていることに気付かぬまま、はるかは嬉しそうに続けます。
『カナタが良く弾いてたって曲も、ミス・シャムールが教えてくれたんだよ。そうそう!カナタって妹さんがいるんだね。知らなかった』
 その時、カナタの目に浮かぶ悲しげな光に気付きました。
『はるかにはまだ話してなかったね。僕の妹は、トワは・・・』

 彼の妹トワはヴァイオリンが弾くのが好きで、よく一緒に練習していました。
『こんなところで間違ってちゃ、グランプリンセスになれないわ』
『本当になるつもりかい?これまでグランプリンセスにはプリンセスプリキュアしかなっていないのに』
『もちろんです。頑張りますわ!』
 少年時代のカナタと、幼い妹の微笑ましいやり取りは、今となっては思い出の中に残るのみ。強く優しく美しいグランプリンセスを目指し、愛くるしい笑顔を振りまいていたトワは、ある日神隠しのように姿を消し、その消息は杳として知れません。
 ホープキングダムにとって希望の光そのものだったトワを失ったことで、国民は心を弱らせて夢を見失い、そこをディスピアに付け込まれて制圧されてしまったのでした。

 不用意な発言を悔やみ涙を流すはるかを、カナタが慰めます。
『僕が笑顔を取り戻せたのははるかのおかげなんだよ』
 妹を探し、闇を彷徨っていた少年期のカナタがキーと光に導かれてやってきた先にいたのが、幼いはるかでした。それがあの日の出会いです。
『私、本当になれないのかな?キラキラかわいいプリンセスに』
 カナタは幼いはるかの姿にトワを重ね合わせ、夢の大切さを思い出すことが出来たのでした。そしてディスピアとの戦いに耐えられたのも、闇に染まらずにいられたのも、はるかと出会えたからだとお礼を言います。
『私こそありがとう。そんなにつらい思いをしていたのに、私を励ましてくれて。私、もっとカナタの力になりたいよ』
 カナタははるかの目から溢れる涙を拭いながら、トワについても諦めていない事を語ります。
『僕はね、こう思っているんだ。僕のヴァイオリンの音色は今もトワに届いているんじゃないかって。だから僕は妹を、トワを見つけてみせる』

 ふたりの行く手に、ホープキングダムが見えて来ました。かつてカナタが暮らした居城も、今ではディスピアのものと化しています。ところが普段なら見張りがいる筈なのに、あまりに無防備なことをカナタは不審に思います。それでも踏み込もうとした時に、マーメイド、トゥインクルと合流しました。
 マーメイドと一緒に居たパフ、トゥインクルと行動を共にしていたアロマは、カナタとの再会に涙しました。しかし今は先に進むとき。懐かしい再会の挨拶は後回しです。

 城内へ足を踏み入れた一行を待ち受けていたように、闇のプリンセスの声が聞こえてきます。
『ようこそ、絶望の城へ』
 広間へ歩み出て来たトワイライト様の姿に、カナタは妹の面影を見出しました。
『間違いない、トワだ・・・トワ、僕だ。カナタだ!』
 しかしトワイライト様の瞳は何の反応も示しません。カナタの呼びかけに答えないどころか、ためらいなく青い焔を打ち出して来ます。
『何を言っているのかしら。私はブラックプリンセス。大魔女ディスピアの娘トワイライト』
 愕然とするカナタの目の前で、パフュームにディスピアから授かったキーを差しこむと・・・
 色を失った世界でトワイライト様の身体は炎に包まれ、静かに倒れ込むと共に黒い蝶となって舞い飛びました。蝶の下から現れたのは、ディスピアを思わせる禍々しい姿。
『気高く、尊く、麗しく。私こそ、唯一無二のプリンセス』
 感情を失った抑揚のない声で、ブラックプリンセスが立ちはだかります。


 次回のブラックプリンセス戦、そして次々回の「二重奏」を前にした前哨といったニュアンスの一編ですが、既に先を知った目で見ると興味深い点が見受けられます。
 まず、人は意識せず何気ない言葉で人を傷つけてしまうという事が挙げられます。これはあの衝撃的な第38話で大きく取り上げられますが、今回ははるかがカナタに対して、少しだけ行ってしまいました。カナタの妹が行方不明だと知らなかったとはいえ、不用意にヴァイオリンの話題と妹の話題を持ち出してしまったことに、最初はるかは気が付いていません。再会の喜びに少し舞いあがっていたのかもしれませんが、いつものはるかならカナタの顔が曇ったことに気が付いたと思います。もちろんはるかには一切の悪気は無く、また自分の失言に気付いてからは涙ながらに発言を悔やんでいました。
 カナタはそれに対し、逆にはるかを悲しい気持ちにさせてしまった事を謝る等、分別ある振る舞いをしています。そして悲しい話で落ち込み続けるよりも、自分が夢を失わずに頑張れた事を引き合いにして、それがはるかのお蔭だと逆に励ますところが、優しい王子様という感じで共感が持てます。
 もっとも「一切の悪気は無く」「失言に気付いてから発言を悔やむ」ということを、後にカナタ自身がはるかに対して行ってしまうのは実に皮肉な運命です。

