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魔法つかいプリキュア!第36話『みらいとモフルン、ときどきチクルン!って誰!?』 [魔法つかいプリキュア!]

 前回登場したチクルンが本格的に動き始める一編。
 ・・・なのですが、冒頭に描かれていたパンケーキの作画が妙に気合入っておりまして、無性に食べたくなりました。パンケーキを家で焼いて食べるなど、何年ぶりでしょう。土曜の朝っぱらから、四十路のおっさんらしからぬ朝食と共に、観返してみました。
DSCF2618.JPG
 上手く焼くのって意外と難しいんですね。絵の方が美味しそうです・・・
  
 チクルンが朝日奈家にスパイ目的でやってきました。するとハチミツの香りが・・・。ちょうどみらい達のおやつタイムで、窓の向こうにはトロットロのハチミツがたっぷりかかったパンケーキがありました。
 みらい達が手を洗いに、モフルンが飲み物を用意しに行った隙に、チクルンは我慢できずに部屋へ侵入。夢中でパンケーキにかぶりつき、あっという間に一人前を平らげてしまいました。そして我に返り、慌ててカーテンの後ろへ隠れます。戻ってきたみらいとモフルンは、一人分が空っぽになった皿を目にしました。
『私のパンケーキィイイイイッ!!!!!』
 嗚呼、なんという悲劇。みらいは空っぽの皿を抱えて大粒の涙を流しています。大騒ぎになった事に、カーテンの裏でビビっているチクルン。しかしその口元に残ったハチミツの匂いをモフルンに嗅ぎつけられ、あえなく見つかりました。
『ただの通りすがりの妖精チクルンってんだ。じゃあな!』
 そう誤魔化して逃げようとしますが、モフルンの目と鼻は誤魔化せません。
『待つモフ!その口のハチミツとクリームは何モフ!?』
『これは元気の無いスコルプを励まそうと買ってきたモンブランとロールケーキと・・・』(違)
 逃げようとするチクルンを、みらいがカーテンに魔法をかけて捕えました。パンケーキを盗られたみらいも相当気合が入っています。食べ物の恨みって、恐ろしい・・・(笑)

 道に迷って何日も飲まず食わずで、つい出来心で食べてしまった・・・と涙ながらに土下座するチクルンにモフルンは同情し、みらいも渋々許してあげました。もっとも、チクルンは腹の底では誤魔化せたとほくそ笑んでいます。
 ナシマホウ界に来た理由について問われて、チクルンはうっかりスパイと言いかけ、故郷では酸っぱいハチミツしか取れなくなったために甘いハチミツを取りに来たと取り繕います。しかしハチミツ好きという共通項でモフルンと意気投合しました。
 ところがモフルンが妖精ではなく、ぬいぐるみだと知って驚きを隠せません。
『みらいと話したいってずっと思ってたら、放せるようになったモフ』
『私も小さい頃からモフルンとおしゃべりしたいなって思ってたんだ』
 チクルンはモフルンに秘密があると察し、根掘り葉掘り聞き出そうと内心企みました。葉っぱ掘ったら、裏側へ破れちまうじゃあねーか!

 みらいはチクルンに昔のアルバムを見せてあげます。モフルンと同じくらいの背丈だった頃から、みらいの傍らには常にモフルンがいます。
『モフルンとは私が生まれた時からずっと一緒で、こんな風に沢山の思い出があるんだよ』
 モフルンもアルバムを見返しながら、コスモスが咲き乱れる風景の写真に目を留めました。その間、チクルンはこっそりメモを取り、それを見咎められると、もうこんな時間だと誤魔化して、また遊びに来ると言い残して帰って行きました。
 チクルンを見送った後、モフルンは再びコスモスの写真に目を落しています。

 夕陽に染まる公園。チクルンはオルーバの影に、プリキュアに近づけた事を報告します。オルーバは報告の中で特にモフルンに興味を示し、どこか二人きりになれる場所へ誘い出すよう命じました。
『何だよあの野郎!好きなようにこき使いやがって』
 オルーバの影が消えた後、毒づいていると・・・
『何か言ったかい?』
 まるでドリフのコントのようにオルーバの影が再登場(笑)。チクルンに釘を差します。
『分かってると思うけど、ちゃんと役目を果たさなければ、あの事を・・・』
 チクルンは青ざめて、それだけは勘弁してほしいと平身低頭になりました。

 あくる日。チクルンは再び朝日奈家へやって来ます。みらいが宿題と格闘中なのを見て取り、チクルンはモフルンをハチミツ取りに誘い出しました。
『おいらと二人じゃ嫌だってのかよ。つれない事言うと、チクチクしちゃうぜぇ』
 チクルンに押し切られて、モフルンはみらいを誘うのを断念し、二人?で出発します。
 モフルンは写真のコスモス畑へチクルンを案内しました。

 みらいが気付いた時、モフルンの置手紙が残っています。置手紙とはいえ、とても読めるような字が書いてあるわけでもなく、普通ならさっぱりわかりません。が・・・?

