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魔法つかいプリキュア! 第23話『これからもよろしく!おかえり、はーちゃん!』 [魔法つかいプリキュア!]

 1週間の出張、そして期末業務が重なって、約2週間ぶりに魔法つかいプリキュアを観返しました。再開後は週2~3ペースで並行視聴を続けたため、なんだか数か月も開いてしまったような感覚を受けました。
 おそらくみらいとリコも、はーちゃんと離れていた期間はそのような想いを抱いていた事でしょう。なんとなく二人の気持ちがオーバーラップしたような感覚を覚えました。
 「花の海」と「言の葉」。後半に向けて新たな人生を踏み出すはーちゃんの転機となり得る一編です。
  突然の再会を喜び、抱き合うみらいとはーちゃん。間に挟まれ潰されたモフルンも嬉しそうです。呆気にとられていたリコもまた、成長した少女に妖精だった頃のはーちゃんの面影を見て、静かに抱きしめました。
 戻って来たのははーちゃんだけではありません。エメラルドも一緒です。再会の喜びが落ち着くと、途端に疑問が沸いて来ました。
『はーちゃん、さっきこれでプリキュアになったよね?』
『そうだわ!なんでプリキュアになれたの?』
『その前にどうしてそんなに大きくなったの?』
『それより今までどこにいたの?』
 矢継ぎ早に畳み掛ける質問に対し、はーちゃんは何と答えるのでしょうか・・・

 たらふくイチゴメロンパンを食べてお腹いっぱいになったところで、はーちゃんは今までの事を語り始めました。
『なんか暖かいものがフワフワって来て、ピカッって光ってバーッてクルクルーッってなって、気がついたらこの姿になって、プリキュアにもなれた!』
・・・・・・さっぱり、わかりません(笑)
 はーちゃん本人にもよくわかっていないようですが、誰かに呼ばれたのは確からしいです。それが誰かは解らず、他に覚えているものといえば、花が海のように広がる光景でした。
 ともかくみらいとリコははーちゃんが無事に戻って来た事を喜び、はーちゃんもまたみんなとの生活や学校に通う事を楽しみにしています。
『ワクワクもんだぁ!』『ワクワクもんだし!』
 ところがエメラルドが見つかった以上、リコがナシマホウ界に居る理由がありません。顔を曇らせるリコを見て、みらいは校長先生へお願いしてみようと訴えます。
『はーちゃんは赤ちゃんの時からずっと一緒で、私とリコとモフルンがお母さんで、やっとまた会えたのにばらばらになっちゃうなんて嫌だよ!私、みんなとずっと一緒に居たいもん!』
 その想いはみんな同じです。
『今まで四人一緒に乗り越えて来たんだから、今バラバラになる訳にはいかないわ!』

 その校長は考古学者から、邪悪な気配を残したランプについて報告を受けています。忌まわしき災いが甦る、時同じく強き命舞い戻る。言い伝えと共に、エメラルドについて想いを馳せています。
『命の力。我々にはあの輝きが無くてはならないのだろうか・・・』

 大きくなってもはーちゃんはイノセント(無垢)そのもの。花や蝶に目を輝かせ、みらいとリコが小さく見えると抱きついたかと思えば、テラスにたたずむ白ネコ追っかけて そのまま飛び込む陽気なことはさん。飛べなくなっていることをすっかり忘れています。その際スマホンを鉄柵の向こうへと落としてしまい、柵の隙間をすり抜けられない大きさになっていることにも気が付きません。スマホンはリコが魔法で取り事無きを得ました。

 リコの魔法を見て、はーちゃんも魔法を掛けました。
『キュアップラパパ!大好きなみらいとリコとモフルンと、ずっと一緒に居られますように!』
「魔法」というより「お願い」のようなものですが、みらいも続けます。
『みんなとずっと仲良しでいたい!』
 リコはプライドがあるのか、照れて乗っかろうとはしません。続けてみんなでほうきに乗って家に帰ることになりました。みらいの後ろに跨るはーちゃんは、ずっと乗ってみたかったと楽しそうです。そして自分でも飛んでみたいと願い、魔法を掛けました。
『キュアップラパパ!私のほうきよ出ろ!』
 無から有を作り出すような魔法など無理だと高をくくっていたリコですが、はーちゃんがそれを本当にやってのけるのを見て愕然としました。
『はーちゃん魔法がとっても上手なんだね!』上手ってレベルじゃねえぞw
『上手っていうか・・・・ありえないわ!』
 しかしはーちゃんは、ほうきを出したものの、制御し方がわかりません。それどころか凄いスピードで飛び回り、みらいとリコも追いつけません。
『もう!いろいろ無茶苦茶だわ!』
 三つのほうきが描く軌跡が、空に舞いました。

 その光景を、ヤモーが公園で忌々しげに見上げていると、ラブーの声が響きます。
『お前を復活させてやったのはこの俺さ。お前、あのプリキュアってのを倒したいんだろ?感じるぜ、お前の執念を』
 ヤモーの影の中にいるラブーの姿に一瞬たじろぐも、そこは闇の魔法使い達の参謀を務めた者。冷静さを取り戻して問い返します。
『何が言いたいのです?』
『その力、存分に使うがいいってことさ』

