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ハピネスチャージプリキュア!第30話 『ファントムの秘策!もう一人のキュアラブリー!』 [ハピネスチャージプリキュア!]

 ついに出ました!アンラブリー!彼女?のとっても悪い笑顔にはゾクゾクさせられます。
 敵の「少女?」という立ち位置ではイース様やトワイライト様というよりは、ダークドリームやバッドエンドプリキュアを思わせるアンラブリー。
 しかし自分の暗部を見つめるのは、本人にとって恐ろしいもの。心折れるめぐみ=ラブリーは、立ち直る事ができるのでしょうか・・・
  
 シャイニングメイクドレッサー。これがあれば100万倍とまでは行かずとも、プリキュアの強化が図れます。それだけでは無く、凄い奇跡を起こす力も秘めているとの事。
 しかしドレッサーを使いこなすためには「イノセントな想い」が必要だと、ブルーは指摘します。
『イノセントっていうのは、心からの気持ちってことよ』
『心からの・・・』
 イノセントの意味について、(英語が得意な)ひめはめぐみに教えてあげました。

 そして同じ頃、ブルーへの怒りを燃やしながら、ファントムがぴかりが丘に現れます。

 ブルーはドレッサーに目を落とし、300年前にミラージュと共に戦った事を語ります。
 ミラージュはプリキュア、キュアミラージュとして、世界のために戦っていました。カオナシのように巨大な相手と渡り合い、ブルーと共にドレッサーを構え、その光で闇を退けました。
 ミラージュもかつてプリキュアだと知って、みんなは驚きを隠せません。そしてブルーは辛い思い出を癒すためか、少し風に当たってくると言い残し、一人ぴかり神社へ。するとめぐみが追って来ます。

『違うの!じゃなくてごめんね!でもなくて・・・』
 追って来たことを弁明するようにアタフタするめぐみに、ブルーは苦しい胸の内を吐露します。
『あの時、ミラージュと僕はパートナーだった。でもそれは遠い過去の話だ。今の彼女はクイーンミラージュ。世界に不幸を撒き散らすほど、僕を憎んでいる』
 嘆きながら空を仰ぎ見た空は、彼の名のように青く澄んでいます。
『もし彼女に会えたとしても、僕の言葉は届くのだろうか・・・』
『きっと届くよ!』
 めぐみの発言に根拠はありません。言ってから戸惑いますが、改めて言葉を補います。
『きっとかどうかはわからないけど、好き同士だったんだから、話くらいは聞いてくれるんじゃないかな?会いに行こうよ。クイーンミラージュに』

 その時、ファントムが不意打ちを仕掛けて来ます。
『愚かな男だ。お前はあの方の怒りを分かっていない』
 ミラージュ様がファントムにブルー打倒を命じたと聞き、ブルーは戸惑いを隠せません。そのブルーに、ファントムは容赦なく刃を向けます。
『ミラージュ様はお前の事など既に何とも思っていない。この世界から、消えろ』
 めぐみはそうはさせないと割って入り、変身します。
『ブルーは私が守る!』

 ファントムの攻撃を受け流し、空中戦を挑むラブリー。ファントムの攻撃に対処しつつ、反撃を試みる等、防戦一方だったこれまでとは異なる戦いぶりを披露します。
 ぴかり神社から戦いの場を移しつつ、激しい空中戦を繰り広げる二人。至近距離から放つパンチングパンチが、ファントムを吹き飛ばしました。
『力をつけたな』
『みんなを守るためにね』
 ラブリーの成長を認めつつ、ファントムは不敵な笑みを浮かべ、ミラージュ様から賜ったという新たな力を披露します。一見、腕が伸びて襲ってくるだけですが、真の恐ろしさはラブリーの影を射すくめた時から始まりました。ラブリーの影を切り取り、影から闇を引き揚げるファントム。そして・・・
『俺は幻影を操る戦士。お前自身の影を纏い、お前を・・・討つ』
 ファントムがその影を纏うと、その下からラブリーとファントムを足して二で割ったような少女?が、姿を現しました。