 さて、どのエピソードの感想で書いたのか思い出せないのですが、かつて私はマーク・トゥエインの「自分を励ます最上の方法。それは誰かを励まそうとする事」という言葉を引用した事がありました。
 トワを失った少年時代のカナタは、闇を走る姿に象徴されるように、きっと不安かつ悲しい気持ちでいっぱいだったはずです。それがキーに導かれた先の光あふれる世界で幼いはるかに出会い、かつ彼女が夢を見失おうとしているのを目の当たりにした時、彼女を励ましたことでカナタ自身も自分を取り戻せたように見受けられました。だからこそ、はるか=フローラの成長を目の当たりにして感慨があったことでしょう。同じようにカナタも強く優しい王子へと成長しておりましたから。

「トワ」という名前は今回が初出ですが、これだけでもうトワイライト様=トワと言っているようなものですね(笑)。あと、カナタの記憶の中のトワとトワイライト様はあまり面影が無いような・・・というツッコミも放映当時結構あったように思います。まあ、そこは兄妹の絆ということにします(笑)

 前述の「意識せず何気ない言葉で人を傷つけてしまう」という事例は、少年時代のカナタにも僅かながら見て取れます。
『本当になるつもりかい?これまでグランプリンセスには、プリンセスプリキュアしかなっていないのに』
 もちろんカナタには全く悪気は無いのは明らかですが、この言葉が少なからずトワの心に引っ掛かったことが、次回明らかになる悪魔のささやきに耳を貸すきっかけになってしまいました。
 私も普段から誰かを傷つけている筈ですし、また私が傷ついてしまう事も多々あります。私に向けられた言葉も、相手は全く意図していない筈なのですが、それを割り切れないところが、まだまだ私の未熟なところです。それでも今回このような感想を抱いたことで、少し改善できそうな気がしました。

 ディスピアはトワイライト様にキーを与えたらどうなるのか、気づいていた筈です。おそらくこの時点でトワイライト様を捨て駒にする気だったのでしょう。キーから溢れる闇の奔流に呑まれた後のトワイライト様は、容姿こそ変わらぬものの様子がおかしく、また瞳から光が失われていました。あの時から彼女の自我はもう失われていたように思えました。
 そしてダメ押しのブラックプリンセス。あの姿、シャアじゃないんですから(笑)。私が心奪われたトワイライト様は、13話からのわずか8話で出番が終わってしまいました。もっとも短い期間ではありますが、密度は十分濃かったので、心に残る印象的なキャラクターとなりました。

 最後に、今回は通算555回ということでOPの口上がいつもと違っていました。555という語呂で語れそうな「プリキュア5GoGo!」終了時点では242話でした。そこから倍以上の話数を重ねてきたということに、時の流れを感じた次第です。5GoGo!もついこの前のように思えるのに、既に9作前とは・・・
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MP

新たな話の盛り上がりです。

まず「先代プリンセスプリキュア」が声だけで登場。姿を見せるのはもっと後ですが、この「昔のプリキュア」ってのはシリーズが長く続くと珍しく無く、アンジェ・フラワー・エンプレス・ミラージュなど色々いました。でも名前まで継承されたのは今回が初です。

またカナタ王子の口から、「トワ」という妹が居た事が知らされ、それがラストで、トワイライトの正体となる事に!いよいよこれからトワイライトとの決戦→そしてキュアスカーレットの誕生という事になります。

今回(声だけだが)登場した先代キュアフローラの声は藤田咲さん。この藤田さんが来週から「琴爪ゆかり / キュアマカロン」に!! あれから2年弱、遂に現代のプリキュアを担当する事になります!!
by MP (2017-02-26 22:28) 

悩める父メフィスト

順調なご視聴・ご投稿 何よりです。

さあ遂に乗り込んできました 茨のホープキングダム。はるかとカナタのやり取りも良いですが、マーメイド・トゥインクルのあしらい方もお見事です、本当にキャラの軸がしっかりしてますよね。

21・22回は、いよいよ目も耳も離せない 中盤の大クライマックスですね。
by 悩める父メフィスト (2017-02-28 07:57) 

スティクス

>MPさん
「先代」といえば、S☆Sでもキュアブラックとキュアホワイトらしきシルエットが伝説の戦士として語られたりしたこともありました。
思えばあれが原点だったのかもしれません。

キュアマカロンがどんな子なのかは次の日曜日で見極めることにします。なんだか天然オーラが滲み出ていそうで楽しみです。
by スティクス (2017-03-01 23:01) 

スティクス

>悩める父メフィストさん

いつもお気遣いいただき、ありがとうございます。
忙しい自慢は良くないのですが、月末月初はどうしても忙しくて、いろいろと遅れがちになってしまいました。
まあ、焦らず無理せずが長く続ける秘訣と思って、マイペースにやって行こうと思います。

>マーメイド・トゥインクルのあしらい方
今回は出番が多くないのに、決して存在が薄くないのが上手いですね。
マーメイドはシャットさんをやり過ごした際、必殺仕事人みたいなカッコよさがありましたし、トゥインクルも余裕(っぽく見える)やりとりが実に「らしい」です。

>大クライマックス
私も特に22話が楽しみです。プレッシャーもありますが、まずは楽しんで視聴し直したいと思います。
by スティクス (2017-03-01 23:06) 

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