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Go!プリンセスプリキュア 第28話『心は一緒!プリキュアを照らす太陽の光!』 [Go!プリンセスプリキュア]

 フレッシュプリキュアの第2話以来、苦節6年。ついにこの日がやって来ました・・・
 まさかの公式水着解禁!!!!!!
 
 とはいえ、むしろ水着は添えもので、ストーリー面ではゆいちゃんとトワの交流、ふたりの守るべきもの、そしてロックの暗躍と、夏のバカンス回では片付けられない一編です。
  
 海藤家のプライベートビーチにやってきたはるか達。島がまるごと海藤家の所有物という圧倒的な資産家ぶりは、プリキュア5の水無月家を髣髴とさせます。
 はるかは早速ビーチボールを膨らませ、楽しむ気満々。ところが・・・
『今日はいっぱい泳ごうね』
 何気ないはるかの一言が、トワを凍りつかせました。
『泳・・・ぐ・・・?』

 一方、南国の太陽とは正反対の、陰鬱な空気のディスダーク。ロックは玉座にふんぞり返り、ドレスアップキーに狙いを定めています。

 水着にお着替え!そして海へレッツゴー!
 はるか、きらら、ゆいちゃんは水をかけ合ってはしゃぎ、みなみはパフの耳を結ってあげています。トワはといえば、一人浮かない顔で寄せては返す波を見つめています。そこにきららが悪戯っぽく水をかけました。
『みんなできららをやっつけますわよ!(台詞は一部異なりますがだいたいあってます)』
 トワは明堂院いつき先輩のように反撃。はるか、ゆいちゃんを仲間に加え、きららに集中砲火を浴びせます。そこにみなみが加わって、「泳ぐ」空気になりかけると、それを払拭するようにトワはビーチボールを持ち出しました。
『あの、せっかくはるかが用意してくれたんですし、これで遊びませんこと?』

 さすがにスペックが高いきらら&トワチームが、はるか&ゆいちゃんチームに勝利。その次はサンドアート作り、その後はスイカ割り、水鉄砲遊びや、貝の音を聴いたり記念撮影したりと、浜辺でできる遊びを満喫するはるかたち。そして、次は・・・
『それじゃあ、そろそろ・・・』
 みなみの発言に焦り、パフを探して誤魔化そうとするも、そのパフが犬かきで海を泳いでいます。
『やるじゃん、パフ』『負けていられないわね』『それじゃあ私たちも!』
 誤魔化すネタが尽き、いよいよトワは焦りを募らせます。その時ゆいちゃんが、泳ぎが苦手だと申し出て、島の風景を絵に描いて回りたいと切り出しました。
 ごく自然に「泳ぎが苦手」と口にしたゆいちゃんに倣おうと、トワも口を開きますが・・・
『あの・・・わ・・・わたくし・・・その・・・』
 逆にはるか達の注目を集めてしまい、かえって言い出しにくい空気になっています。
『わたくし、宿に忘れ物をしてしまいました!皆さんは、先に行ってらして―――!』
 結局、その場から逃げるように走り去りました。

『ああ、なんて情けない。どうして言えないのかしら。たった一言、私は・・・私は・・・』
 トワが泳げない事、そしてそれを言い出せない事を、きららとみなみは薄々察していました。あの様子を見れば無理はありません。はるかはトワの悩みを知らずにはしゃいでいたことを反省しています。
『それもあるかもしれないけれど、トワもまだ少し私たちに遠慮しているのかもしれないわね』