 いつしか戦いの場は町中へ。ラブリーは次第に押されています。
『何者なの?』
『私はアンラブリー。今からこの町を、めちゃくちゃに壊してあげる』
 無邪気(イノセント)な笑顔で、平然と物騒な事を言ってのけるアンラブリー。言うなり、町が灰色の空間に包まれました。周囲からは人の気配も消えています。
『町を壊すって、どうして!?』
 アンラブリーはきょとんとした後、無邪気な笑顔で答えます。
『めぐみがみんなを守るだなんて言ったからだよ』
 そして電信柱に右拳を叩き込み、そのまま引き抜いて、電信柱でラブリーを殴りつけて来ます。
『本当、ダメな子だね。私、めぐみの事なんでも知ってるんだから』
 電信柱を振いながらアンラブリーはラブリーの心にもダメージを与えて来ます。
『小さい頃から病気がちなお母さんを助けるために、頑張って!』
 ラブリーを蹴り飛ばし、
『お手伝いをするうちに、ありがとうって言われるのが、嬉しくなってきて!』
 電信柱で跳ね飛ばし、ラブリーの後ろ襟を掴んで上空へと跳びあがり、そして顔を近づけて囁きました。
『嬉しくなってきて・・・どんどん人助けをするようになったんだよね』
 目からは生気が失われ、いつになく怯えを色濃く浮かべているラブリーは、抵抗できぬまま電信柱の一撃を食らい、地に叩きつけられました。とっても悪い笑顔で電信柱そのものを投げつけてくるアンラブリーに、ラブリーは辛うじて、精一杯の気力で反論を試みます。
『それの・・・何が駄目なの!!』
 電信柱を打ち砕くラブリー。アンラブリーはすかさず、ラブリーを抱きしめるように接近して、耳元でささやきました。
『わからないの?じゃあ教えてあげる。めぐみは、本当は誰の役にも立てない、弱い子だからだよ』

 自分の暗部を見透かされたラブリーは、絶望した目で力なく呟くしかできません。
『そんなこと・・・』
 もはや抗う気力も失っているのに、アンラブリーは物理的にも、精神的にも攻撃の手を緩めません。
『ドジで、勉強も苦手で、将来の夢もまるで決まってなくて、プリキュアになった今だって、私みたいな悪者にも、全く歯が立たない』
 文字通りラブリーを突き放し、突き飛ばします。
『めぐみの愛なんかじゃ、誰の幸せも満たせるわけない』
 心が折れてしまったラブリーは、立ち上がる事ができません。勝ち誇るアンラブリーの無邪気な笑い声がこだまします。

 その窮地に、プリンセスたちが駆けつけました。アンラブリーを新たな幹部だと認識しますが、ラブリーの面影を伺わせる容姿に困惑します。ぐらさんがその正体を看破しました。
『中身は別人なんだぜ!この闇のオーラは・・・ファントムだ!』
 一瞬の間。驚くプリンセス達。我に返ったフォーチュンは、相手がファントムと知って反射的に飛び込みます。しかし、それを援護したハニーともども、返り討ちに遭いました。ハニーとフォーチュンは倒れ伏し、再びアンラブリーの勝ち誇る笑い声が響き渡ります。

『見てなさい、これからめぐみが守りたかったもの。全部壊してあげる』
 上空に飛ぶアンラブリーを引き留めるように、懸命に手を伸ばすラブリー。しかし力が入らず、手が届かないどころか、立つことすら出来ません。
『やっぱり、駄目なんだね、私。アンラブリーの言う通り、大したことも出来ないくせに、何も考えず突っ走って・・・』
 ラブリーの目に、涙が溢れます。悔し涙でもない、形容しがたい涙。
『私・・・弱いから・・・誰も助けられないし・・・誰も守れないよ』
 力なくうなだれるラブリーの手を、優しく包み込むプリンセス。慰めの言葉をかけるのかと思いきや、その手をつねりました。
『何言ってるの!弱音なんてラブリーらしくないよ!』
 ハニーとフォーチュンも立ち上がり、ラブリーを後押しします。
『ラブリーはどんな時でも諦めないで、誰かのために頑張ればいいのよ』
『でも・・・それでみんなに迷惑かけて』
 未だネガティブだってブッ飛ばせないラブリーの両肩を、プリンセスがしっかり掴みます。
『ラブリーは、それでいいんだよ!迷惑なんて思ってないんだから!』
『私たちは頑張っているラブリーに、いつも引っ張ってもらっているんだよ』
『さあ、手を出しなさい』
 ハニーが、フォーチュンが差し伸べる手を、プリンセスが差し出した手を、笑顔と共に取るラブリー。復活です。
 
 上空のアンラブリーに挑む四人。アンラブリーの猛獣のようなエネルギーを、プリンセス弾丸マシンガンとフォーチュンの拳が留めている間に、ハニーに運ばれたラブリーがタイマンを仕掛けます。
 ラブリーの拳に宿る炎と、アンラブリーの拳に宿る闇が、激しく交錯します。
『調子に乗って!』
『調子に乗るよ!だって友達が、みんなが信じてくれるんだから!』
 その気迫にアンラブリーがたじろいだ隙に、一気に押し切りました。
『大好きな人たちのために戦う!キュアラブリーは、キュアラブリーは!無敵なんだから!!』
 この胸に愛がある限り、キュアラブリーは無敵です。押し切られたアンラブリーは、ファントムの姿に戻りました。(もう終わりですか・・・残念)