 はーちゃんが派手に落下したところは、ヤモーがいる公園でした。ヤモーはドクロクシーのカカシを前にエメラルドの奪還を誓っています。すると遊んでいた子ども達の水鉄砲と水風船がカカシに命中。ヤモーの姿を見て逃げ出した子ども達が置き捨てた水鉄砲と団扇に、ドクロクシーの骨を合わせてヨクバールが生み出されます。ヨクバールを前に変身しようとしても、はーちゃんにはやり方が思い出せません。追われて逃げるはーちゃんの行く手に東屋が見えて来ます。そこへ逃げ込もうとして、またまた柵に阻まれて、どころかしっかりと柵にはまりこんでしまいました。
『またやっちゃった!』
 動けなくなったはーちゃんに、水鉄砲から撃ち出された水が迫ります。危うし!はーちゃん!
 その危機はみらいとリコがほうきで救い出しました。そしてトパーズスタイルへと変身、ヨクバールを迎え撃ちます。

 二つの光を足場にして、マリオのようにヨクバールへと向かったミラクルの蹴りは、相手の身体が硬いのか、効果がありません。続くマジカルのハンマー攻撃も通用せず、二人は団扇が巻き起こす風に叩き落されました。はーちゃんは今まで小さかった頃、力及ばずも抗って来た事を思い起こし、ヨクバールから二人を守るように割って入ります。逃げるよう促す「母」であり「姉」である二人の言葉に抗いながら。
『逃げない!ちょっとだけ思い出した。あの時スマホンが私に語りかけてくれたの』
 スマホンを通してエメラルドが語りかけたのは、彼女の思う形に力を与えることでした。
『私は力になりたい。みらい、リコ、モフルン、私を大切にしてくれた、守ってくれたみんなの力になりたい。だから!』
 エメラルドを手にしたはーちゃんの目には、強い決意が宿っています。
『決めたの、私もプリキュアになる!』

 エメラルドの力と共にフェリーチェへと変身。無数の水風船を軽々とはね返しました。二人を案ずる口調は落ち着き払い、どこか超然とした雰囲気を醸し出しています。
『ミラクルとマジカルを傷つけるのは、私が許しません!』
 トパーズエスペランサに続き、フラワーエコーワンドからのエメラルドリンカネーションで、見事ヨクバールを浄化しました。

 戦い終わり、改めて校長に経緯を報告します。とはいえ、はーちゃんの記憶の中にある「花の海」が何なのか、彼女自身にも分かりません。みらい達と出会う前の記憶かもしれない、との事ですが・・・
 そしてエメラルドが見つかったことで、リコに魔法界へ戻るよう切り出そうとした校長を、みらいが遮ります。
『私たち、これからも一緒に居たいです!』
 リコが、モフルンがそれに続きます。
『私たちも長い道のりを探してやっと会えたんです!はーちゃんに!
『別々は嫌モフ!』
 そしてはーちゃんも・・・
『魔法をかけたの。みんなとずっと一緒に居られますようにって。みらいとリコとモフルンは、私の家族だから』
 校長もその想いに打たれ、それ以上帰国を促すことはしませんでした。
『素直な言の葉は時に魔法となって人の心を動かす。君たちの気持ちはよくわかった』

 今度は今日子さんに、はーちゃんをリコの故郷の子だと紹介。そして、しばらく家に泊めたいとお願いします。今日子さんは快く受け入れ、改めてはーちゃんに名前を訪ねました。はーちゃんが名乗った名前は「ことは」。苗字はリコが「花の海」と書いて「花海」と補います。
 花海ことは。その由来は、先ほどの校長の発言が強く印象に残っていたためでした。そして、ずっと一緒に居たいと言ったみらいとモフルン、バラバラになるわけには行かないと言ったリコの「言の葉」も、ことはに強い印象を残しています。
『私、みんなの言葉が凄く嬉しかったんだ。今日だけじゃない。私が小さい時からみんなはいつも暖かい言葉をかけてくれたよね。言葉は魔法。みんなの言葉が私のここにいっぱい詰まってるの。だから「ことは」』
 はーちゃんから、花海ことはへ。名乗る名前が変わっても、彼女たち三人の絆は変わらずこれからも、改めて続いて行きます。


 今回ことはがフェリーチェに変身する際意識した「力」は、敵を打ち倒す力ではありません。大切な者を守り支える力です。プリキュアの力とは敵を殲滅し打ち砕くものではありません。それは今も昔も変わりなく続く、プリキュアの美しき魂です。その力の象徴は、音楽や愛など過去に数あれど、「言葉」の持つ力は興味深いところです。
 言葉には言霊が宿ると言います。言葉が持つ不思議な力に、人は古来から魅せられ、時に畏れを抱いて来ました。弱気な発言が悪い結果を招いたり、その逆もまた然り。気の持ちようかもしれませんし、合理的な理由は無いかもしれません。しかし、肯定的な発言・言葉から、根拠は無くとも力を貰えるのも事実です。

