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ハピネスチャージプリキュア!第38話 『響け4人の歌声!イノセントプリフィケーション!』 [ハピネスチャージプリキュア!]

 ちょうど今放送中のプリキュアアラモードでも、姉弟のすれ違い、ぶつかり合いの結果もたらされたドラマが描かれておりました。もっともそれは主に先週の出来事で、今回はある程度決着をつけた上での場面展開的なエピソードでしたが・・・
 奇しくも近いタイミングで観返したのが、このハピネスチャージにおける氷川姉妹の物語。それは当事者姉妹だけでなく、ブルーと幻影帝国にも大きな波紋をもたらします。
 そして当時予想もしなかった「ミュージカル」がお披露目される一編でもありました(笑)
  
『私はキュアテンダー。クイーンミラージュ様の忠実なるしもべ・・・』
 イース様のような口上と冷たい目で現れた姉の姿に、フォーチュンは戸惑いを隠せません。
『この程度の力に屈するとは、それでもミラージュ様のしもべか?邪魔だ・・・失せろ!!』
 困惑しているのはオレスキー将軍も同じ。あの自信の塊ともいえる男が、冷たい眼光に射すくめられて、怯みながら引き上げていきます。
『お姉ちゃん!私よ!いおなよ!まりあお姉ちゃん!』
 妹の呼びかけに攻撃で答えるテンダー。とっさにハニーが庇わなければフォーチュンが倒されていたほど、躊躇の無い一撃です。追い打ちをかけるように、ミラージュ様が鏡越しに姿を現しました。
『あなた達が何を言っても、キュアテンダーには聴こえないわ』

 ハピネスチャージプリキュアのしぶとさに業を煮やしたミラージュ様は、これまでファントムが倒したプリキュアの中で最強のテンダーに目をつけ、洗脳を施したのでした。
『キュアテンダーにはもう私の命令しか聞こえないわ』
『ミラージュ・・・よくもお姉ちゃんを!』
 拳を握るフォーチュンがテンダーの妹だと知り、ミラージュ様は残酷な命を下します。
『キュアテンダー。キュアフォーチュンを倒しなさい』
 フォーチュンが戸惑う間もなく、テンダーの容赦ないゼロ距離攻撃が叩き込まれました。
『プリキュア対プリキュア。勝つのはどっちかしら。見ものだわ』

 フォーチュンを案ずる間もなく、今度はラブリー達をテンダーが襲います。畳み掛けられる猛打に手も足も出ず、ハニーのリボンも軽々とあしらわれ、3人まとめて蹴り飛ばされました。圧倒的な強さに、なすすべがありません。
『お願い!目を覚まして!お姉ちゃん!もうこれ以上こんな事はやめて!』
『私の名はキュアテンダー。ミラージュ様のためお前達を倒す』
 フォーチュンの悲痛な叫びにも、ただ機械のように淡々と答えるのみ。テンダーの心に届きません。
『ひどい・・・こんなやり方ないよ!』
『そう。この世の中はひどくて辛くて嫌なことばかり。こんな世界滅んでしまえばいい』
 この世をマイナスにしか見られなくなってしまったかつてのプリキュアとは、会話が噛み合いません。改めてミラージュ様はテンダーを煽り、フォーチュンを衝撃波が襲います。

 その時、ブルーが割って入り、攻撃を受け止めました。たまには神様も働くんですね。
『ミラージュ!この世界は優しさに溢れている。愛に満ちた守るべき世界だよ』
 テンダーを越えてその先のミラージュ様へと呼びかけますが、その言葉にはミラージュ様を動かす力はありません。むしろ吐き気がするとまで言われます。
『だってあなたの言いたい事なんて想像がつくもの。みんなの幸せが僕の幸せ。この地球のみんなが幸せに暮らす事が僕の願いだ。さすがは神様ご立派だこと・・・』
 かつてミラージュ様の元を去った際に、おそらくブルーはこのような言葉を残したのでしょう。だからそれを壊す。だから地球を滅ぼす。そしてブルーの世界を不幸に染める。ミラージュ様の憎悪はただそこに向いています。その結果、ブルーが自分を憎む事こそが、ミラージュ様の望みでもありました。
『あなたが生み出したプリキュアを全員片付けてあげるわ』
 もともと戦う力を持ちえないブルーは、テンダーに押し切られました。
『まともに戦える力なんてないくせに。馬鹿な人』
 ミラージュ様は次の標的をフォーチュンに定め、テンダーを差し向けます。
『姉妹の絆などこのクイーンミラージュに架かれば他愛の無いものだと解らせてやるわ』