『どうしてこんな簡単なことが言えないのでしょう。ちゃんと言えばはるかたちだってきっと・・・』
 別荘でため息をつくトワに、スケッチブックを取りに来たゆいちゃんが声を掛けました。そこには先日のお祭りの際のみんなが描かれています。
『毎日起こった事をこうして絵にしているの。こういうのも絵日記っていうのかな?』
 日々のいろいろな事を覚えていたい。泳げなくてもみんなで海に来た楽しい思い出を、いつまでも残しておきたい。そんなゆいちゃんをトワは羨んでいます。
『あなたのように素直になれたら・・・私はゆいがうらやましい』
 ゆいちゃんは逆にトワの事をうらやましいと思っています。大好きなみんなの力になりたい。プリキュアになれたら、と考える事もありました。しかし、今では彼女は自分だけの役割に気付いています。
『夢を守るみんなの姿を、私は一番近くで見ている。戦うことは出来ないけれど、いつか誰かにみんなの事を伝えたい。それが友達として、私がやるべき事なんだって』
 そう言いながらめくったスケッチブックには、みんなとの出来事が綴られています。
 はるかの実家へ行った時の花火学食でのひと時。そして、トワが「紅城トワ」としてノーブル学園に受け入れられた日の事。
『私の毎日はいつもみんなと一緒だったから』
『みんなと一緒・・・私も・・・?』
 ゆいちゃんが描いた絵の中のトワは、はるかと手を取り合い微笑んでいます。取り囲むみなみ、きらら、ゆいちゃんも、暖かい笑顔で見守っています。

 不意にロックが現れ、ゆいちゃんに目をつけて、夢を絶望の檻へ閉ざそうとします。
『私の夢は・・・渡さない!』
 ゆいちゃんの抵抗はロックを少し驚かせたものの、力及ばず。絵本作家に、新たに「夢の力をみんなに伝えたい」という目的が加わった夢は、抵抗空しく絶望の檻へと閉ざされ、スケッチブックと色鉛筆のゼツボーグが登場。ロックはゼツボーグに後を任せてその場を立ち去り、残されたトワが単身スカーレットに変身してゼツボーグに対峙します。

 浜辺にいるはるか達も異変に気付きました。別荘へ向かおうとしたところに、ロックが登場。さらにロックは3人に分身し、驚くはるか達を取り囲みます。
『さあ、ゲームの始まりなんだね』
 はるか達も変身し、3人のロックをそれぞれが相手します。

『待っていて、ゆい。すぐに助けます』
 スカーレットは色鉛筆ミサイルを掻い潜り、スカーレットイリュージョン、スカーレットフレイムと立て続けに叩き込みます。しかしゆいちゃんの夢の強さに呼応するようなスケッチブックが巻き起こす風と、色鉛筆ミサイルに返り討ちに遭いました。
 そして浜辺でフローラと、海中でマーメイドと、岩場でトゥインクルと、それぞれと戦う3人のロックもまた、攻撃を受け流しながら何かに狙いをつけているようです。

 倒れたスカーレットに追い打ちを掛けようと向かってくるゼツボーグの行く手に、ゆいちゃんのスケッチブックが転がっています。それが踏まれそうになるのを目の当たりにして、スカーレットの瞳に炎が宿りました。と同時に鋭く突進、スケッチブックを守ると共に、ゼツボーグを跳ね飛ばします。
『ゆい、あなたのお蔭で私は大切なことに気付けた。私に手を差し伸べてくれたはるか暗闇を恐れない心をくれたみなみそして共に笑い合える喜びを教えてくれたきらら
 紅城トワとして生まれ変わってからの日々はゆいちゃんのスケッチブックに描かれていました。そこに描かれている自分自身の笑顔、そしてそれを描きとめてくれたゆいちゃん。彼女はもう、一人ではありません。
『私の傍にはいつもみんながいてくれた!皆と一緒にいる私はとても幸せな顔をしていた。はるか、みなみ、きらら、そして、ゆい。みんなの輪の中が、私の今の居場所!』
 モードエレガントからのフェニックスブレイズでゼツボーグを撃退。ゆいちゃんの夢を、スカーレットは一人で守り切りました。
『助けてもらっちゃったね』
『当然ですわ、友達ですもの』
 そして通じ合った二人の心に応じるように、ゆいちゃんのスケッチブックから新たなドレスアップキーが出現します。

 フローラ達も、モードエレガントでロック達を退けます。ところが、手ごたえが無いことに違和感を覚えた矢先、ロックの影らしきものがプリキュア達の身体をなぞるようにすり抜けて行きました。それ以上追い打ちを掛けずに引き上げるロックを、怪訝そうに見送ります。