 コスモス畑は甘い香りがいっぱいです。ここは実は・・・モフルンが言いかけた時、突風と共にオルーバが現れ、花を散らしながらモフルンを捕まえました。
『君のような存在がどこから来たのか、そしてプリキュアの力との関わり。興味深い』
 その時、みらい達がほうきに乗って駆けつけます。なぜここが分かったのか、不思議そうなチクルンを他所に、みらいはほうきを魔法で加速させ、オルーバ目がけて突っ込んできます。
『やあ、君たちがプリキュアだね。そう焦らなくても返してあげるよ』
 オルーバは意外とあっさりモフルンを解き放ちました。みらいは心底安心したように、モフルンを抱きしめます。もちろん安堵したのも束の間、オルーバはベンチとゴミ箱を合わせてドンヨクバールを生成。サファイアスタイルに変身して立ち向かいます。

 プリキュアの戦いぶりを、オルーバは興味深く観察しています。ドンヨクバールの攻撃の余波はコスモスの花を容赦なく抉り、ミラクルとモフルンの顔色が変わりました。そしてドンヨクバールのミサイルがミラクルを跳ね飛ばすと、その先にはチクルンがいます。
『チクルン、逃げて!』
 マジカル、フェリーチェと力を合わせてミサイルの軌道を変え、ドンヨクバールへぶつけました。
『プリキュアが、おいらを助けてくれた・・・?』

 再び撃ち出されたミサイルは、三人をコスモス畑へ叩き付けました。すると、モフルンが仁王立ちでドンヨクバールに向き合います。
『やめるモフ!ここは思い出の場所モフ!』

 小さい頃、みらいはいつもモフルンに外で見聞きしたことをお喋りしていました。ある日、とてもきれいでワクワクもんのお花畑へ行くと聞かされた時、モフルンは一緒に行きたいと強く願いました。しかしモフルンは動く事が出来ません。
 後を追いたいという想いが、ほんの少し魔法をかけたのでしょうか。棚から落ちたモフルンに、幼いみらいが駆け寄ります。
『そうか!モフルンも一緒に行きたいんだね!』
 モフルンの気持ちを察したみらいが、初めて一緒に連れ出してくれた日。その思い出の場所が、このコスモス畑です。幼いみらいと一緒に見たこの景色はモフルンの動かない瞳に焼きついていました。
 
 その話にオルーバは一層興味を抱き、モフルンを捕えるようドンヨクバールをけしかけます。それをミラクルが受け止めました。
『モフルン、私も覚えてるよ!だからここだってすぐわかったんだよ』
 マジカルとフェリーチェも加わり、力を合わせてドンヨクバールを投げ飛ばします。
『二人の思い出の場所!』『壊させはしません!』
 エクストリームレインボーで、ドンヨクバールを退けました。

 柔らかな夕陽が照らすコスモス畑で向き合うみらいとモフルン。
『あれからみらいは色んなものを見せてくれて、色んな事を教えてくれたモフ』
 公園、海、山、遊園地。みらいと一緒に色々な所へ行った思い出が、モフルンに蘇ります。
『きっとみらいが沢山お喋りしてくれたから、モフルンもみらいに何か伝えたいと思うようになったモフ』
 みらいは改めてリコ、ことは、チクルンを誘い、みんなでコスモス畑を眺めました。
『モフルン、これからもずっと、よろしくね!』
『いつまでもいつまでも、ずっと一緒モフ』


 冒頭のパンケーキはさておき(笑)、モフルン、みらい達とチクルンとの出会い以上に、モフルンがなぜ動き、喋り出したのかという事に重きが置かれた一編でした。
 モフルンが動いた理由については、今までもはっきりとは明かされてておらず、魔法ではないという事が少し示唆されていた程度です。それは想いの強さが奇跡を起こしたというように、今回では描かれています。
 言葉が通じなくても、住む世界が異なっても、種族が違っても、伝えたい気持ちがあれば必ず伝わるという、今作を総括して描かれたメッセージが強く感じられました。