 それでもフォーチュンは、姉の心がまだ残っていると信じています。
『人を愛する心は誰にも操る事は出来ないわ!』
 テンダーと、その背後のミラージュ様に向けて言い放ち、みんなを促してイノセントフォームへ。
『お姉ちゃん!私を思い出して!』
『何が愛だ!』
 拳を交える氷川姉妹の戦いに、ラブリーも割って入ります。
『愛など幻!あの神の言うとこなど、所詮きれいごと!』
『そんなことない!』
 テンダーと渡り合いながら、ラブリーは反論します。ブルーのお蔭でプリキュアになり、仲間が出来た事を、ラブリーは幸せハピネスだと感じています。そしてテンダーの背後のミラージュ様へ向けて、鏡越しに訴えます。
『あなただってそうだったんじゃないの?ブルーと出会って幸せな気持ちを貰ったんじゃないの?ブルーは今でも、あなたを大切に想ってる!』
『わかったような事を言うな!』
 ミラージュ様の気持ちを代弁するように攻撃を仕掛けるテンダーでしたが、続くラブリーの言葉に心動かされます。
『わかるよ!ブルーとずっと一緒にいたから。見てたから分かる!誰にだって大切な人がいるのよ!』
 テンダーの脳裏に、妹へ優しい眼差しを向けた日の事が浮かび、頭を抱えて呻きを上げます。
『私は・・・・私はッ・・・!』

 うつろな目で暗雲の中を漂うテンダーに、ミラージュ様の声が響きます。
『愛など幻。幸せは一瞬。この世に不幸を撒き散らし、最悪の世界を作るのが私の望み・・・』
 人間が大切にする愛や絆はいかに無意味かを証明するよう、ミラージュ様は赤い瞳を輝かせて命じます。
『愛など幻。幸せなど一瞬・・・』
 力なく呟くテンダーに、先ほどのラブリーの言葉が刺さります。そして、懸命に呼びかけるフォーチュンの姿も。ところが、テンダーの出した結論は・・・
『キュアフォーチュンを・・・倒す』

 暗雲の向こうから、テンダーが襲って来ます。イノセントフォームの4人がかりでも歯が立ちません。まず標的にされたハニーが打ちのめされ、見かねたフォーチュンの悲鳴のような叫びが響きました。
『お姉ちゃん!もうやめて!!』
 その悲痛な叫びにテンダーは刹那ためらうも、ミラージュ様に煽られて再び向かって来ます。プリンセスはテンダーと壮絶な板野サーカス空中戦を繰り広げるも、力及ばず地に叩き落とされ、ラブリーも、フォーチュンも、同じく叩き落されました。
 そして、立ち上がろうとしたフォーチュンにテンダーの放つ衝撃波が迫る、その時!
 ラブリーが割って入り、その背で身を挺してフォーチュンを庇いました。
 テンダーはその姿に息を呑むと共に、既視感を覚えています。かつて自分も同様にいおなを庇い、倒れた事を。そして瞳が憎悪に染まった赤から、穏やかな青へと変わりました。(王蟲かw)

『お姉ちゃん!もうやめて!これ以上大切な仲間を傷つけたくないの!』
 傷ついたラブリーを庇うフォーチュンを見る青い瞳が揺れています。その瞳はミラージュ様に煽られ、再び赤く染まりました(レジーナかw)。命ざれるがままにテンダーは闇の剣を作り出し、フォーチュンに切りかかります。その剣を受け止め、フォーチュンは涙と共に姉の心へ問いかけます。
『こんなこと、したくないよね?お姉ちゃんは誰よりも強くて、誰よりも優しかったから、人を傷つけるなんて、本当はしたくないよね?』
 戸惑い、間合いを広げて剣を下ろすテンダーに、フォーチュンは呼びかけ続けます。
『大好きだよ、お姉ちゃん。だから、私がお姉ちゃんを止めるわ』
 両手を広げるフォーチュンに、テンダーは妹の姿を重ね合わせます。瞳が青くなり、再びミラージュ様に煽られて赤くなり、心の中の何かと戦うテンダー。
 しかし剣は、姉を信じて優しい目を向ける妹目がけて、無情にも振り下ろされました。