『ありがとう、ゆい。ゆいが見ていてくれるから、私たちは頑張れる。ゆいはプリキュアを温かく包む太陽の光』
 海に沈む夕陽がもたらす茜色の空。その輝きに包まれて、トワとゆいちゃんは新たな太陽のドレスアップキー、サンに手を重ね合わせます。
『私の想いがプリキュアの力になりますように』
 そしてトワは意を決して告白します。
『実は・・・ぜんぜん泳げませんの!!』
 はるかたちは既にお見通しでしたが、自分の口で言ってくれるのを待っていました。
『そりゃ、あれだけ浮かない顔してればね』
『浮かない?泳げないだけに?』ちょ・・・みなみんw
『もう!みんなしてなんですの!?私が・・・私がどれだけ悩んだと思って!?』
 柔らかい夕陽の下で、微笑ましく振舞う彼女達は、まだロックの企みに気づいていません。

 陽が落ちた後の帰り道。改めてドレスアップキーを確認しようとした際、初めてキーが奪われた事に気が付きます。
『ゲームは僕の勝ちなんだね』
 玉座の前で、キーを手に勝ち誇る3人のロック。はるか達の手元に残っているのは、トワが持つ4つのキーしかありません。


 はるかきららみなみパフ&アロマに続いて、ゆいちゃんがトワと深い関係を構築する今回。
 ハピネスチャージの誠司、ドキドキ!のセバスチャンと、3作連続して一般人の協力者が登場しますが、誠司は文武両道の空手の達人、セバスチャンは人間離れした凄腕執事と、並外れたスペックの高さを持っていました。この二人は極端ですが、フレッシュのミユキさんなども指導的立場でプリキュア達を引っ張って行く存在です。
 その点、ゆいちゃんは「引っ張って行く」子ではありません。普段の物腰も柔らかく、謙虚でおとなしく、つつましい子です。しかしゆいちゃんは「最前線で見守る」という、これまでに無い立ち位置を確立しました。
 今回、トワに打ち明けた話の内容からは、今まで自分が何もできない事に歯がゆい想いを抱いていたことが伺えます。それを乗り越えるために、ゆいちゃんは身の丈に合った、しかし彼女にしかできない「絵日記」を見出しています。
 プリキュアの活躍を伝えたい。それはハピネスチャージの増子美代さんにも通じるものですが、美代さんが現在進行形の出来事を広く伝えるキャスターとしての役割を見出しているのに対し、ゆいちゃんは「未来の誰か」に向けて、プリキュアの事を伝える役を見出しています。
 はるかの「プリンセス」という夢は抽象的で、みなみはまだ明確な夢を見いだせていません。きららもトップモデルまでの道のりはまだ長く、トワの夢に至っては兄が消息不明と、叶えるためのハードルはまだまだ高い状態です。
 その点ゆいちゃんについては、絵本作家という当初の夢と、前述の「伝える役」が相乗効果をもたらし、プリキュアの誰よりも明確な夢として完成されています。

 この物語の最終章で、ゆいちゃんは見事にその使命を果たすことになります。プリンセスプリキュアという、強く優しく美しく、絶望に立ち向かった少女達がいたことを、そして離れてしまっても、ともに駆け抜けた尊い時間が確かに存在していたことを、ゆいちゃんは自分の絵と言葉で、未来へと語り継いでいます。
 ゆいちゃんの描く絵のタッチは優しく暖かです。みんなを本当に良く見ていて、共に過ごした宝物のような時間を、忘れず留めておきたいというような想いが伝わってくるようです。

 誠司やセバスチャンは戦うための強さを持ち合わせていました。しかしゆいちゃんは戦う力を持たないにもかかわらず、常に最前線にいます。
 ゆいちゃんが前線で役立てる事といえば、せいぜい一般市民の避難誘導係くらいで、むしろ危険な目に遭いかねず、ゆいちゃんを庇うためにプリキュア達の手が止まってしまうという事態も考えられます。
 にもかかわらず、誰も彼女を足手まといだと見てはおらず、またゆいちゃん自身もそのように卑下することはありません。むしろゆいちゃんが見ていてくれるから頑張れるという節すら伺えます。身の丈に合った出来る事をする。これは案外難しいもので、プリキュアのことをはるか達に打ち明けられてからの短期間で自分なりに消化し、実践に移したゆいちゃんは、誠司やセバスチャンと違った「強さ」を持っていると言えるでしょう。