 みんなのお蔭だとお礼を言うラブリーに、お互い様だとプリンセス、足りないところを助け合って来たとハニー、仲良しだからとフォーチュン、みな支え支えあって、今まで困難を乗り切って来ました。
 その時、みんなのイノセントな想いが輝きを発します。イーノーセーンートー♪(はまだですね)
 シャイニングメイクドレッサーでメイクアップした四人の新たな力、愛と勇気と優しさと幸運を込めて放つ、幸せの大爆発。ハピネスビックバーンが、ファントムを撃退します。
 町を覆う灰色の空気も晴れたりました。幸福感に満たされる四人。

 そして、倒れたファントムは・・・


 まず今回はアンラブリーのインパクトが大です。
 中身がファントムだと分かっていても、あの可愛らしさといったら!私、いけない性癖に目覚めてしまいそうです。(おい)
 私は満と薫以来、同世代女子(アンラブリーを女子とすべきかはこのさい置いておきます)の敵キャラに魅了されてきました。以降列挙すると、ダークドリーム以下のダークプリキュア5、イース様、ダークプリキュア、エレン様、バッドエンドプリキュア達、レジーナ、そしてトワイライト様。このうち悲劇性が皆無の子は、バッドエンドプリキュアしかいません。
 今回のアンラブリーは、そのバッドエンドプリキュアに近い印象です。

 バッドエンドプリキュア達は、いずれもスマイルプリキュアの面々の暗部がクローズアップされていました。しかし彼女達が登場したのはラスト直前。これまで幾多の困難を乗り越えてきたスマイルプリキュア達に精神的ダメージを与えるまでには至っていません。
 やや似た立ち位置の劇場版ダークプリキュア5についても、あの「悪夢の招待状」事件を経たプリキュア5勢にとっては、苦戦を強いられたものの同じく精神的ダメージまで負わせていませんでした。強いていえば、せっかく友達になれそうだったダークドリームと悲劇的な別れを味わったドリーム(&私を含めた大きなお友達)がダメージを負った事でしょうか。
 それだけに、まだ成長の余地を残した時期でのアンラブリーの精神攻撃は強烈な効果をもたらしました。

 人は弱さを知り、挫折を乗り越えてこそ強くなれるもの。
 めぐみは今まで、あまり自分を省みてこなかったのかもしれません。赤点を取ったエピソードにでも、自分の勉強よりも人助けの方が大切だとも言い切っています。人助けといえば聞こえはいいですが、それは勉強したくない、苦手なことから目を背けるための言い訳に繋がってしまいます。
 自分が見たくない心の弱み、心の暗部を見てしまうのは、とても恐ろしい事です。恐ろしいからこそ、人は無意識にそれから目を背けてしまうものです。
 アンラブリーの囁きは、ファントムが発言しているものではなく、めぐみが自問自答しているものなのだと私は解釈しています。自分自身の発言だからこそ、図星を付いている。だからこそ目を背けられない。

 アンラブリーが指摘するように、めぐみには「夢」が見受けられません。次作プリンセスプリキュアはそもそも夢を追うことがテーマで、前作ドキドキ!のマナや六花には明確な夢があったため、この点めぐみは目立ってしまいます。
 このシリーズ内に於いても、「何になりたい」というベクトルではありませんが、ひめは王国の再興を、ゆうゆうはご飯をおいしく食べる事を、いおなは姉の救出という夢だけでなく、年相応の「お嫁さん」という可愛い夢も持っています。ではめぐみの夢は何なのか。具体的なものでは、かおりさんが元気になる事が挙げられますが、それ以外は漠然とした、みんなが幸せハピネスというものです。めぐみ自身が何をしたいのか、この時点でも実はまだ見えて来ません。

 人助け自体は素晴らしい事です。実際に世の中には見て見ぬふりをする輩のなんと多いことか。その世知辛い世の中で、率先して誰かのために動く事が出来るめぐみを、「偽善」と言ってしまうのは酷です。しかし「お礼を言われると嬉しいから」人助けをする、という気持ちがあるのは確かです。しかもめぐみの行動原理のほとんどは「人助け」に費やされています。彼女のアイデンティティそのものと言っても過言ではありません。その「人助け」を否定されたら、何も残らなくなります。
 めぐみ=ラブリーは今回あっさりと陥落してしまったように見られがちですが、自分の一番触れられたくないものをこのように思い知らされては、無理もありません。