 切先はフォーチュンの手前で寸止めされています。剣を取り落として頭を抱え、呻き苦しむ姉を抱きしめ、フォーチュンは涙と共に呼びかけます。
『お姉ちゃん。もうやめて。これ以上苦しむことないよ。お願い。思い出して』
 テンダーは先程よりも鮮明に、いおなを庇い倒れた日の事を思い出しました。
『私が・・・お前の、姉?』
『そうよ。お姉ちゃんがあの時助けてくれたの。いや、いつだってお姉ちゃんは私を守ってくれた』
 溢れる涙と共に手を取るフォーチュンの姿は、テンダーの視界の中で「いおな」と重なります。
『私にとって大切な妹。いおな・・・』
 テンダーの目に溢れた涙が、彼女を束縛している闇の蝶を、打ち砕きました。
 愕然とするミラージュ様に、ラブリー達が主張をぶつけます。
『それは、フォーチュンの想いがお姉さんに届いたからに決まってるじゃない!』
『そうよ。本物の愛は力なんかで立ちきれないのよ!』
『愛は幻なんかじゃないんだよ。みんなが誰かのために助け合ったり、大切に想い合う気持ちが響きあえば、きっと世界は幸せハピネスになる』
 ミラージュ様は苦々しげに、再びテンダーの洗脳を試みます。頭を抱えて悶えるテンダーの瞳が、またも赤く染まるのを見て、フォーチュンは悲鳴のような叫びを上げました。
『お姉ちゃん・・・!もうやめてぇええええっ!』

 その時、フォーチュンの想いの力にドレッサーが反応しました。四人手を取り合い、みんなの力を合わせて、苦しむテンダーをミラージュ様の呪縛から解き放つ、新たな力。それは・・・

 突然ミュージカルが始まりました(笑)。
 マイクを持ち出して振付と共に四人で歌い上げた後、上空から一気に突っ込む大技。イノセントプリフィケーション。それは相手を打ち倒す力では無く、強い浄化の力を持つ技です。
 安らかな笑顔を浮かべるテンダーを、フォーチュンは背後から抱きしめ、そして・・・
 彼女を覆う闇の衣は姿を消し、氷川まりあの姿に戻りました。

『これが・・・ドレッサーの新たな力だと言うの!』
 イノセントプリフィケーションの余波は、幻影帝国のミラージュ様にも及んでいます。
『こんな力、私には無意味だ。私の苦しみは、こんなものでは消されない』
 杖を取り落とし、頭を押さえて呻きよろめくミラージュ様の手を、ブルーが優しく掴みます。
『放して!私はあなたを憎んでいるのよ!』
 振り払われても、ブルーは再びミラージュ様の手を掴みました。
『君が憎まなければならない敵だとわかっていても、どうしても憎めないんだ』
『何をいまさら!私を拒んだくせに』
『拒まないといけないと思ったんだ!神は平等でなければならない。特別な存在を作ってはならない。だから、本当の気持ちを隠した』
 完全に痴話ゲンカです(笑)。本当の気持ちと聞いて、ミラージュ様の心が揺れ動きます。
 その時、巻き起こる赤い波動が、再び二人を分け隔てました。
 懸命に手を伸ばしてブルーの名を叫ぶミラージュ様の姿と声は、幻影帝国の女王などではなく、ブルーに焦がれる少女そのものです。その想いは、無理やり引き裂かれました。

 いおなは目を覚ましたまりあに抱きつき、夢にまで見た姉との再会を喜びます。氷川姉妹の目からは、とめどなく涙が溢れています。しかし二人は笑っています。それを突っ込むぐらさんも同様。ひめも、ゆうゆうも、めぐみも、皆が泣き笑いで、この喜びを分かち合います。
 まさに幸せハピネス。一件落着。ところが・・・

『危ない所でしたミラージュ様。恐るべきシャイニングメイクドレッサー。それをプリキュアに使わせるとは。ブルーはよほどあなたの事が・・・』
『ブルー、何を言おうとしたの!?』
 幻影帝国。ミラージュ様の部屋。いつものように甘い言葉を掛けるディープミラーの言葉を、ミラージュ様は途中で遮って振り返ります。しかし、ディープミラーは答えません。
『ブルーの本当の気持ちって、実は・・・?』
 ミラージュ様の瞳も、まりあ同様に青くなります。が・・・
『気持ちなど知る必要はありません。そんな不確かなもの、知って何になります。あなたは捨てられた。それが事実でしょう?』
 赤い光がミラージュ様を照らします。頭を抱えて呻きを上げるミラージュ様に、ディープミラーは言い含めるように言葉を続けます。
『また同じことを繰り返すつもりですか。あなたはブルーを愛した。愛した故に苦しみにさいなまれ、今なお嘆き続けている。愛ゆえに、不幸になったんです』
 そして、駄目押しの一言を。
『幸せは一瞬、愛は幻。心を惑わす災い』
 そのフレーズを、おうむ返しのように繰り返すミラージュ様。再び赤く染まったうつろな瞳を、鏡の向こうの存在が、邪悪な笑みと共に見つめています。その面影は、ブルーに似ていますが・・・