 「ことは」という名の由来は単純明快、校長の発言が印象に残ったという一点だけです。しかしそこに至るまで、はーちゃん=ことはは数々の暖かい「言葉」を受けて育ってきました。自らのアイデンティティは、みんなからもらった言葉にあると言うような、はーちゃんの感謝のようなものが、この名前からは感じられます。
 そして「花海」。あえてリコに代弁させることで、その光景をことは本人が消化しきれていない事が伺えます。既に終盤と結末を知った身で視聴していると、「みらい達と出会う前の記憶」という意味深な発言も飛び出しています。この時点では後の伏線として以上のものはありませんが、花の海と言の葉とは、なかなか奥ゆかしく美しい名を考えたと感心したものです。

 校長は今回『素直な言の葉は時に魔法となって人の心を動かす』と発言しています。魔法つかいプリキュアの世界における魔法は、言葉を媒介するものが多いのが特徴です。キュアップラパパに続く言葉はある程度万能で、スマホンを柵の向こうから取りたければ、そのように言えば取れます。今までも「××よ、○○しなさい」という言い回しで、たいていの魔法が形になって来ました。
 第一話の時点で、バッティに馬鹿にされた「怪物よあっちへ行きなさい!」連呼が実際にヨクバールを退けるきっかけになり、第49話の奇跡的な再開も、みらいの言葉が引き金を引いたと言っても過言ではありません。
 そして今回の「大好きなみらいとリコとモフルンと、ずっと一緒に居られますように!」という魔法?も、これは魔法というより「お願い」か「おまじない」です。しかし、実際にこの魔法?が最終盤で成就したことを思うと、やはりこれは「魔法」だったのかもしれません。
 言葉の力は、今回の時点で既に4人の別れを未然に防いでいます。ともすれば魔法界に戻されてもおかしくなかったリコとことはですが、校長を翻意させたのはみんなの「一緒にいたい」という言葉の力でした。再び校長の発言を採り上げると、『素直な言の葉は時に魔法となって人の心を動かす』。確かに校長の心が、四人の素直な想いに動かされています。魔法界のトップに立つ校長といえども、その力には抗えませんでした。

 言葉の継承という点でも、「ワクワクもんだし!」ということはの口調としてコミカルに伝わっているのが楽しめます。この口癖だけで、みらいとリコのことをちゃんと見て、近くで触れていたからこそだと感じさせます。

 ところで、無からほうきを作り出したはーちゃんを呆気にとられた顔で見るリコが、私には舞に見えてしまいました。リコと舞ってちょっと似ているかもと、今さらながら思った次第です。
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山口勝(旧・横浜学園都市部)

どうもです。
前のだと読みにくい上に、何も隠したままでいるのもあれなので今後は本名でお願いします(一応この名前でtwitterやインスタグラムではこうしてます)。

今回の話は今作のお気に入りの一つでしたね。
はーちゃん(みらい達は引き続き呼びます)改め花海ことはの新たな魅力の詰まったお話だと思います。

肉体的な成長こそしていれど、精神年齢的に追いついておらず、妖精の頃の感覚が抜けずにいた所は正に無垢そのものですね(公式で甘えたい盛りなんて言ってましたから)。

またはーちゃん時代から傍に居続けたみらい達の影響をバランスよく受け継いでいるのもまた魅力でしたね(わくわくもんだし はみらいとリコの影響を受けたことはだからこその造語だと思いました)。

ことはの場合はリンクルスマホンのタッチペンがそのまま杖で、そこから繰り出す「無から有を生み出す魔法(今回は自分の特製箒を出した)」と、プライドからかけなかったリコを除いた2人の「ずっと一緒に居られる」の魔法が終盤で大きな伏線になりましたね。

またことはがフェリーチェに変身するには、「みらい達の力になりたい思いがなければエメラルドが応えてくれない」という縛りも結構効いているとは思いましたね(後の26話が正にそれ)。

又、ヤモーの繰り出すスーパーヨクバールを相手にするにはフェリーチェの花魔法(エメラルドリンカネーション)じゃないと倒せませんが、だからといって既存のミラクルとマジカルの金魔法の見せ場を奪わせずアシストしてくれたのもいい塩梅と思いましたね。
(因みにその時が来たら触れますが、49話は実質的な最終回にしてDX3の大きなリベンジだと思えましたね。)

最後に一言:言葉 って偉大ですね

by 山口勝(旧・横浜学園都市部) (2017-04-02 13:45) 

スティクス

>山口勝さん
それでは、今後はご指定どおりこちらで呼ばせていただきます。改めてよろしくお願いいたします。

>新たな魅力
無垢で無邪気かと思えば、芯の強さはしっかりと描かれていたり、フェリーチェの落ち着きっぷり等、新たな見どころがこれでもかと詰め込まれた感がありました。
口調には含まれていませんが、モフルンからの影響も多々あると思っています。(さすがに語尾にモフはつけられませんから)

>縛り
プリキュアとは他力本願ではないということを体現しているようです。

>49話
今のペースだと、あと半年はかかりそうです。気長にお付き合い頂けると幸いです。

>言葉って偉大
私も先の出張で思い知らされました(笑)。
by スティクス (2017-04-02 23:01) 

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