 それはチクルンの今後も暗示しています。
 この時点でのチクルンからは、誰かと深くかかわろうという姿勢が見受けられません。
 自分がこうしたい、こうありたい、という意志が、今までのチクルンには欠けていたのだと思います。
 自分が傷つく事を恐れた結果、その場を誤魔化ことを繰り返し、結果オルーバに弱みを握られていいように扱われる身に甘んじることになりました。
 後に明らかになる、チクルンが握られた弱みはさほど深刻なものではありませんでしたが、自分に自信が無く、後ろ暗い想いを抱いている時には些細なことでも深刻に捉えてしまうもの。私も良く陥る事態です。
 そのためチクルンにシンパシーを得るところもあるのですが、これを反面教師として、私自身も気を付けなければと思った次第です。

 モフルンがメインとなるエピソードだけに、普段見られない姿や、愛らしさ満開の姿が多く描かれています。
 普段見られない姿の最たるものは、戦いの最中に仁王立ちになる場面でしょうか。さながら「モフルン大地に立つ」みたいな逞しさでした(笑)。
 後者はオルーバに捕まった際の、くすぐられて堪える場面が目を惹きました。なにこの可愛い熊のぬいぐるみ・・・と、今さらながらモフルンの愛らしさを再認識されたれた気がします。

 そして本放送時は劇場版が上映されていた時期でした。劇場版もモフルンに焦点が当たる内容で、今回は劇場版を多少意識していたと思われます。特にラストのモフルンの台詞
『いつまでもいつまでも、ずっと一緒モフ』
 これは劇場版を観た後だと、特にグッとくるものがあります。そしてこの物語の結末がどうなるのか、当然リアルタイム放映時には知り得ない事です。すなわちモフルンが動かなくなる日がいつか訪れるのではないか、という懸念が浮かんでくる台詞でもありました。

 話は変わりますが、今回はアクションシーンにも見応えがありました。
 変身前の時点で、ほうきに魔法をかけて加速させるみらいは、普段見せないような怒った顔をしていました。これだけでみらいがモフルンのことをいかに大切にしているかが見て取れます。
 そして変身後、ゴミ箱の砲台から次々と打ち出してくるミサイルの砲撃を掻い潜って、昇竜拳(笑)をお見舞いするミラクル、さらに高くマジカルが蹴り上げ、それをフェリーチェが蹴り落として地に叩きつける戦いっぷりは実に豪快です。
 本来はスピード重視型のサファイアスタイルが、ルビースタイルなみの力強いアクションを繰り広げるところに意外性がありました。

 もう一つ、描写面で目を惹いたのは「夕陽」です。
 チクルンがオルーバに報告する場面と、ラストシーンでみんなでコスモスを見る場面に於いて、夕陽が描かれていますが、その印象は大きく異なります。
 前者は恐ろしいほどに赤い夕焼けが無人の公園を照らしており、遊具が作る影と、誰もいないのに揺れているブランコが不気味さを醸し出しています。先ほどまでチクルンが居たみらいの部屋の暖かさとは対照的です。スパイとして潜入した筈の、みらいの部屋の方が居心地が良く、「お友達」と言っているオルーバの手の内の方が居心地が悪いという、チクルンの心象風景を暗示しているように思えました。
 これがラストでは一転し、コスモスを柔らかく照らす夕陽は優しさに満ちています。やがてチクルンが本当の意味でモフルンやみらい達と親しくなり、内面の問題を解決して故郷に帰る事ができると信じさせるような描写でした。

 ところで、パンケーキの朝食について。やっぱりおっさんには甘すぎました(笑)。3枚目を食べる頃には少々飽きて来まして、もてあましながらやっと食べた次第です。
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MP

チクルンがスパイとしてプリキュアと同行する初の話、でも印象深かったのは冒頭、チクルンによってみらいのパンケーキを食われた後、みらいが「私のパンケーキィ!!」と泣きじゃくり、その後チクルンを見つけて(モフルンと共に)あの表情!相手が「闇の魔法つかい」や「終わりなき混沌」でも見せなかった表情、食い物の怨みは恐ろしいといいますが、これはかなり印象深かったです。

その一方、「映画まほプリ」公開直前という事で、幼少時のみらいとモフルンの色々な事が明かされました。そしてラストは「いつまでも一緒モフ」となってましたが、ラスト1回前の第49話で決着が着いたとはいえああなるとは…。
(「いつかは元の縫いぐるみに戻るんじゃないか」というファンは多かったですが)
by MP (2017-07-15 20:22) 

スティクス

>MPさん
>あの表情
モフルンも凄かったですが、みらいも相当でした。
やっぱり女子にとって食い物、特におやつの恨みは恐ろしいのですね。
今回ちょっぴり引用した「名探偵こまち」もそうでしたし。
by スティクス (2017-07-16 22:16) 

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