 姉妹の絆が奇跡を起こす、感動的な一編。なのですが・・・
 まずはインパクト抜群のイノセントプリフィケーションについて触れて行きます。
 初見で観たときは「驚いた」などというレベルではなく、一体これは・・・?とブッたまげました(笑)。いきなりマイク持って歌い出し、振りつけどころか照明の演出など、正直戸惑ったのも事実です。
 そしてこれ以降、この技を繰り出す度に一切省略することなく歌い切る長いバンクに、しばらく困惑していました。ストーリーをぶった切っているのではないか、などと疑問を抱いたこともあります。
 ところが、なぜか毎回飛ばす事ができず、そのうち妙に癖になってしまい、いつの間にか
♪いーのーせーんーとー♪
 などと無意識に鼻歌歌ってしまう状態に(笑)。「しあわせごはん愛の歌」とは違ったベクトルでの中毒性がありました。
 もちろんイノセントプリフィケーションという楽曲自体の出来が良い事もありますし、見応えがあるバンクの作画・演出によるところもあるでしょう。
 歌い終えた後、上空でプリキュア・イノセントプリフィケーション!の掛け声と共にポーズ取る際、一番手前で構えるフォーチュンがかっこいい事!
 いつ彼女達が、この歌の歌詞とメロディや振り付けを覚えたのかというのは野暮でしょう。多分初代でなぎさ=ブラックが時折やっていた「また私、変な事言っちゃうんでしょ?」みたいな感覚なのだと思います。多分(笑)。
 
 ところで今回の再視聴にあたり、今さらながら気づいたことがありました。上空でポーズ取った後、順次突っ込む際に、相手の姿が数コマ描かれています。これは向かっていくプリキュアの視点で、相手がどう見えているのかという興味深い目線だと感じました。
 今回はもちろんキュアテンダーで、以降は主にサイアークです。サイアークはともかく、救済の対象としてこの技を繰り出した際には、この技を受ける直前の相手の姿が毎度印象的でした。
 憎悪に囚われて苦しむファントム、身も心もボロボロになったミラージュ様、そして目を閉じて微笑を浮かべる「あの少年(ここをご覧の方はおそらくご存じでしょうし、そうでない方でもバレバレですが、一応伏せておきます)」。いずれもプリキュア達がこの相手を助けたいと思わせる姿でした。

 さてストーリーに目を向けると、今回の策はMH劇場版と並び、歴代でもかなりえげつない部類に入ります。
 悲劇の姉妹対決となってしまったムーンライト対ダークプリキュアでは、戦いの時点で当事者同士に姉妹という自覚が無かったのが、結果はどうあれまだ救いでしょう。
 対して今回や「雪空」では、洗脳されてこちらに一方的に敵意を向けてくる相手に、こちらから積極的に手を出せないという大きなハンデを抱くことになり、基本的にサンドバッグになるしかありません。このため、プリキュア同士の戦いは長らくタブー視されてきました。
 もちろん単なるバイオレンスを描くためにこの展開を持って来たわけではありません。むしろテンダーの、ひいてはその先のミラージュ様を救済させるために、構成上拳を交えさせたのだと感じます。
 どちらかといえば、私は前作ドキドキ!における流血や、エース対レジーナの方がショッキングだったため、今回の展開は見ていて辛くなるようなことはありませんでした。
 しかし人によっては抵抗を抱いたと思います。万人を納得させ、満足させることはできません。その上で、作りたいもの、表現したいものの限界に挑戦する姿勢には、常々敬意を表します。前述のドキドキ!についても、個人的には抵抗があったものの、その挑戦自体は大いに評価しています。
 プリキュアにはまだ多くの表現の可能性が残されていると、改めて感じた描写でした。次作からは水着にもなりましたし(笑)。