 身の丈に合わないといえば、今回から次回・次々回にかけてのロックが反面教師の役割を演じています。今回でこそドレスアップキーを密かに奪い取るという暗躍を見せるものの、力と権力に魅せられた結果、自らの過信を招いてしまいました。自業自得とはいえ、ゆいちゃんが築き上げた「和」を想うと、それを周囲に見いだせなかったロックにも同情が沸いて来ました。仮にシャットさんをもう少し尊んでいたら、果たしてどうなっていたか・・・。だからこそ、最終版のシャットさんによる「手荒い励まし」が効いてくるのですが、それはまた、その時に語ろうかと思います。

 そしてプライドが邪魔して泳げないことを切り出せないトワもまた、身の丈に合わない部分があったと言えます。トワイライト様としての呪縛が解けたとはいえ、無意識のうちに「気高く尊く麗しく」振舞う事を余儀なくされているように思えます。
 発熱した話では、誰もいない寮で無邪気にはしゃぐ姿もありましたが、これは誰の目も無いからこそできたことです。本来はこちらがトワの素なのでしょう。しかし社会生活を送る以上、素の自分を常に出す事は難しく、現に私自身も隠れヲタを名乗り、職場や知人たちの間では絶対にプリキュア好きを公言できません。トワが素直に泳げないと言い出せなかった気持ちも良くわかります。だからといって、トワのように意を決してカミングアウトできるものでもありませんが・・・(苦笑)
 
 思えばトワイライト様時代、ゆいちゃんの事を歯牙にもかけていませんでした。ゆいちゃんがトワイライト様の被害に遭ったのは、ゆめ先生と一緒にいたためです。そのトワが、ゆいちゃんの想いに触れて単身彼女を守り切るという戦う動機も見応えがありました。
 ラスト前、サンキーに一緒に手を添えるトワとゆいちゃんは、夕陽(トワイライト)を挟んで向き合っています。「一般人代表」ゆいちゃんと「気高く尊く麗しい」プリンセス・トワが、トワイライトを越えて手を携えあっているような構図も印象的でした。

 ここまでほとんど触れていませんが、もちろん水着のインパクトもありました。話題性を狙うのであれば、水着でキャッキャウフフしてひと夏の喜劇的展開を描き、襲ってきたディスダークをとりあえず片付けて一件落着、という展開もあり得た筈です。
 もしそのような話だったとすれば、一時的には話題になったかもしれません。しかし一部のクレームをつけてくるような親御さん方は眉をひそめたことでしょう。そういった声を寄せ付けないような、深いメッセージを配したエピソードを描いてくれたことに改めて感謝したくなる、味わい深い一編でした。
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MP

「フレッシュ」第2話でビマージョ様…いやミキタンがスクール水着になって大スカンとなり、それから6年、ようやくプリキュア(&協力者のゆい)がアニメで水着になれました。この間はプリキュア以外の水着客に「ハピチャ」のホッシーワ程度ですから。

ところがトワがカナヅチ(なぎさ曰く「とんかち」)で皆と遊べない状態(ホープキングダムに海無かったのかよ)。それを励ましたのがゆい。さすがでしたよ。

ところがロックが現れて、ゆいが第1次クローズ(第1話)以来のカモに!! 何とか助けたものの、当時は「2度もモンスターの元になるなんて珍しい」と思ってましたが、それがラスト近くであのスゴさになりますから。

しかし最後はキーの大半が奪われる結果に!! 次回は前は声だけだった「先代プリキュアトリオ」が姿を見せるって話。
(その一人の声が今やホントのプリキュアに)
by MP (2017-05-06 00:27) 

スティクス

>MPさん
27話ぶり2度目(高校野球みたいです・・・)のゆいちゃんは、さすがにハピネスチャージの真央ちゃんのように「また私!?」とか言いませんでしたね。さすがです。この後、さらに閉じ込められることがありますが、その度に強くなるのがスゴいです。

>先代プリキュアトリオ
とりあえず、これは次回に回しますね。
by スティクス (2017-05-06 14:18) 

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