 しかし、迷惑かけない、悩まない人間などいません。
 悩まないのは思考放棄です。悩むからこそ、どうすればいいのか考えるものです。
 めぐみはこの事実を突き付けられて、改めて「考える」ことに舵を切ることが出来たのだと思います。もちろん、プリンセス、ハニー、フォーチュンが、手を差し伸べてくれたからでもあります。これはめぐみ=ラブリーが自己を過小評価する以上に、仲間達にプラスの影響を与えていたからこそ、皆が手を差しだしてくれたのでしょう。
 
『イノセントっていうのは、心からの気持ちってことよ』
 ひめはめぐみに、そのように解説しています。しかし、人口に膾炙した訳は、おそらく「無垢」でしょう。無垢は善悪どちらにも振れることが出来る、ある意味危うい状態です。アンラブリーが「無垢」な笑顔と共に恐ろしい攻撃の数々を仕掛けてくることが、その最たるものです。
 イノセントが内包し得る強大な力をどう使うか。プリキュア達もまた、「無垢」に試されているのかもしれません。

 ただ、ブルーが悩む姿はどうもウジウジしているように見えてしまうのは何なんでしょう(苦笑)
 前回の感想で、かなり辛口な評価をしてしまった事を反省したつもりですが、叩きすぎないように気を付けながら、ブルーの問題について考えてみます。
”罪悪感と言うやつには官能的な何かがある。それは、むしろ孤独な愉しみと言ってさえ、いいほどのものである”
 寺山修二が綴った「罪悪感の誘惑」という一節からの引用です。人は時に、罪悪感に苛まれている自分に酔う自己満足に陥る事もあります。噛み砕いて言うと、罪悪感を抱えて悩んでいる俺カッコイイ!という心境です。「人」だからこそ、過剰でなければこれはある程度許されるのかもしれません。しかしブルーは「神」。それも全知全能に近い存在です。そんな彼がこういう悩みを抱いて二の足を踏んでいるから、共感の度合いが薄いのかもしれません。そう思うとブルーのキャラ設定は少々気の毒な気がしてきました。
 キュアミラージュと共に戦ったことも、今になって初めて明かす等、情報を小出しにしているところも真摯さが感じにくいことかもしれません。尤も、シリーズ構成上の都合もあると思いますが・・・

 そのキュアミラージュもかわいいっスね。(唐突な路線変更か)
 300年前といえば、徳川綱吉の治世。華やかな元禄時代とはいえ、さぞ奇抜な格好だった事でしょう(笑)。神社の巫女さんがよくあの格好を受け入れたものです。
 カオナシみたいな相手と戦う際のアクションもなかなかダイナミックで見応えがあり、「こンのぉおおッ!」という掛け声も可愛かったです。
 そして着地した際のやたらとダイナミックなアングル!なんていうか・・・その・・・下品なんですが・・・フフ(しばらくお蔵入りしていた吉良ネタか)

 可愛いと言えば、何の脈絡もなくウェディングドレス風にドレスアップするいおなも可愛く、重い本筋を和らげる効果があったと思います。
 ただ、シャイニングメイクドレッサーからのハピネスビックバーンへ至る際のメイクは、今でもちょっと濃いかな、と思いました。濃いと感じた第一印象が少しは和らぐかと思ったのですが・・・。再視聴を続けていくうちに慣れていくかもしれません。

【今回のおめでとうメッセージ/ミルキィローズ】
 5GoGoのオープニングで初登場したときのように、謎めいた雰囲気と気品をまとって登場。彼女の事を知らない人が見たなら、いったいこの子は何者なんだろうという不思議な印象を感じさせます。
 そして「まだまだ頑張るわね」とにこやかに手を振る姿は、前期EDでの「黒い笑いを誤魔化す姿」をほうふつとさせ、思わずニヤリとさせられます。
 相当猫かぶってますね、ミルクさん(笑)
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MP

冒頭ではミラージュがプリキュアだった事が判明、そして今回はファントムの大作戦、それは自らワルプリキュアになる事!!

内容としては、「スマイル」のバッドエンドプリキュア、そして「映画5」のダークプリキュア5(その内2名を西村さんがやってる)と同じ精神攻撃ですが、今回はまだ成長段階のめぐみに対しての行動です。確かにまだ夢ってのが無いめぐみですな。

次回、前作「ドキドキ」で六花がイーラを看病した事が、今度はゆうゆうによって再現する事に。

挨拶はローズ。「戦隊」より早い紫戦士、そして史上初の「妖精から誕生したプリキュア」であり、この後ビートやフェリーチェ(&モフルン)に受け継がれる事に。また演じた仙台エリさん、10年前の「初代」ではなぎさの親友・志穂を演じてました。「志穂節」を思い出しますな。
by MP (2017-05-14 22:21) 

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