 キュアテンダーは今回、「洗脳された」と語られています。現にミラージュ様自らが手を下して洗脳する場面も描かれていました。
 しかしこの洗脳描写では、ミラージュ様がテンダーに「与えた」のではなく、逆にテンダーの中から「出てきた」ことが気にかかりました。ミラージュ様は憎しみの心を植え付けたのではなく、テンダーの憎しみや憎悪といった負の感情を増幅させたのだと思います。後に「あの少年」も同じように利用されましたから・・・
 キュアテンダー=氷川まりあは、いおなが常々憧れを口にして、目標にするだけあり、欠点が無い人物のように描かれています。そして彼女自身も、負の感情を口にしたり表に出す事もありません。
 しかし人は誰しも、負の感情を少なからず持つものです。それを表に出さずに振舞えるところが、彼女の魅力であり、強さでしょう。現に神でさえ、悩み迷いを繰り返しているくらいですから(笑)。

 彼女の負の感情が何なのかは語られていないため、これは推測ですが、自分を倒したファントムや幻影帝国に対する恨み、怒りといった感情だったのではないかと思います。
 それは今回、フォーチュンも抱いた感情です。そしてミラージュ様は、自分を憎むようブルーを煽っていました。恨み、憎しみを抱かせ、それを増幅させて相手を利用することで目的を達成させようとするのが、ミラージュ様(とその背後の存在)の手法です。
 しかしその気持ちは、自分も同じくらい苦しみを抱いているからこそ、同じ苦しみを皆に味わってほしい、同情してほしい、という願望のようにも思えます。
 だからこそ、憎しみでは何も解決しないと、プリキュア達は主張し、遠回りで時間がかかったとしても、建設的な解決方法を考え抜いて行きます。こうしたところが、私がプリキュアシリーズに惹かれる理由だと、今回のような話を観ると改めて実感します。

 それにしても目が赤くなったり青くなったり、本文で突っ込んでしまいましたが、王蟲みたいです(笑)。プリキュア的にはレジーナもそうでしたが・・・
 王蟲といえば、剣を振るうテンダーに対し、無抵抗で両手を広げるフォーチュンもナウシカみたいでした。

 いおな=フォーチュンが何度打ちのめされても、姉を信じて呼びかけ続け、その結果奇跡が起こる。いわゆる「王道」です。王道だからこそ、これを白けさせずに描くことは難しく、そのハードルは今回十分越えたと思います。
 アクション面でも見応えがあり、テンダーの圧倒的な強さとプリキュアの危機が、高水準で描かれていました。中でもプリンセスとテンダーが繰り広げる「板野サーカス」は迫力がありました。
 あえて気になったところを言えば、フォーチュンの悲痛な叫び、いわゆる「イヤボーン」でイノセントプリフィケーションが発動した事でしょうか。もし、フォーチュンがテンダーやミラージュ様の心をより揺さぶるような発言や行動があれば、さらに良かったと思います。
 もちろん今回の出来は十分すぎるほど満足しておりますが・・・

 ミラージュ様も今回、裏の主人公と言うべき描かれ方をしています。
 ブルーとの痴話ゲンカ(笑)や、彼の発言を予想してみるところなども目を惹きますが、特に印象深いのは、イノセントプリフィケーションの余波で彼女自身が自分を取り戻しかけた後、再びブルーと引き離された時の姿です。
 あの時のミラージュ様は幻影帝国の女王ではない、ただの少女に戻っていました。
 だからこそ、彼女を裏で操る存在としてのディープミラーが、改めて存在感を発揮していたと思います。

 まりあを無事に取り戻した際、氷川姉妹をはじめ皆は泣きながら笑っています。対してミラージュ様は、涙型の模様を象った顔で常々冷笑を浮かべています。どちらも泣き笑いですが、ミラージュ様が本当の笑顔を取り戻すまでは、まだしばらくかかります。
 次回と次々回は、後半山場に向けてのわずかなインターバル、と言うほど軽い話ではありません。せっかく再会した姉との再びの別れが、いおなにとって何をもたらすのか。改めて見極めさせていただこうと思います。もちろん「マッサージ」も含めて(笑)
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MP

いよいよキュアテンダー登場!! 今までの「ムーンライトVSダーク」や「エースVSレジーナ」といった義姉妹対決と違い、真の姉妹対決。いおなにはかなり辛い闘いだったかもしれません。

最終的には無事にテンダー=まりあが戻りますが、今度はミラージュ&ファントムとの闘い、そして誠司との闘いと、決戦に向けて今まで以上の辛い闘いが続きます。
by MP (2017-07-23 19:39) 

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